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ヒナドレミのコーヒーブレイク 癒される場所へ
こんにちは、ヒナドレミです。自然を愛する私ヒナドレミは、これから癒される場所へと出かけます。よかったらご一緒にどうぞ。
癒される場所へ
そこは花と緑に囲まれた私だけの空間。誰も邪魔することはできない。美しい景色を見ていると、心が洗われ 気持ちが落ち着く。まるで母親の胎内にいるがごとく、ここはゆったりとした安らぎに満たされている。完璧に、私はこの景色によって癒されているのだった。花や緑の柔らかな しかし芳しい香りに包まれて、ささやかな幸せを感じるひととき。
静寂の中で季節の花と緑に目を向けてはいても心の中は虚ろだ、ということも、一度や二度ではない。しかし、そこに花や緑があるというだけで居心地の良さを実感する私だった。名の知らぬ花であっても構わない。花と緑とが織りなすハーモニーは、この上もなく美しい。どちらが欠けても物足りなさを感じる。
そよそよと吹く風は、花と緑の香りを運ぶ大切な役割を担っている。心地よい香りは、大自然から私たちへの贈り物。できることなら、この香りをいっぱい吸い込んで、私のカラダの中を花と緑の香りで満たしたいくらいだ。何物にも代え難い天然のフレグランス。『自然の香り』というフレグランスがあるのなら、爆買いするにちがいないのに・・・私は独り呟く。
たとえ世界から隔離された状況に置かれたとしても、孤独から私を守ってくれるであろう緑の樹々のヴェール。一方では、私を孤独の淵へと連れて行ってくれるであろう樹々のヴェール。そのヴェールの中で、私は大声で泣くことが出来る。高らかな声で笑うことも出来る。全てを知っている、そして全てを見ている わ・た・し のヴェール。私は、このヴェールの中で、全てをさらけ出すことさえ厭(いと)わない。だってここは癒される場所なのだから。
完