soko

料理と妄想好きの主婦。料理をはじめて30年あまり…ライフスタイルに合わせ、料理との関わり方や考え方が変化し、最近は食材の風土、生産者、料理人との“知恵の循環”を意識するようになった。食べる人の選択で、環境や社会的影響にまで及ぼすことを沢山の人に気づいてほしい。

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料理と妄想好きの主婦。料理をはじめて30年あまり…ライフスタイルに合わせ、料理との関わり方や考え方が変化し、最近は食材の風土、生産者、料理人との“知恵の循環”を意識するようになった。食べる人の選択で、環境や社会的影響にまで及ぼすことを沢山の人に気づいてほしい。

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Start writing note〜食卓から見える未来の景色

日々の3度の食事はもちろんのこと お茶を飲みながら会話を楽しんだり 遠くいる人を思い浮かべながら手紙を書くこともあれば、 パソコンを相手に悪戦苦闘したり うちの食卓は 食事をするだけでは終わらず、 いろんなことが展開される 私の舞台である。 料理好きな私にとって、 食事の時間は 1日のなかでも大事なひととき。 食卓に庭の花を生け、 旬の野菜や魚の料理を並べ、 夫との会話を楽しみながらの夕食は、 1日のなかでもクライマックスである。 料理とともに 様々な話題もテーブルにのる。

    • #18 ハレの日の料理

      新年を迎え、1週間。 今日は人目の節句で七草粥を食べた人も多いはず。 お正月からご馳走で弱った胃を休める為とも云われているが、我が家のお正月は、昔ながらのお節料理なので、案外普段より胃に優しいのかも…と思っている。 今は便利になり、様々なお店のお取り寄せ商品を見ると、鮮やかで豪華なお節を目にする。 私は、料理が好きなのと主婦の意地みたいな気持ちもあり、必ず全て手作りしている。販売しているお節に比べると地味で茶色が多く、ハレの日のご馳走と云うには少しお粗末に見えるのかもしれな

      • #17-2 おにぎりで、世界の子どもが救える?

        食欲の秋。 ご飯が美味しい! 青く澄んだ秋晴れに 黄金色の稲穂の美しさを 目にすると 今年も美味しい新米を 食べれることに 感謝の気持ちでいっぱいになる。 私たち日本人は、秋にはたくさんの農産物が収穫され、旬で身体にいいお米や野菜を美味しく戴くことができるのは”あたりまえ”と思い込んでおり、無意識に多くをロスにしてしまっている現実がある。 でも世界を見渡すと、貧困で栄養不足の子どもたちもたくさんいる。 10/16の世界食糧デーを機に、10/6〜11/6の期間中、おにぎりの

        • #17-1 自然とカモと人の共生が作りだす新米

          お米好きの私は、秋になるとワクワクする。 美味しい新米で炊いたごはんと、ごはんがススむ菜を何にしようかと考えるだけで、生唾をゴックン。 さてさて、今秋も美味しいご飯を いっぱい食べるぞー 温暖化による年々増えている自然災害。今年もあちらこちらであり、気を揉むこともあったが、今年も美味しい新米を食べさせて戴いている。 いつもは、近所のお米屋さんに好みを伝え、その時の1番を購入しているのだが… 今回は、近所で循環型農業を目指し、合鴨農法の自然栽培でお米を育てている人がいると聞い

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          #16 五穀豊穣を祝うだんじり祭

          なんとも心地よいお囃子が軽快に聞こえくる。 だんじり祭といえば、9月に行われる岸和田だんじり祭が有名だが、大阪南部の泉州一帯では、昨日、今日(10月8、9日)とだんじり祭、場所によっては、やぐらやふとん太鼓の秋祭が行われる。 300年余りの歴史あるだんじり祭も、コロナ禍で控えており、3年ぶり制限なしの開催となることから、夏頃からお祭ムードで街中が盛り上がり、練習のお囃子の音色も、毎日聞こえていた。 この辺りのお祭に対する意気込みは、老若男女問わず思いが強く、1年も祭中心で動い

          #16 五穀豊穣を祝うだんじり祭

          #15レモンで街づくり(エディブルタウンの泉北)

          昨日、友達からいただいたレモンのフロマージュで朝食。 レモン好きの私は、レモンのイラストが入った瓶を見た瞬間から、すぐに食べたいのをグッと我慢していた。 いつもはコーヒーから始まる朝も、レモンに合うのはお紅茶だと思い、寝る前に水出しで紅茶を作り、美味しいバゲットも用意し、今朝を迎えるのを楽しみにしていた。 軽く焼いたバゲットに、たっぷりとレモンフロマージュを塗って、少し胡椒をガリガリ… 口にいれた瞬間、爽やかな香りが広がり、クリームチーズに包まれたレモンのほどよい酸味がたま

          #15レモンで街づくり(エディブルタウンの泉北)

          #14 夏バテに『干物』

          最近,干物にハマっている。 暑くて食欲がないなぁー と思っていても、 夕食の時間は刻々と迫り、 火を使う料理は作りたくない… と焦る夕暮れ時。 さぁどうする?! どうしよう… そう、 こういう時に 最近頼りにしているのが 『干物』 これが抜群なのだ。 干物を焼く香ばしい香りが漂ってくると、急に食欲が湧いてくる。 皮はパリッと、 身はふっくら 口に入れた瞬間に、 脂があふれだし 濃厚な味が広がる… たまらなく美味しい。 夏バテしそうな身体を救ってくれるタンパク質やビ

          #14 夏バテに『干物』

          #13 夏の風物詩「かき氷」が変わっていた・・・

           地球温暖化の影響なのか、今年の夏は少しおかしい。 梅雨は最短で明け、猛暑が続いたかと思えば、各地で災害級の豪雨があり”梅雨に戻ったのか?”と思うほど雨の日が続いたが、やはりいつもの暑い夏がやってきたようだ。 暑さも年々、酷く蒸し暑く堪える。(これは更年期の影響なのか?とも思いながら) …となると、身体のためには良くないと思いながら、冷たいものを求め、地球に良くないと思いながら、エアコンをきかせてしまう。 そんな気だるい毎日を送っているなか、小料理屋をしている知り合いから、

          #13 夏の風物詩「かき氷」が変わっていた・・・

          #12 エチオピアのおもてなし

          エチオピアといえば、コーヒー発祥の地で、アフリカ最大のコーヒーの産地である。 先日、エチオピアのMETAD(メタッド農業開発)の浅野文章氏から現地のお話を伺うことができた。 コーヒーセレモニー エチオピアでも、コーヒーを淹れて客人をもてなす“コーヒーセレモニー”と云う儀式がある。 その一般的なスタイルを浅野氏が再現してくれた。 日本で云う茶道のお茶会のようなものだろう。 作法とともに母親から受け継ぐお茶道具を一式並べ、お客様をおもてなしするそうだ。 アウトドアではあるが

          #12 エチオピアのおもてなし

          #11 赤酢の酢飯

          お寿司は大好き。 多分、最後の晩餐に何食べる?と言われれば、 「お寿司!」と即答。 回転寿司から高級なお寿司屋さん、家では、ちらし寿司や手まり寿司と何百回、いや何千回、と大好きなお寿司を口にした。 そして今まで、シャリはずっと白が当たり前、シャリの色を意識したことさえなかった。 それなのに、 シャリが赤色があるって‼︎ 目から鱗でした。 先日、ミツカン酢の赤野裕文氏からお話を聞くことがあり、酢の歴史や文化を教えていただいた。 お寿司が大好きと言いながら、知らないことだらけ

          #11 赤酢の酢飯

          #10 タケノコからの…

          ヒョコっと顔を覗かせるタケノコ。 雨上がりには庭にある竹藪へ、下を見ながらウロウロ… 今年はなかなか見つけれなかったが、ようやく4月中旬頃に一本を 「みっけ!」 例年より1ヶ月近くは遅かった気がする。 「タケノコもか〜?」と、最近の天候の不順による自然の変化に、季節感ある旬の食材も変わっていきそうだ。 タケノコには、豊作である「表年」と不作の「裏年」が交互に来るらしい。今年は不作の年だそうだが、不作どころか今年は凶作。 それでも“雨後のタケノコ”と云われるだけに、雨上がりには

          #10 タケノコからの…

          #09 イースターエッグ

          草木が芽吹く春とイエスキリストが死から復活したことを重ねた「命の誕生」からお祝いするイースターホリデー。 イースターの象徴でもあるイースターエッグだが、日本では、物価の優等生であり、いつも冷蔵庫にある食材の卵🥚でしか見ていない人がほとんどだろう。 ところで… タマゴはお好きですか? (アレルギーで食べれない人はごめんなさい。) 私は、大・大・大好き! 冷蔵庫を開けて、タマゴがお行儀よく整列し、待っている姿を見ては、愛おしくて笑みが溢れる。 我が家のキッチンの片隅で、無造

          #09 イースターエッグ

          #08 もっと和食を。

          今年に入ってから食品の値上げに目を見張る。春からの更なる値上げのニュースを耳にする度にクラクラする。 原材料の高騰、物流や人件費、ウクライナ情勢や円安など… 原因を聞くと、仕方ないなと思いつつ、日常に欠かせない食料品は、家計にドン!と響いてくるだけに、やはり敏感に反応してしまう。 コロナ禍をきっかけに、私たちの食生活は、世界に支えられていたんだとつくづく感じることが多くなった。 世界の料理が楽しめ、様々な食材が、簡単に安価で手に入ることに慣れてしまっていた。 いつでも何でも

          #08 もっと和食を。

          #07 泉州の玉ねぎ

           玉ねぎと云えば、北海道や淡路だと思っていませんか? いやいや、大阪南部の泉州の玉ねぎを是非一度食べてみてください。 特にこの時期に出る新玉ねぎの美味しいこと! 大きくてみずみずしい、甘くてクセがないので、生で食べると最高に美味しい! わたし、後々尾を引くあの玉ねぎの苦味が、いまいち受けいられないのですが、泉州の新玉ねぎはさらさなくても、全く苦味がなく、そのままバクバク食べれてしまう。 もちろん煮たり焼いたり蒸したり、どんな調理法でもジューシーであま〜い。 実は日本の玉ねぎ

          #07 泉州の玉ねぎ

          #06 幻のいかなご

          関西では、春を告げる風物詩に いかなご漁がある。 この数年、不漁でなかなか手に入らなかった“いかなご”だったが、なんと、今年は奇跡的に手に入れることができた。 ザラメや醤油などが煮立ったところに、透明な‘新子‘をばら撒きながら入れていくと、いい香りが部屋中を立ち込める。 この匂いだけでも、ご飯が何杯も食べれそうだ。 水分がなくなるまで煮込み、手早く冷ませば、錆びた釘色に染まったくぎ煮の完成。 季節のご挨拶に少しずつ、ご近所さんにもお福分け。 今年は3/1に、いかなご漁の解

          #06 幻のいかなご

          #05 コオロギのパンケーキ🦗🥞🦗

          このパンケーキに、 なんとコオロギが‼︎ 先日、田中愛子先生の雛まつりの会でのデザート…初めて食したコオロギ。 見た目は、かわいいパンケーキにカスタードとイチゴがミルフィーユされた春らしいデザートだったが、このパンケーキは糠とコオロギが入っていると聞いて、ちょっと戸惑う… あの🦗が頭に浮かび、パンケーキに🦗姿のまま挟み込まれているのかと思うと、ちょっと… でもよく聞いてみると、コオロギをパウダーにして練り込んでいると聞いて、それならと一口。 「おぉー!アーモンドの味だ。お

          #05 コオロギのパンケーキ🦗🥞🦗