悔しい、という感情
最近、うまく文章が書けない。
文章そのものが書けないというよりは、自分の納得がいく文章に仕上がらないという感覚に近い。
下書きやメモが溜まる一方で、なかなか公開に至らない。
感情に突き動かされて文章を書くことが多い私。
感情の強さが文章の体裁を気にする心を超えたときには、すっと文章が書けるのだけれど、最近は強い感情を抱くことが減ったのかもしれない。
穏やかになったというか。凪いでいるのかも。
最近は、文章にしなくとも、人に話すことでストレスを解消しているというのもある。
そんな日々の中で、久々に「あ、書きたい」と思ったことがあるので書き留めておく。
私は、人の過去がけっこう気になるタイプ。
その人がどんな生い立ちで、どんな環境で育って、どんな学生時代を送ってきたのか。私と出会う前はどんな性格で、どんな人と付き合ってきたのか。
その人への興味と比例して、過去やバックグラウンドをもっと知りたいと思ってしまう。
好きな人であればあるほど、その「知りたい欲」はむくむくと強くなる。
自分が知りたいと言い出したのに、たまに苦しくなることもある。
自分が知らないその人の過去、その過去に私ではない大切な誰かの影を感じたとき、胸がきゅっとなる。どうしようもないのはわかっているのに、悔しくなる。
これは独占欲でもあるのかもしれない。
自分が大好きな何かを、独り占めしてしまいたくなる気持ち。
他の人に取られたくない、知られたくないという気持ち。
時系列まで遡って、その人の全てを私が知っていたらよかったのに、なんて無茶なことを考えてしまう。
過去があって、今のあなたがいるのにね。
今を楽しむと言いながら、相反する自分の独占欲と闘う今日この頃。
そんな葛藤も、恋愛っぽくていいじゃない?