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子なし専業主婦でもいいんだろうか私

ハロー。ご無沙汰してしまいました。

子な友(ママ友に対応する子なし友達を表す造語)のみなさん、いかがお過ごしでしょうか?


いや、ここは別に子なしコミュニティではなかったはずなんだけど、思いのほか反響のあるのが子無し関連の記事ばかりなので、そのトピックスについて私が日々思うことを今後も素直に書いていこうと思います。


私はフリーランスという形態で働いていますが、これが仕事が来る時は来るし、来ない時はまぁーーーー来ない。干されたのかと思うぐらい来ない。干されてるのかもしれん。

もうひとつの副業、ネットの雑貨屋は働けど働けどなお利益は出ざる、道楽と言ってしまっても過言ではないもの。じっと手を見てしまう。

今やっとひとつ小さな仕事の話が来たところだが、実は今回7月頭から何も依頼がなかった。ほぼ無職と言っていい。このままの状態が続くならもはや廃業、ぼちぼちタイミーさんにでもなろうかと考えていたところ。


こういうとき決まって「…これっていわゆる『子なし専業主婦』というやつなのでは」とハラハラした気持ちになる。

世の中で蔑まれがちな専業主婦…というかむしろ最も妬まれる立場なのかもしれない。この時代では専業主婦でいることに、水戸黄門の紋所のような“なんらかの理由”が必要だ。

仕事をしてないというだけで、実際には皆家族のケアに奔走しているが、子育てもしていない…となると尚のこと肩身は狭い。夫がヨシとした所で世間から「お前も働け」と言われてしまう。

 

いや、誤解しないでほしい。決して子なし専業主婦の方をバカにしてなどいないのだ。

ただ私個人の場合。必死に働いている夫を尻目にぼんやり幸せに過ごしているとどうにも後ろめたくなり「こんなに自分ばかり楽をしていてはバチが当たるのではないか…」と怖くなる。
 
子育てをしているのなら、子育てをしているという大義がある。では子育てをしていないならプロの専業主婦として完璧に家事をやっているのか…といえば全くそんなことはない。私の場合。
 

正直に言おう。世間体が気になる

こういう時まず私の相談相手はGoogle先生なのだが、検索窓に「子なし」まで打ったところでご丁寧に「あなたの知りたいのは『子なし 専業主婦』のことではないですか?」と先回りしてくれてヒャッとなる。

正直、自分のような者が世間からどう思われているのかが気になるのだ。そして、こんな上位にサジェストが出るワードというのは多くの人が同じワードで検索しているという事実に他ならない。

検索結果を見てみると……まぁぐつぐつと煮えたぎる、マグマのような人間の業。端的に大体こんな感じである。
 

①子なし専業主婦だけど気楽〜!私は勝ち組!!

②子なし専業主婦が羨ましい!!ずるい!!

③子なし専業主婦で人生なにが楽しいの?私は子どもを産んですごく幸せです♡


このように、子なし専業主婦を謳歌する者、子なし専業主婦を絶対に許さない者がたむろする魔界。今Xを賑わしている「子持ち様」「子無し様」論争がこちらでも観測できます。
 
※無産と無惨を掛けて「無産様」なんていう言葉も見かけますね。子供とハッピーハッピーのはずならなぜそんな性格ねじ曲がってんの??


まず①子なし専業主婦だけど気楽〜!私は勝ち組!!の人はわざわざそんなこと高らかに言わんでよろし。

そんなマジョリティに中指立てたって②③を刺激して血を見るだけ。のほほんと日々に感謝しながら、ゆっくりクッキー缶でも食べていたらいい。

でも、わかるんですよ。

そうわざわざ言ってしまうということは、どこか自分の生き方に不安があって、だれかに賛同してほしいのだと。私だってそうです。

しかも先立つものがないというのはどうしても心許ないこと。頼りにできる肉親がいないというのは、状況的には孤独。孤独とは人間の根源的な恐怖です。

まだまだ世間では少数派、素直な心情を口に出すことすら許されていない私たち。顔の見えないネットでは人間の底にある闇が溢れ出ます。


②子なし専業主婦が羨ましい!!ずるい!!の方は、ご自身の人生を明確に悔やんでいる分とても難しい立場なのですが…素直に心境を表すことができているぶん人間性としては清らか。解決の糸口さえあれば、幸せになれるんじゃないかな。

一方、意外に曲者なのが、③子なし専業主婦で人生なにが楽しいの?私は子どもを産んですごく幸せです♡の人。まず本当に幸せしかないのならわざわざ自分から戦場にやってきて他人にマウントなんか取らないですよ。

本当に幸せで「この幸せを知らないままだなんてもったいない…!!」という布教型の場合、このタイプも実生活で出会うと話の通じない厄介なタイプであることが多いので、周囲に疎ましがられ人知れず孤独を抱えているかもしれない。

③は①にだけでなく、人の親として同士である②にも食ってかかる場合が多いので結構タチが悪い。


でもちょっと待って。

①も②も③も、立場は違えどインターネットという戦場で闘っている時点でたぶん満たされない者同士やで。ある種の仲間たちなんや、工藤。


なんかだいぶ主題とズレた気がするけど、産んでようと産んでなかろうと、なんかしてようとしてなかろうと、社会に貢献してようとしてなかろうと、たぶん誰でも幸せになっていい。


いつも正しくある必要なんてない。ずる〜く立ち回ったっていいんです。はい、そうです、自分に言い聞かせてます。


結局どのように生きたって我々、そのうちいやでも無に帰すんだから。

『置かれた場所で咲きなさい』という言葉は前時代的で好きじゃないけど、それぞれの立場でしか学べないこと、やれないことがある。

どんな道であれ、やっぱり自分の選んだ道を肯定して生きてくのが一番精神衛生上いいんだろうな、なんて思う。人は人。

ただ「パンが無いならお菓子を食べればいいじゃない」と言い放った(とされる)人は最終的にえらいことになりましたね……謙虚さは大事ね。


今回これでおわり。

※子なし専業主婦の是非についての議論を期待してここまで読んでしまった方、大変申し訳ありません。一緒にクッキー缶でも頂きましょう。


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