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イクメンという言葉もない時代に6か月の育休を取った夫に今想うこと。

こんにちは。お日さまの光が大好きなひなたです。さすがに関東は晴れ続きすぎ・・お庭のパセリがカラカラになっているのに気が付いて慌ててお水をあげました。

男女が性別に関係なく自分らしく生きることができるように。
夫婦が当たりまえにお互いの価値を尊重して支えられるように。
最近、そんな話を夫とするうちに、当時のことを色々と思い出すことが多くなりました。

あれから18年。今でも娘と大の仲良し。

18年前。私の中では当たり前だったし、夫自信も肯定的だったパパの育児休業。
「何か理由があったの?」とか聞かれることも結構あったし、
「ダンナさん、大変じゃないの?」と言われることも。
でも、大変なのは誰がやっても同じ。
出産は私にしかできないけれど、他は誰がやっても同じ。
そう思っていました。今でもそう思います。

子どもが欲しくてたまらなかったのは夫の方で
家にじっとしていられないのは私の方だった。
強いて言えば、そんな理由かもしれません。

長女は、生後をのんびりした夫とぬくぬくと過ごしたわけです。
一緒にゴロゴロしていた夫は、クマさんのように大きくなってしまったけれど。
私と居たら、きっとアドベンチャーな生後を過ごしたことと思います。
今でも二人で出かけるくらい、娘とパパは大の仲良しなのです。

男性の育休はなぜ浸透しない?

最近になって、当時の劣等感のことを夫が口にするようになりました。
当時は育休を取る男性に対しての仕事の評価はおろか
子どもをお迎えに行くことさえ、露骨に嫌な顔をされるような時代。

よく頑張ってくれたと思う反面
私たち夫婦は何か悪いことをしたんだろうか・・
とモヤモヤするのも事実。

令和になった今、人の意識は変わってきたのでしょうか。
令和3年に内閣府男女共同参画局が「アンコンシャスバイアス」について
結構幅広い調査を実施しています。

https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/seibetsu_r03/02.pdf

私が注目すべきだと思うのは「性別に基づく役割や思い込みを決めつけられた経験」について。
「直接ではないが言動や態度からそのように感じたことがある」
男女ともに「1位」家事・育児は女性がするべきだ。
男性は仕事をして家計を支えるべきだ。も「2位、3位」

どんなに夫婦で協力してやっていきたいと思う若者が増えても
この根強い意識が社会にある限り
小さな声や想いは搔き消されてしまう。

アンコンシャスバイアスは誰にでもあるもの。
でも「ある」ということを自覚すること
特に圧倒的な上下関係がある場合には大きなプレッシャーになる
ということを自覚することが本当に大切なのだと思います。

当時、劣等感に悩み続けた夫は今、管理職になって
部下の子育てを不器用な声掛けながらに応援しています。
そんな姿をみながら、やはり、当時の選択は間違っていなかったのでは?
と思うのです。

日本の出生率70万人割れの現実

女性が働くのが当たり前の時代。
それは、家庭と国の経済を支えるという面が強調されがちですが
人として「自己実現を社会で果たしたい」
という想いを尊重することでなければと思います。
成熟社会において、人としての当然の欲求です。

その欲求を満たすことができなければ
子どもを産み育てたいと思えない。
男性こうあるべき、女性こうあるべきに縛られず
自分たちが大切にしている価値に基づいて生きていい。
大人も自分たちの人生を大切にしていい。

そんな社会にならなければ
日本の人口減少には歯止めがかからないのではないでしょうか。





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