4つの無料校正ツールを検証してみた。
こんにちは、求人広告ライターのひなあられです。
みなさんは原稿を見直す際、どうしていますか? 自分の目で確認するだけでも十分かもしれませんが、ツールの力も頼りたいもの。
そこで今回は、無料で使える校正ツールのクオリティを検証してみました。
Enno
公式によると【日本語のあからさまなエラー(タイポ、スペースのエラー、誤字脱字、変換ミス、入力後の編集ミス、文字化け)を自動チェックするWebサービス】とのこと。
ユーザー登録は不要で、プライバシー保護のためにチェックされる文書はデータベースやログは保存されないため、手軽に使えます。
誕生から9年以上経過しているらしく、随時アップデートもされているようです。
文章校正ツール(so-zou)
さまざまなWebアプリケーション、Desktopアプリケーションを公開している、so-zou.jp。
その中の1つに【日本語の文章を解析し、間違った表現や不適切な表現を指摘】する「文章校正ツール」があります。
こちらもユーザー登録不要で、1回最大10000文字までチェック可能です。
オンライン文章校正支援サービスPRUV
文章校正をお手伝いする、オンライン文章校正支援サービスPRUV。
汎用的な「日本語の誤り」を低減してくれます。 無料ユーザー登録すれば、一回2000字までチェックが可能。
前までは20000字だったけれど、いつの間にか2000字までになっていました…ちょっと残念。課金しろということですね。
有料プラン、ビジネスプランもありますが、無料プランでも問題なく使えます。
Chromeの拡張機能:文章校正と表記ゆれチェックツール
Google Chromeの拡張機能にある「文章校正と表記ゆれチェックツール」。
ボタン1つで校正にかけられるので、かなり使い勝手が良いです。 自分なりの正誤表も登録できるので、カスタマイズも可能。
ただし、Webページの文章チェックが対象なのでメモ帳などで書いている方は、残念ながら使用できません。
いざ検証!各ツールの結果は…
4つのツールをご紹介しましたが、大切なのは「ちゃんとチェックできるのか?」です。
誤字脱字、ら抜き言葉などの文章を、各ツールでチェックしてみて しっかりエラーになっているか確認してみました。
例文
代表的なミスである下記の言葉をチェックしてみます。
■誤字 × 東京都の医療期間 ◯ 東京都の医療機関
■脱字 × ありがとうござます。 ◯ ありがとうございます。
■ら抜き言葉 × 考えれない ◯ 考えられない
■てにをはのミス × 車は買いました ◯ 車を買いました
■たりの脱落 × 飲んだり食べました ◯ 飲んだり食べたりしました
■重複表現 一番最初
■同一助詞の連続 山の中の川の魚
Enno
<エラー表示>
・ら抜き言葉
・重複表現
・同一助詞の連続
文章校正ツール(so-zou)
<エラー表示>
・脱字
・ら抜き言葉
オンライン文章校正支援サービスPRUV
<エラー表示>
・ら抜き言葉
・たりの脱落
・重複表現
文章校正と表記ゆれチェックツール
今回エラーで出てほしい箇所には機能しませんでした…。
読み上げ機能も使いましょう
すべてのミスを網羅する完璧なツールはありませんでしたが、 複数のツールを使用することで、ミスが減らせることが分かりました。
特に「ら抜き」については、ほとんどのツールがチェック可能なようです。 なお、どのツールもスルーしてしまったのは、「脱字」と「てにをは」でした。
この2つは、PCの読み上げ機能を使えば気付く可能性が高いので、 ラストに確認してみてはいかがでしょうか。
ツールを使用する際の注意点
各ツールには使用する際の注意点が記載されています。
例えば「通信は暗号化されますが、入力した情報はYahoo! JAPANへ送信されます」 「情報の漏洩が発生(中略)損害等について一切責任を負いません」などです。
注意点を十分理解してから、使用するようにしましょう。
最後に:見直しは最低限のマナーです
いくら文章が良くても、誤字・修正が多いライターは信用度が低下します。 自分で自分の首を絞めているようなものなので、これは本当にもったいないです。
有料の校正ツールもあるようですが、まずは無料から始めてみてはいかがでしょうか。