「手加減なし」の研究室に受け入れられない理由
【注意】 毒強め 【注意】
「「君はこの研究室にはむいていない」と言われたら」のnoteで「忖度なし」と書きましたが、すいません、理由3については、かなり忖度してました。
以下、「「君はこの研究室にはむいていない」と言われたら」に納得できない方のために、理由3について「手加減無し」で解説しています。場合によっては、あなたの感情を傷つけるかもしれません。それでも内容を知りたい方は、覚悟してお読みください。なお、国内外の事例をフィクションを織り交ぜて解説しています。
理不尽な理由:研究室側に問題がある場合
異性に人気がある学生なので妬んでいる
お気に入りの学生と仲がよいので嫌だ
自分(達)より優秀そうなので困る
文句を言わない兵隊がほしいので自己主張の強い人はいらない
これらの理由の特徴は、受け入れを希望する学生側には全く非がないことです。「そんな理不尽なことで」と思われるかもしれませんが、理屈ではないので、受け入れてもらうために学生側でできることは、ありません。
もっともな理由:学生側に問題がある場合
あからさまに楽をしたい
研究室にいる異性目当て
部室代わりの居場所がほしい
自己中心的な行動が目立つ
ハラスメント傾向がある
虚言癖がある
研究ではなく研究している自分が好き
足や体臭、香水が臭い
こちらは、受け入れを希望する学生が自己認識していない(もしくはバレていないと思っている)問題のために、研究室に受け入れてもらえない理由です。 研究に真剣に向き合っていれば、これらの問題は大目に見てくれることもありますが、そのようなケースはめったにないと思います。研究ではない隠れた動機を見透かされている場合が多いです。最後の理由は身体的なものなのでハラスメント的にアウトですが、冗談ではなく結構深刻です。見た目や声・音は、嫌なら見ない・聞かないということができますが、呼吸が必要な以上、鼻や口を塞ぐことはできないからです。
「「君はこの研究室にはむいていない」と言われたら」のnoteで、研究室選びは恋愛と同じと書きました。理由3では「皆いい大人なので、面と向かっては理由を言わないものです」とも書きました。逆の立場で想像してみましょう。あなたが好きでもない、むしろ、嫌いになるもっともな(あるいは理不尽な)理由がある人に告白されたとします。相手から「なぜ、おつきあいしてくれない?納得できる理由をおしえて!嫌なところがあったら直すから!」と言われたところで、やんわりと建前の理由をつけてお断りすることと思います。誰しも悪者にはなりたくないので、本音は言わないことがほとんどでしょう。
「君はこの研究室にはむいていない」と言われたあなたに問題があると言っているわけではありません。もし理由3の場合、理不尽な理由だろうが、もっともな理由だろうが、本当のことは絶対に教えてくれないので、理由は「わからない」ということです。理由1や2について率直に話してくれたら、むしろ誠実なほうです。また、たとえ研究室主催者を説得して研究室に入ったとしても、そこであなたが満足できる可能性はとても低いと思います。あなたがやりたい研究は、日本でそこでしかできないものでしょうか?思い込みで視野が狭くなっていませんか?それよりは、まともな研究指導をしてくれる研究室と指導者を探したほうが幸せになれるでしょう。
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