フリーランスがもらえるボーナスとは何か?
お仕事内容
今日ご紹介するお仕事は、2015年春に発売になった文理さんの教材用のイラストです。
文理さんからは4~5回ほどご依頼いただいているのですが、今回のお仕事は、2回目のお仕事です。1回目のお仕事はコチラ。
前のお仕事を担当した編集さんが、私のイラストをとても気に入って下さり「夏に制作する教材用ポスターをお願いしたいのですが、いかがですか?」とオファーくださって実現しました。
「小学教科書ワーク光村図書版 国語1年・3年付録ポスター」
断る理由もなく、やったー!と大喜びでお引き受けしたのですが、実際の仕事はなかなかの千本ノック的な状態でした。
小学1年生用の「ひらがな」「カタカナ」50音✖2=約100点!
小学3年生用の「俳句の挿絵」13点
制作時の苦労
2014年の夏は、それまでの私のイラストレーター史上で一番多忙な夏でした。お盆までの1ヶ月くらいで300点くらい描かなくてはいけなかったのかな?たまにふっと気が遠くなりそうになりました。
出版関係者の間では常識的なことの一つに「GW進行」「お盆進行」「年末進行」と呼ばれるものがあります。これは、印刷会社が長期休みに入る前に一気に入稿しようと、恐ろしく多忙な状態になることです。
このときはまさに、私が初めて味わう「お盆進行」でした。
結局、文理さんは発売が2015年春で、そこまで急ぎではないとのことで、締め切りをお盆明けに延ばしてくださったため、何とか生き永らえました。
ホント死ぬかと思った。。。
制作に関しては、前の仕事のように「枠に収める」必要はなかったので、まだ楽でした。しかし、動物や乗り物など「モノ」の絵が多かったのが、意外にも大変でした。
イラストは写実でない限り、ある程度デフォルメするのが普通です。通常のイラストでは、かなりのデフォルメも認められます。トラがライオンに見えたりウサギに見えなければいいわけです。(媒体によっては、トラがトラに見えなくてもOKだったりします)
しかし子供向けの場合、とっても正確さを求められるものなのだと実感しました。トラがちゃんとトラに見えたとしても、本物のトラの写真と並べた時に、間違ったことを描いてはいけないのです。
この絵も一見ラフなイラストではあるのですが、ひとつひとつはすごく正確に描かれています。当然ですよね。子どもはこのポスターを部屋やトイレなどの壁に貼り、毎日毎日眺めて字を覚えながら、モノの形も捉えるわけなんですから。
この仕事をやって良かったこと
ここまで書いてきたものを読み返すと、教材って結構大変です。あまりやりたくないな、と思った方も多いかもしれないな、と思いました。
でも実は、この仕事はやって良かった!と思うことがあったんです。
この記事の入ったマガジンです。
もし、この記事を読んで「面白い」「役に立った」と感じたら、ぜひサポートをお願い致します。頂いたご支援は、今後もこのような記事を書くために、大切に使わせていただきます。