サービスの内容を漫画でターゲットユーザーに伝えた話
こんにちは〜!ひのふ(@pinopo_)です🍁
最近風邪を引きました…ピークは過ぎ去ったのですが、なかなか完治しません😇インフルももう出ているそうなので、皆さん体調管理にはお気をつけて…!🥶
ところで、最近TwitterやInstagramで、いろんなサービスのPR漫画という広告をよく見かけませんか?
PR漫画って、思わず手を止めて読んでしまいますよね…!(私もよく、ただの漫画の広告でも最後まで読んでしまいます)(そして続きが気になって購入するという)(まんまと広告の罠にかかっています🥺)
あと少し前に、漫画家さんたちの中で漫画の1話をTwitterに全部載せて宣伝するのが流行っていた時期もありましたね!
PR漫画というのは、普通の文章よりも絵がついてる方が目に付きやすいので、タイムライン上でも思わず手を止めてしまったり、有名なイラストレーターや漫画家さんなどを起用するとその方のファンも読んでくれるので広めやすい、など、色々なメリットがあると思います。
また、ただの絵よりも漫画になっている方が、ストーリーとして続きが読みたくなる気持ちにさせられるので、広告を最後まで見てもらえる…というメリットもあるんじゃないかと思います。
実は、今私が仕事で関わっているサービスも、PR…とは違いますが、サービスの紹介を漫画で表現しています!
今日は、サービス紹介を漫画にするメリットや、その漫画の描き方についてお話できればと思います。
同じようにPR漫画をお願いしてみたい、漫画で表現してみたい方、最近PR漫画見かけるけど何がいいんだろう?という方に、読んでいただければ幸いです!🙏
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サービス紹介を漫画で表現することで、伝えたいことがより伝わりやすくなる
今私は、ふらっと集まれる作業通話アプリ「mocri(もくり)」のデザイナーをしていて、UIだけではなくサービス紹介の漫画も描いています🙋♀️
絵や勉強など、作業をしながら通話をする「作業通話」という文化があり、(さぎょイプ、という言葉を聞いたことある人もいるかと思います!)mocriというのは、それに特化したアプリになります。
今まではβ版で運用していたのですが、先日、ついに!正式リリースいたしました🎉🎉🎉🙌
使っていただけてるツイートを見ることも多くなり、嬉しい限りです。(みんな楽しそうに作業通話してていいな〜〜と日々思っております)
さて、mocriでは、サービスの紹介やメインとなる新機能の追加などのお知らせを、漫画を使用してTwitterでユーザーに届けています。
なぜ漫画にしているかと言うと、まずmocriの初期ターゲットユーザーが、絵や漫画、小説などを書いていたり、同人活動を行っている人たちだからです。同人誌を描いている(または書いている)方々がよく「さぎょイプ」という言葉を使います。
なので、漫画の方がターゲットユーザーにとって親近感もあり、興味を持ってもらいやすいだろうと考え、漫画で表現することにしました。
実際に、mocriと同じようなユーザーに向けた他のサービスでも、漫画を使用してサービス紹介をしているツイートを見かけました👇👇
🖋創作の進捗を記録・配信・管理するサービス「qovo」
🖋イラストSNS「Raiot」
実際に私もこの漫画たちを読んで、これを読むだけでどういうサービスなのかだいたい理解できるのと、友達に教えたいときにこの漫画を共有するだけで簡単に伝えることができるので、広めやすくてめっちゃいいな…と思いました👀
mocriがまだ絶賛アプリ制作中の頃に、ユーザーインタビューなどのユーザー獲得のため、Twitter運用だけ先に始めようということになりました。
ただ、「Twitterはじめました」とツイートするだけでユーザーを獲得できる訳もないので、上記の漫画を参考に「こんなサービス作ろうとしてるよ!」という内容の漫画を描いて、少しでもターゲットユーザーに届けばいいな〜〜と思い、ツイートをしました。
丁度だいたい1年前ですねこれ…!😂
このツイートをしたところ、なんと3000RTまで伸び(当時)、フォロワーもガッと増え、予想以上に多くの人に読んでもらうことができました。
もちろん、「漫画だったから」という理由だけでここまで伸びたという訳ではなく、仮説ですが、課題感が刺さるユーザーが多かったのと、ターゲットユーザーがTwitterをよく使う、というのもあったと思います。が、少なくとも、ただの文章で「こんなサービス作ろうとしてるよ!」と書くより、漫画の方がユーザーの視界、頭にも入りやすく、イメージも湧きやすかったため、ここまで伸びたのではないか?と考えています。
なので、上記のツイートにより、私達が伝えたいことが、より伝わりやすくなったので、漫画を使用して表現したのは正解だったなと思います😎
では、実際にmocriでは、サービス紹介の漫画をどのような流れで描いているのか、後半はそちらについて紹介できればと思います🕺
あくまで一例ですので、良かったら参考にしてみてください!
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mocri流!サービス紹介の漫画の描き方
ここから実践編!✍️
今回は、正式リリースの宣伝用に描いた漫画を元にお話していきたいと思います。
漫画を描く時の大まかな流れは以下のような感じです👇
1. 伝えたい内容(大まかな漫画の構成)を決める
2. プロット(細かいセリフ、ページ分け)
3. チェックしてもらう→修正の繰り返し
4. ラフ(ここでセリフの長さなど調整)
5. 清書
6. 最終チェック(修正あればする)→完成
1. 伝えたい内容(大まかな漫画の構成)を決める
まず、何をユーザーに伝えたいか、どういう内容の漫画にするかなど、大まかな構成を決めていきます。
今回は、今までβ版運用だったmocriのサービスが正式リリースをするので、初めてmocriを目にする人も多いと考え、改めてmocriとはどういうサービスなのか?どういうことができるのか?どういう課題を持った人に向けたものなのか?を漫画内で説明したいと考えました。
2. プロット(細かいセリフ、ページ分け)
大まかな構成を決めてから、プロット(物語全体の設計図)を作ります。漫画家さんがよくやってるやつ!
ここで漫画の大きな流れ(どういう流れでサービスの説明をするのか)、キャラクターたちのセリフを考えていきます。だいたいのコマ割り、ページ配分もここで考えます。(わ〜漫画家っぽい!)
3. チェックしてもらう→修正の繰り返し
プロット制作の時に、何回かPOにセリフや構成に問題がないかチェックしてもらい、修正を繰り返していきます。
同時に編集できた方が楽だと思い、Googleドキュメントを使用し、修正点はコメントしてもらう形にしました。修正して問題がなければ「解決」を押してもらい、修正の抜け漏れもないようにしました。
追加で修正した部分や消した部分は、色を変更したり斜線を使用したりできたので、Googleドキュメントを使用して正解でした!
漫画の流れは、ドラえもんの話によくある「のび太がジャイアンにいじめられたという悩みを伝える→ドラえもんがその悩みを解決するための道具を出す」を参考にし、「悩み、課題がある→そんな時はこのサービスを使おう!」というような流れにしました。
この流れだと、課題も共感してもらいやすく、具体的な解決策や、どういうシーンで使われるサービスなのかがわかりやすいというメリットがあります。(さすが藤子・F・不二雄先生)
プロットの時点で早めに共有することによって、清書後の大きな戻しを減らすことができます。(描き終わった後に、やっぱり全体の流れを変えましょう、とか言われたら地獄じゃないですか😇)
認識のズレや修正を減らすために、早い段階でこまめに共有することは大事です。デザインと一緒です。
プロットを制作している時、いつもバクマンのサイコーとシュージンを思い出します。POが編集者の服部さん…。
面白いよねバクマン。
4. ラフ(ここでセリフの長さなど調整)
プロットが完成したら(漫画の下書き)の作業に入っていきます。
ここで、プロットの時に考えたセリフが実際に吹き出しに入るように、セリフの長さなども調整していきます。
ラフの絵自体はiPadのProcreateというアプリを使って描いていますが、(セリフのテキストはPhotoshopを使用しています)Procreateに直接描く前に、コンセプトというアプリを使用してラフのラフ(ネームというやつですかね?)を描きます。
今回4ページ描く予定だったので、1〜4ページの全体の流れ、コマ割りやセリフ、キャラの配置などをネームでだいたい決めておきました。
使用したアプリ👇
ラフの段階でも一度チェックしてもらい、絵やセリフがちゃんと伝わるかどうか、内容に問題がないかどうか確認をし、修正を繰り返します。
5. 清書
ラフが完成したら、やっとここで清書に入ります。ここはもうひたすらに描きます!
よろしければ動画をご覧ください!😌
Procreateで清書していき、吹き出しのセリフと加工をPhotoshopで行いました。(動画はテキスト入力する前までになります)
6. 最終チェック(修正あればする)
清書も終えたら、誤字脱字がないか、表現が伝わらない部分がないか、最終チェックをしてもらいます。
今回は3ページ目のもくちゃん(mocriの公式キャラクター)の表情と状況がマッチしてなくて伝わりづらいということがあり、調整しました。
\ 完成〜!!🥳🎉 /
そしてツイート文言を考えて、漫画添付してツイートすれば終了です!ここまでお疲れ様でした!!💪
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終わりに
実際に漫画を描き、ユーザーに届いてるのを見て、漫画やイラストって、言葉で伝えにくいことを伝えやすくするのに最適な手段だなと感じました。
この表現でちゃんと届けたいユーザーに伝わるか?を描く時にいつも意識しているので、ネームの時、どういう表現が一番良いか考えるのに結構時間がかかります(笑)
mocriのフリースペースという機能の表現を考えている時のラフ👇
ユーザーに読んでもらう、見てもらうためには漫画がいいのか!ということでは決してなく…届けたいターゲットユーザーの属性を考えた結果、mocriは漫画を使用してTwitterで伝える手段を取りました。
サービスによっては他に良い手段があるかもしれないので、ターゲットユーザーのことをよく考えると良さそうです!
ここまで読んでいただきありがとうございました😊
引き続き、mocriをよろしくお願いいたします!🐶🎧