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「青春」ビッグバン!!さよなら!そしてありがとう!その①

福岡県福岡市中央区「天神地区は福岡市イチの繁華街」です!
(日本三大歓む楽街・中州とは色が違います…若者の街)

2024年完成を目標に「100年に一度の大改革」と呼ばれる「天神ビッグバン」。
その規模は「10年間に30棟のビルを建て替える(目標値)」という大規模なものです。
既に建て替え完了しているものもあります。

その対象エリアは天神交差点を中心に半径約500m(80ha)に渡ります。
一部西中洲エリアや、南天神エリアを含み、地下鉄七隈線の延伸事業(博多駅~天神駅に直結できるよう工事中)、交通混雑の緩和・それに伴う整備、少子化に伴い閉校した旧大名小学校跡地の街づくり、街の循環など課題は沢山です。

アジアの拠点都市としての役割・機能を高め、新たな空間と雇用を創出するプロジェクト「天神ビッグバン」を推奨する。(福岡市役所発表)

市街地から福岡空港へのアクセスが良好な反面航空法による建設物(高さ)の規制がありましたが、今回基準緩和(特例承認)や、耐震基準問題もあり、「天神ビッグバン」の波に乗って建て替えを余儀なくされる場所も。
前身であるニチイ天神店開店から40年以上経過している「天神VIVRE」がこれにあたります。
これらを推奨することで付加価値を高め、「ヒト・モノ・コト」が交流する新たな空間が誕生します。

とまあ、固いお話はさておいて……


若者の流行発信地「天神VIVRE・天神コア」閉店

すでに始まっている天神ビッグバンですが、その一角である「天神VIVRE」が本日2020年2月11日をもち44年の歴史に幕を閉じます。
既に閉店している「福岡ビル」と、来月31日に閉店する「天神コア」が一体化して新たに複合ビルとして生まれ変わります。

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若者の流行の発信地であった「天神VIVRE」や「天神コア」は東京でいうところの「SHIBUYA109」の「福岡版」ともいわれ、ギャルの聖地でした。(実際はそれに限らず)
「VIVRE」と「コア」は隣同士、各階連絡通路で繋がっているので1つのビルのようでしたが、若干コンセプトが違います。

若かりし頃、私も足しげく通っていました。

現在でも利用しており、若者向けのビルらしく雑誌掲載のファッションブランドは勿論のこと安価なコスメや小物や小腹が空いた時の飲食店、カルチャー店が約70店舗入居しています。
ロリィタファッションの店舗が複数入店していますが、閉店後の予定はそれぞれのようです。(VIVREには2店舗、コアには1店舗入居しています)

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「VIVRE」と「コア」の閉店セールが始まり、天神地区にある変化がありました。
閉館するライバルのため、周囲のビルよりエールを送る「垂れ幕」(など)が登場したのです。
内容は「再会、楽しみにしています」、「沢山の思い出ありがとう、天神のカルチャーを引き継ぎます!」など様々。

逆に閉店する2店舗からも応答がありました。
「44年間お世話になりました! 天神の未来に夢をたくします。」(天神VIVRE)
「ありがとう! 大好きなまち『天神』 これから大きく生まれ変わります。」(天神コア)
と返しました。

泣ける!!!!
ビル同士共鳴し合っているようです。

これまでも地場の百貨店「岩田屋」の移転オープンや、「福岡PARCO」の新規出店の時も同じようなことがありました。

各ビルが競い合うのが本来の姿ですが、それぞれライバル施設同士がタッグを組み、高め合うのが「天神」という街の姿であり、成り立ってきました。
垂れ幕こそないですが、「天神地下街」も地下道で繋がっているので気持ちは同じです。
これらは某キー局の某コメンテーターにバカにされていましたが、「福岡の人情味」(九州の心といっても過言ではない)に溢れており、東京や大阪にはない文化でしょうね。


「天神ビッグバン」の一角にすぎず、今後は近隣店にも影響が出てきます。

6月にはジュンク堂書店が、21年度には天神イムズが一時閉店します。
24年度完成を目指すということもあり、大型店の相次ぐ閉店に街中の空洞感は否めません。
天神を南北に貫く渡辺通りに面する店舗ばかり…客足はどこへ移るのでしょうか?
西通りや天神地下街も流れは一緒ですが大型店舗はなく、色合いが違います…今後どう天神を闊歩するかは「好み」ですね。(目当ての店舗も減ったり移動したりで)


「VIVRE」や「コア」閉店後、天神地区の集客力低下が懸念されています。
一部テナントは近隣ビルや博多地区への移転予定という話を聞きますが、私が先日訪問した際は「未定」、「完全閉店」という所が多数でした。

冬物セールも終わり、閉店セールがあちこちで行われていました。
商品は叩き売り状態。
既に閉店している店舗もあり、もの悲しいものもありました。
私は半額~70%OFFのウィッグと化粧品を購入しました。

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天神コアの屋上に上がりました。いかにもな佇まい…歴史を感じますね。


「VIVRE」と「コア」もそうですが、その後あちこちが閉店・建て替えに入るため、大多数が行き場を失っています。
これから4年間、若年購買層は何処へ行けばいいのでしょう?


かつて、大分県の「大分PARCO」が閉店(その後福岡PARCOオープン)、「大分FORUS」も数年後建て替えることになりました。
建て替えが終了し、蓋を開けてみればびっくり!完全に業態変化しており、飲食店メインかつ建物も高さが半分になってしまいました…。
皆かつてのような商業ビルを期待していただけに、がっかりです。
今回の「VIVRE」や「コア」の業態変化を危惧しているわけです。
商業施設も入るとは告知されてはいますが…。

話は戻り、先に「アミュプラザおおいた」(駅ビル)が完成し、かつて「大分FORUS」に入居していた店舗が一部を除き移転する形になりました。
(PARCOにあった店舗は郊外の大型店舗行き、または撤退)
お客さんを取られたものと思われます。
そのレベルは鹿児島の同店舗と並ぶものだそうです。

元々大分市近郊の人は福岡市へ買い物に出向く傾向があり(北九州ではない)、JRと高速バスがスピードと価格で競い合っていた程です。
大分のみといわず、休日になると天神には九州中から人が集まってきます。
平日と休日では街行く人の客層が違います。

博多エリアも9年前開業した「アミュプラザ博多」を中心に「博多阪急」、「博多OIOI」、「KITTE」と次々と新しいビルができ、一新した一博多地区に流れてしまい、天神の客足が鈍りました。(OIOIは若者層もターゲットなので共存できると思いますが)

「若者の街・天神を卒業した大人」はそちらを好んで行く人が多いでしょう。

「天神ビッグバン」を起こすことで、そういった層を取り戻すという一面もあるかもしれません。(憶測です)


自治体としては「天神ビッグバン」プロジェクト中、街の賑わいを維持しようとプロジェクトチームを立ち上げ、渡辺通りを挟んだ所業施設を中心にイベントなどを行ったり、「天神地区の未来像」を周知していくとしますが、これまでのような「若者の街」ではなくなるのは明らかだと思います。

「青春の一部が消えていく悲しみ」はありますが、新たな街への期待もあります。

今日閉店する「天神VIVRE」ですが、平常通り午前10時~午後8時半までの営業です。

夕方中継が入り、利用していた当時を懐かしもう、最後を見届けようと多くのお客さんが来客しているようです。


今日は「天神VIVRE」の閉店日ですが、私の本命は「天神コア」なのでまた後日エピソードをお話したいと思います。

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