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重い荷物

段ボール箱の底に染みができていた
熟した実が 重さに潰れて
濡れた他の袋 包装紙を
みんな 丁寧に取り除いた

珍しくないことで
中身の別の1つを頼んだのは自分で
他の人へ送るものとは違い
ネジが外れることは 昔から変わらず

もう 止めようと何度も思う
届いた中身を全部捨てたいこともある
他に 何かやることのある人たちなら
自分が無理しなくても済むのに

ステレオタイプは ただの例
演じていても におわせない
名優たちが助長して
明日からも まだまだ続く

明日は 少し忘れて過ごそう
明後日は どれくらい距離をおけるかな
正しく 優しく 温かいものじゃない
そんな血族を どうすればいい

血の繋がりのない 仔猫と暮らし
誰よりも大切に想う
ステレオタイプの世界からは
とても奇異に見えるだろう

それでいい それだけが現実

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有島緋ナとして、初めて有料で公開した詩のマガジンです。 作者である私がラジオ配信で朗読したものございますので、あらかじめご了承くださいませ…

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