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自分が幸せであることが平和への貢献活動になると知ったならばあなたはどうするのか。

エール大学のニコラス・クリスタキス教授の研究によると、友達関係をネットワーク図に表し、人間を丸で示して、親しい人を線で結び、幸せな人と不幸せな人を色分け、5年後、10年後を見ていくと、幸せと不幸せが細胞増殖のように発展していくということが明らかになったという結果になりました。

同じ場にいる人間同士は会話せずとも、お互いに影響を与え合っていることは明白であり、パソコンのタイピング音やため息の音などは、聴覚に刺激を与えるし、視界の範囲内に入れば、視覚を刺激される。
「気配」という言葉があるように、人間の気配というものを感じた経験を多くの人がしているのではないでしょうか。

Aさんの機嫌が今日はいい。
という風に人の機嫌がなんとなく分かることがあるように、自分が他者に対してなにかを漏らして、影響を与えていることがあるのです。

要するに、自分も含め、機嫌が悪い人がその場にいると、周囲が気を遣ったり、雑談ができないような空気感になったりと、人それぞれで場に与える影響力に差はあるものの、なにかしらを自分自身も発しているという自覚は、自分が過ごしやすい環境で過ごすためにも必要かと思います。

ハラスメント研修など、ハラスメントの知識を増やす研修も大切だと思います。
しかし、研修では救いきれないものが多いことも事実です。

個人の気持ちの集合体が職場環境であること、職場内では、個人の気持ちが織りなす物語ができていきやすい場であることを、管理職のみならず、働く社員のひとりひとりが意識することで安全な職場に近づいていくように考えています。
表面的ルールを遵守している職場でも、不満は蓄積していくようです。
蓄積した不満は空気に漏れ出て、過ごしている環境の場の雰囲気に影響を及ぼしているのです。

職場の不満があれば、話してほしい。
と管理職が部下に伝えたとしても伝えなかったとしても、不満を主張する人は些細な不満があるだけで主張を繰り返し、我慢する人はある程度まで我慢をしていくという、個々の性格のような面があり、そんな中で、自分の耳に入ってくる主張する人の意見ばかりを聞いて対策などをすると、他の平然と働いていた社員から「管理者が平等ではない。」といった評価をされることもあるので注意が必要です。 

なお、主張する人の常套手段で「みんなも言ってる」というキーワードや自分の意見がいかに正しいものかを説明するのですが、その「みんな」は、その人の意見に賛同しているわけでなく、面倒だから「そうですね。」と返事をしていたり、みんなと言いつつ一部の意見であることがあります。

なので、主張する人にに言われたことだけを行うのではなく、職場には、他の人間たちもいるということを忘れず、視野を広く保つことは必要かと思います。

ちなみに我慢して管理者に相談しない人たちの中には、職場の空気を乱したくないといった理由や人事評価を考え粛々と働いた方がいいと計算し判断している人もいます。
とはいえ、普段あまり話さず接する機会がない部下に対しては、些細な声がけが、なにげに功を奏しているように思います。
自分を「気」にかけてくれている、ということだけで嬉しく感じることも多いようです。


物事への反応や捉え方は、これまで生きてきた中での経験、置かれてきた環境、得てきた情報の結果によるものが大きいです。

「職場」では、他人同士が集まって同じ会社組織に関わる業務を行っていく協力者の関係でありながら、出世争いなどもあり、ライバル同士にもなりえますし、友情が芽生えることもある、人生の中で多くの時間を過ごす場にもなりえる場所です。
できれば、自分も他の人も居心地よく過ごしたいと思いませんか。


働かない同僚に腹を立てても仕方ないのです。
働きアリの法則で言うように、20%の社員はあまり働いていないように見えて、バランスが取れているとも言えます。

働かないように見える同僚がいるおかげで、自分が評価されたり、落ちこぼれ扱いをされないといった得をえている部分もあるかもしれません。

注意や指導をされても変わらない人は、います。
その人に迷惑をかけられている同僚たちからすると、どうして降格させないのか、どうして異動させないのか、どうして解雇しないのか、と思ってしまう場合もあります。
しかし、会社組織の決まり事として、人への処分措置などは、一定のハードルがありますし、人事異動を行うためにも、一般社員には見えない場での様々な事情があるときがあります。

他人になにを言っても、伝えても、他人を変えることはできません。
他人が変わるときは、他人自身で自分を変える意志を持ったときです。

他人にできることは、影響を与えることです。
だから、自分を変えてもらう意志を持つよう影響を与えることはできます。


他人に腹が立って、その感情が続くとき、その場には、腹が立っている感情を口や顔に出さずともなにかが放たれているのです。
だから腹が立つことは増殖して、ますます腹が立つことが起きるという可能性もあるわけであり、これも人に与える影響の結果となります。

もし、幸せが感染をしていくのであれば、他者に影響されることなく自分が幸せな感情を放つことで、他者に幸せを感染させることもできるはずです。

幸せも不幸せも周囲に感染させることができるということを知ったとき、

貴方は、

感染させる側にいたいですか?

それとも

感染する側にいたいですか?


貴方は、

幸せを感染させたいですか?

不幸を感染させたいですか?




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