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#17-1 自然とカモと人の共生が作りだす新米
お米好きの私は、秋になるとワクワクする。
美味しい新米で炊いたごはんと、ごはんがススむ菜を何にしようかと考えるだけで、生唾をゴックン。
さてさて、今秋も美味しいご飯を
いっぱい食べるぞー
温暖化による年々増えている自然災害。今年もあちらこちらであり、気を揉むこともあったが、今年も美味しい新米を食べさせて戴いている。
いつもは、近所のお米屋さんに好みを伝え、その時の1番を購入しているのだが…
今回は、近所で循環型農業を目指し、合鴨農法の自然栽培でお米を育てている人がいると聞いて、これを食べてみたい!
新米を少し分けてもらうことにした。
注文していたお米を取りに
畑と古民家が交互に並んでいる細い農道を進んでいくと、
山羊が草を食べているのを見て、
目を見張った。
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草を食べているヤギたち
その周りをよーく見て見渡すと、鴨やにわとりが元気よく走り回っていて、まるで昔にタイムスリップしたようだ。
循環型農業って昔の農家さんの暮らしのことなのか!
難しい言葉を聞くより、この光景を見るだけとすぐに理解ができる。
そしてここで「合鴨農法」で、お米を作っている。
合鴨のヒナを水田に離すことで、除草や害虫駆除ができると言うから不思議だ。カモの力を借りて安全で美味しいお米が作れるとは、なにか温かい気持ちになれる。
昔、農薬などがない中で、こんな素晴らしい知恵が生まれたのかと思うと、本当に関心する。
かわいいカモが手伝ってくれたお米はどんな味がするんだろう…
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自然の摂理を感じる。
なにも考えず、今までどおり農薬を使い大量に作られたきれいな農作物は、安価で手に入れるのかもしれない。でも今、持続的に安定供給が不安視されるなか、環境に影響を及ぼし、毎日食で作られていく私たちの身体のことを考えると、有機資源を循環させながら農産物を生産する方法は、持続性が高い理想的な農業の1つだと思う。
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この新米で、むすんだ「おむすび」はきっと美味しいだろうと思いながら、帰りに半分だけ精米にし、足早に帰宅した。
せっかく無農薬で作られたお米だから、栄養もたっぷりの玄米で食べないともったいないと思うのだが、家族のことも考え、半分だけ。
どうせなら今日は、文明の利器の炊飯器を使わず、土鍋で炊こう。
はじめちょろちょろ中ぱっぱ、
じゅうじゅう吹いたら火をひいて、ひと握りのワラ燃やし、
赤子泣いてもふた取るな
ごはんの炊きあがりが待ち遠しい。