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無駄な時間に夢中になることは

この時期、毎年恒例行事になっていること。
それは手帳コーナーの徘徊。

9月ごろから次の年に向けての手帳が沢山のメーカーから売り出され始める。誰が足を運んでもきっと好みのデザインがどこかにあるんだろうな〜という種類の豊富さ。

手触り、コンセプト、サイズ、髪の質、マンスリーなのかウィークリーなのかウィークリーならバーチカルタイプなのか右側がノートになっているタイプなのか。

最近はデイリーログをつけることで自分の日常を切り取って残すことも流行っているよう。マンスリー手帳、ウィークリー手帳に並んで「ログ用手帳」コーナーがあるぐらいである。

これを「さあ、私にぴったりなのはどの子かな〜」と色々吟味しながら、探し回るあの時間が今年もやってくる。

さて、私は実はスケジュールに関してはここ数年は完全にデジタルで、仕事も個人的な予定もGoogle カレンダーに登録しておいて、スマホのウェジットからいつでもどこでもカレンダーの確認ができるようしてあります。

そして3ヶ月ごとのやり遂げたいことリスト兼Todoリスト、日々のジャーナリングはiPadのGoodnoteに。

心のモヤモヤ、思考のグチャグチャの整理整頓用にキャンパスノート。

これはあくまで整理するために書いているため、後から見返すわけでもなく、というか恥ずかしすぎて見返せないし、明日私が急にこの世を去って誰かに読まれたら恥ずかしくて死にそう(まあその時にはいないのでしょうけど)。

なので使い切ったら手放し、新しいノートにすぐに移行するノートになっていて、だからいつも安くて薄めで180度開くタイプのノートを使っています。

何が言いたいのかというと、
私には手帳を使う理由が今のところないんですね。

それでもあの「2025」という表紙を纏う手帳たちには、来年という概念にキラキラと飾り付けしてくれる魔法がかかっているかのように輝いて見えちゃって。

その魔法を私も浴びたくなってしまうんです、毎年。

私の手帳コーナーの徘徊は、
その魔法に浸るとても貴重な時間です。

頭の色んなところを使いながら、
こんなことを記録するためにこの手帳が必要なのではないか、
あんなことを日々書きながらこの手帳を埋めたらいいかもしれない。

すごくすごく買いたいと思うから、
私のクリエイティビティをフルに使って手帳の用途を考える時間。

うーん、うーんと唸りながら、
手帳を買う理由だけに集中して吟味するアレが楽しい。

結局最後「一旦帰って、もう一回使い方を考えてみよう!」と思って帰るのだが、今のシステムがいちばん自分には合っているのかもしれない、という結論に辿り着く。

それでも懲りずにまた少し時間を空けて、
手帳コーナーに吸い寄せられていっちゃうのは私だけじゃないはずです☺️


「今日誰のために生きる?」という本の帯にも書いてある「効率よく生きたいなら、生まれてすぐ死ねばいい」という言葉に強い衝撃を受けたことを覚えています。

生産性、効率、コスパ、タイパ…これをとにかく良くすることで、時間が増える=幸せになるぞ〜って思っていたこともあったけれど、その先で何をしたいのかと聞かれたらおそらく「好きなことをしたい」「子供の時みたいに何かに夢中になりたい」と答えたでしょう。

それなら、今この瞬間を、その夢中になれる何かに目をキラキラさせるのがいいのでは?今の私はそう思うのです。

手帳を買う理由が今なくて、
それでも何時間でも見に行っちゃう。
それぐらい楽しいから。

それって一見無駄な時間かもしれないですが、
「夢中になっている」その時間が実は大切なことなのかもしれないですね。

だから、これからも根気よく、
手帳を使う理由探しは続けていこうって思っています☺️

手帳を買いたいから、じゃなくて、その理由探しを永遠にしている時間がたまらなく好きだからです(もちろん、使う理由が見つかったらピッタリの子をお迎えに上がります)。

年末ぐらいに、もしくは来年の今頃には「私の来年の手帳が決まりました」っていう記事を書いているかもしれません。

その時に私の過去の徘徊の経験が
ついに活きることになりますね。笑

皆さんにもそういうこと、ありますか?

一見無駄だけどとんでもなくニヤニヤキュンキュンしちゃうんですっていう瞬間。

それを宝物のように大切にしたいという今日のお話でした。



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