夢に潜るまで
一週間前に乗ったエレベータ
今日は見送って 街を歩く
舶来品の菓子を買い
小分け用の袋がみつからない
窓から離れた複数人席
あと15分で 残りが埋まる
長い時間を 遠くで過ごし
また逢える 見送った笑顔
一週間後に上るエレベータ
その日を夢見て キーを叩く
大きめのアイスコーヒー
氷が溶けて 水っぽい残量
壁際のシートがある4人席
あと10分で 想いの洪水
長い時間を 誰かと暮らし
今夜 ようやくテーブルを囲む
肝心の君は ここにはいない
現の記憶に 君はいないと
ずっとわかっていて それでも探し
消えるまで 追い続けて行く
ライトが当たる バツ印に立つ
あと一週間で 三週続く
長い時間を 猫と暮らし
また会える 夢に居る声
夢に潜る瞬間を 待ち続けていた
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2020年度に創作した詩
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有島緋ナとして、初めて有料で公開した詩のマガジンです。 作者である私がラジオ配信で朗読したものございますので、あらかじめご了承くださいませ…
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