最近の私の変遷

こんにちは。4月20日から社会人になる予定でしたが、緊急事態宣言のため、入社がゴールデンウィーク明けに伸びました。現在は残りのフリーダムを噛みしめ、映画を見たり、翻訳家になるための勉強をしたり、趣味のスウェーデン語学習、写真撮影・編集などをしています。


一見今年新社会人ということは3月に大学を卒業したように見えますが、実は2019年に卒業しまして、しかも去年の9月からはスウェーデンで院生として2年間勉強する予定でした。しかしながら、新生活を始めるために去年の8月中旬にスウェーデンに渡ったものの、9月初旬にはもう帰国していました。そしてバイトと就活を始めました。


簡単に言うと、人生を共にすると思っていたスウェーデン在住の彼氏とスウェーデン到着時にすぐ別れたことです。彼とは2017年私が学部時代のスウェーデン留学中に出合って2年間遠距離をしました。お互いに時々、日本、スウェーデン、中国で会ったり、毎日ビデオ電話したりで遠距離を楽しんでもいました。とても一生懸命で真面目で尽くすタイプの人でした。一緒に生活する予定で、学費も彼が既に1学期分払ってくれたのですが、私の気持ちが遠距離中に徐々に変化していたのにそれを隠し続け、親と上手にコミュニケーションを取れるわけではない性格も関係して、惰性で交際し続けてだらだらスウェーデンまで来てしまって、到着してすぐにもう彼とは一緒に住めないと感じ、これは辛いと思い、別れを切り出しました。勿論単純ではなく、色々ありました。


帰国したら、就活準備を進めながらも、お金もないのでまずはバイトを始めました。私は躊躇なくアイリッシュパブを選びました。アイリッシュパブにはアイルランド国家そのものと、ケルト音楽とギネスが好きだったので都内はほとんど訪れていました。中でも一番のお気に入りが数回しか行っていないけれども、イギリス人がバーマスターで、雰囲気も良かった赤坂のパブでした。危ないと反対されましたが、じゃあ他のところでバイトすると言って、こっそりそのパブで働き始めました(笑)。


働き始めた9月ー10月はちょうどラグビーワールドカップの時期でこのパブ史上でも最も忙しい時期で、何もわからない私は戦争に武装無しで突入した感じでした。しかし、お客さんがほぼ常連の外国人駐在人の方と外国人観光客の方でして、彼らが私が始めたばかりだということを理解してくださり気長く待ってくださったので、仕事に焦らず集中することができたり、もっと常連さんと仲良くなるために進んでバーマスターにお客さんの情報を聞いたりと努力しました。


その結果、パブで沢山の常連さんと友達になり、就活のアドバイスをいただいたり、時にはお仕事の見学案内やインタヴューまでしてくださり、とても親身になってくださいました。オフの日には一緒に飲んで語らったりもしました。バーマスターが、「何を知っているかではなく、誰を知っているかだ」と言っていたのは印象深いです。同年代に生まれた人とは、大学院進学を決めたり、更にそれを中退したりでとても外れた生き方をしているとどこかで思い、就活も控えていて将来に対して不安しかなかった私は、働いている時は皆さん前向きな言葉をかけてくださったのでとても救われていました。ここで育まれた友情はこれからも大切にしてゆきたい宝物です。今年の1月のアルバイト中にお客さんとして来てくださった人は今では私の最愛の人です。


パブは予測もしていない人と人との出会いが起こるとても魅力的で素晴らしい場所だなと実感しました。伝統的なイギリスやアイルランドのパブにも興味を持つようになって、色々な人のパブ紀行を読んだりもして、いつかは私も現地でパブクロールをしてみたいと思いを馳せたりと、未来に対して輝かしい希望を持つようにもなりました。自分の英語のアクセントがブリティッシュからオーストラリアアクセントになり、評判が良いです。また、パブが位置する赤坂という街自体が、洗練されていて、6か月間通ううちに好きになりました。オフィスが多いですが、素敵な飲み屋も私のパブを含めいくつかあり、人間活動のバランスの取れた場所だと思います。六本木の方向に向かって歩くと小さな公園があったり道にはお花が咲き乱れていたりして、クオリティオブライフの高い場所なので将来ここに住むことを目指して社会人として生きてゆこうかなとか思ったりもしてました。


実は入社が決まったのは、3月中旬でして、しかもその会社に応募したのはその1週間前程でした。今まで条件が良くても私の性格に合う気がしなかったりで、なかなか決まらなかったのですが、その辺りにたまたま魅力的な求人を見つけて、応募して、テスト・面接を受けて、その日のうちにオファーをいただきました。もう少し他の場所も受けてみるか迷ったのですが、ちょうどウイルスが蔓延していて何が起こるか予測もできない世の中でしたし、面談してくださった方の印象や社風が私の性格に合っていそうでした。更に彼に相談したら私の勤める外資系の会社名を聞いて、Im proud of it. Take the chance. ととても押してくれたので、入社を決めました。


帰国して不安でも、私は自分の意志に素直でありたいという思いを決して曲げませんでした。そのため親に反対されながらも、ずっとやってみたかったアイリッシュパブでのバイトをし(恐らく今後将来パブではもう働かないでしょう(笑))、好きな人とは思いっきりデートし、自分の働きたい場所で働き、翻訳家になるという新たな夢も生まれました。自分の好きなことをすること、今いる場所で100パーセントの力で生きることは、絶対に何か自分が知らなかったことを偶然学んでそれが将来の私への懸け橋になります。


現在はコロナウイルスの影響で予測もできない世の中ですが、この時期に部屋の断捨離をしたり、友達の動画投稿編集を手伝ったりと普段はそこまで集中してできないことにコミットできて、なんだかんだ言って言い方は良くないかもしれないですが毎日を充実して楽しんでいます。

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