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初めてのカミングアウト

僕が初めてカミングアウトしたのは大学二年の時。

「えっ、まだカミングアウトしていなかったの?」というつっこみは無しで…

ジェンダー論とか、心の性別とか友達に言ってた割には自分のことは喋っていなかった。

初めてのカミングアウトはサークルの1つ先輩の女の子。

一番仲良かったけど「こんなこと言ったら嫌われちゃうかもしれないけど…」なんて言いながら1時間ぐらい本題に入れなかったんだ。

「ぼく、女の子になりたいの」この一言が。でも喋った後別に全然びっくりもされなかったし、当然という感じで受け入れられた。

よくよく考えれば洋服も髪型も女子だし、時々スカート履いて大学に行ってたからね…

客観的に見ればそう思っているのが当然なんだろうけど、まだ10代で子供だった僕にはそういう客観性が全然なかったんだ。

そのあと母親にもカミングアウトした。

母は僕の話をじっと聞いてくれて、「今まで気づいてあげられなくてごめんね… ずっと辛かったでしょう… 」と言ってくれたんだ。

なんだか救われた気持ちになった。

母のことは大好きだったけど、もっと好きになった。

「ママ、大好きだよ!」~続く~

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