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その「想い」は「重い」になっていませんか。

イラストレーター・取材&コラムニスト・陽菜ひなひよ子です。

どんな人にも、何かしらの「こだわり」があります。こだわらないことが「こだわり」である場合もあります。

だからこそ、自分自身の「こだわり」や「想い」を人に押し付けないようにしなくてはいけないな、と思うのでした。

「こだわり」の押し付けに「げんなり」したできごと

少し前に、あるモノをオーダーで購入したのですが、担当者とわたしとでは、明らかに「こだわる」部分が違ったんです。いや、そこはいいからこっちをもっと丁寧に決めたいと思うんだけれども、どうでもいいことを何度も聞かれて。

向こうは向こうで、プロの視点で「ここは大事」といいたい気持ちもわかる。けれどこちらはこちらで、今までの経験から、どの部分が自分にとって大事かは、十分わかっている。

こだわらない部分はデフォルトでいい、と言ったのに「色や形」について何度も聞かれ、足を運んでサンプルに目を通して選び。。。悪いけど、そんなに暇じゃないのよねって言いたくなりました。

何よりしんどかったのは「なぜ自分の想いを理解してくれないの?」と言いたげな相手の態度。「わたし(顧客)の思い通りのモノにしたい」という想い、理解していないわけではありません。でも、その「想い」が、わたしには「重かった」のです。

本人にとっても辛かったでしょう。

サービスを提供する側の「想い」が強すぎると、相手によっては受け止めきれないこともある、ということは、自分も肝に銘じておかねば、と感じました。

と、ここまで書いた記事を寝かせていたら、先日インタビューしたある方から、全然違う話題で「想いが重くなってるのよ」という言葉が出てきて「おおおおお!」となりました。他にもシンクロしてること、たくさんあります。

同じようなこと考えてるからこそ、インタビューしようと思ったんですね。逆に全然違うからこそ聞きたい相手もいますが。


インタビュー記事のご紹介

唐突ですが、今まで載せたインタビュー記事をご紹介します。

「読んだ人が得した気分」になれるものを目指しています。

読んだ人からの評判はよいんです。素材がいいので。いかんせん、長すぎるんです。3~4時間しゃべった内容をまとめたら、一問一答形式だと1万字は確実に超えますよね。

5人の方々の職業は、編集者が2人、装丁家が1人、絵本作家が1人、脚本家が1人です。

noteも含め、今までブログを書いてきて感じるのは、得てして「これは絶対面白い」と思ったものより「うーん、イマイチだったか」と思ったものの方が、評判が良いってこと。(どれのこととは申しませんが)

特にインタビューに関しては、自分の「想い」を込め過ぎず、客観に徹することって大事かもしれない、と思うのでした。


その5:脚本家に学ぶ「好きなことをして行くていくことは、宿命だということ」


ココでの章タイトルには「学ぶ」とつけていますが、どの人も「人に教え諭そう」などと考えて話してくださった人はいません。

けれど、年月を重ねてある程度「何かを成し遂げた」人の話には、何かしらの学びがある、と信じています。

5人目の脚本家・大原久澄さんは、あの水戸黄門やさいとう・たかをさん作画の「鬼平犯科帳」などの脚本を手掛ける売れっ子脚本家です。

その経歴からはうかがい知れない「ユニークな感性」に驚きます。


その1:情報誌編集者に学ぶ「編集脳」


インタビューするに当たっては、やはり「もうこの人しかいないでしょ」という感じで選んでお声がけしています。だから、かなり極端な人選になっているかもしれません。

最初にご登場いただいたのは、地域情報誌「リビング名古屋」の敏腕編集長・中島幸子さん。

編集者といっても、情報誌という性質上、フットワークの軽さが何より重要です。そのあたりの「はっちゃけぶり」が、ホント素晴らしい。


その2:絵本作家に学ぶ「ニッチなモノの魅力を見つける目」


クリエイティブの世界では「おもしろいものは、すでに出尽くされた」感があり、もうそうそう「すごいアイデア」は転がっていないのではないか、ということ。

そんな中で、この秋にみんながあっと驚くような絵本を出版したのが、かねこまきさん。

このインタビューでは、かねこさんの幼少時に秘められた「創作のヒミツ」について語って下さっています。


その3:装丁家に学ぶ「フリーで生きていく覚悟と喜び」


3人目は装丁家の宮川和夫さん。最初2本は「わたしの視点」で書いていますが、宮川先生とのやり取りが面白そうに感じて「一問一答形式」にして、しばらく続きます。

装丁家は、イラストレーターにとってはかなり身近なのですが、一般的には何をするか、わかりにくい職業のひとつではないでしょうか。その点、ご興味ある方は是非どうぞ。

タイトルにあるように、宮川先生は装丁という仕事を通じて、たくさんの夢をかなえておられます。読んで元気になれるインタビューです。


その4:書籍編集者に学ぶ「仕事をすることで救われる、ということ」


タイトルはすぐに浮かぶものもあれば、苦労するものもあるのですが、これは少し悩みました。読む前にあまりに内容がわかってしまうのもどうかと思うので。

これを書いている時点で、8名の方にインタビューしたのですが、自分でなりたい職に就くために主体的に動いた人と、なりゆきで今の職に就いた人は、ちょうど半々

このインタビューでは、生きることさえどうでもいいと思っていた編集者の高橋修さんが、「なりゆき」で仕事を始めたことで救いを見出していく過程を伺っています。

改めて読み返して思うのは、よくぞここまで、赤裸々に語って下さったものだということ。そして、本当にいろんな人がいて、どの方もすごくおもしろいということ。

本当に皆さま、ありがとうございました。

まだまだこのインタビューは続きます。気になった方は、是非マガジンのフォローをお願いします。


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陽菜ひよ子 / インタビューライター&イラストレーター
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