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クラシックのコンサートの感動のポイントは?技術だけではないと思う3つのポイント

 昨日、ベートーベンのバイオリンコンチェルトを聴きに行きました。もともとヒラリーハーンさんというアカデミー賞3回のバイオリニストが引いてくれる予定だったのが、来日されず、スペイン人の若手の演奏になりました。私は、クラシックでも近代に近づくと、不安をあおるような不協和音が増えるので、ベートーベンくらいの時期の美しい音楽が好きです。だからとっても楽しみにしていただけにがっかりして、払い戻しをしようかと思ったけれど、そのお手間も面倒で、どうせ東京でお仕事をするつもりだったから聴いてみようか、と思いました。他のプログラムがあることを認識しないくらい、ヒラリーのベートーベンを聞きたかったのですが、シューベルトの未完成が、何とも言えずじわ~っといつものクラシックを聴いたときの感動が湧いたので書いてみようと思いました。

1.昔の思い出にリンクして感動が湧きおこる
  私は学生の時に少しオーケストラをやっていて、確か夏合宿で未完成をやったんですよね。もう忘れてたくらいの思い出です。
  自分が弾いていた時には感じなかったけれど、さすがドイツの交響楽団!何とも言えない懐かしさというか、郷愁を感じさせられ、やりきれない気持ちになりました。自分は何をやってるんだろ?普段自分の心に蓋をして、感じないようにしていたことが噴き出すような気がしました。

2.コンチェルトは調和が感動をもたらす。
  昨日の奏者は決して下手ではないし、技術もヒラリーまではいかなくてもそこまで悪くないのだけれど、オーケストラとシンクロして行けていなかったような印象でした。なんか一体感が感じられないというか・・・。ピアノでも、昔ジムのお友達のおじさまと小山実稚恵さんを聞いたとき、小山さんが一生懸命合わせようとしている姿に感動したことを覚えています。仕事もそうですが、個々の実力だけじゃなくて、調和による、シンクロの効果は大事です。

3.やはり地元は強い?
  日本人も本当に皆さんお上手なのだけれど、演歌のパロディで外国人の歌手が日本の演歌を歌うと別のジャンルになるように、やはりクラシックも我々アジア人が奏でるものは別ジャンルかもしれません。私は可能ならお手頃値段で聴きたいと思うのですが(笑)、最近海外から来日するオーケストラの講演があると聴いてみたくなります。今日もロッテルダムのブラームス4番をポチってしまいました。
  今年、ベルリンフィルのチャイコフスキーを聴くために、ホールの会員になろうか(先行販売にお申し込みできるから・・)と思ったりしてます。

  死ぬまでにドイツ人の第九を聴いてみたいなあ・・・
  やってみたいと思いついたら何でもやってみようと、ミポリンが亡くなって、そう思うようになりましたが、ドイツ人の第九はさすがにハードルが高いです。

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