114連休が終わる
わたくし現在お仕事をお休みしていたのですが、明日(1/30)から復職することになりました。
(休職に関する記事はこちらから)
上記の記事には1月中に復職したいと書いていたけど、ギリギリ間に合った……!
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これは度々思うのですが、わたしにとって休職期間は世界の果てを見てくるような経験でした。
ちょっと大袈裟なたとえかもだけど、精神的にはそれくらい。
今まで仕事は、大人にとっての当たり前で当然できないといけないことだと思っていました。
でも、社会の合理性と余裕のなさと加速するスピードに、頭は上滑りして心は締め付けられて、気が付くと体がついていかなくなってしまっていました。
今日はどうにかなったけど、明日は一体どうなるんだろう。未来は一体どうなるんだろう。こんな日々がいつまで続くんだろう。わたしは本当に生きていけるんだろうか。
そんなことを考えながら、毎日綱渡りをするように生きていました。
そんなこんなで頭が動かなくなって、逃げるように休職したのですが、休んだら休んだでそこにはまた別の世界がありました。
視野が狭くなっていて、忙しく働く世界しか見えなくなっていたけれど、散歩をしたり、野良猫と遊んだり、お茶を飲んだりすることで、もっと時間がゆっくり進むような穏やかな世界もあるんだなぁと初めて気づきました。
それはまるで、せわしなくて騒がしい大都会しか知らなかった人間が、世界の果てまで行ってオーロラを見てくるような。
オーロラを見たからって現実が変わるわけでもないし、都合のいい魔法みたいなものはなくて。自分でやっていかないといけないけれど。
世界の穏やかな場所は自分と確かに繋がっている。繋がっているから何かがきっと大丈夫。
そんな不思議な感覚が自分の中に生まれました。
人間には窺い知ることのできない未来を悲観して動けなくなっていた自分にとって、そんなことを考えられるようになっただけでも大きな進歩かなと思っています…!
そんなわけで今回は、このかけがえのない休職期間に思いを馳せて、印象深かったことをランダムに上げつつ思い出を語ろうと思います!
川辺の散歩
家の近くの川に遊歩道があるんですが、そこを歩くのが大好きでよく散歩していました。
黒い鯉が泳いでたり鴨やカモメが水浴びしてたり、人間もジョギングしたり犬の散歩してたり、時にはベンチで語らっていたり。
それぞれのいきものが独立してそれぞれの日々を生きていて、でも時々誰かとすれ違って、すれ違った時に微笑みあえたら素敵だよね、という人生の縮図みたいな河原でした。大好きな場所です。
ふと復職するってどういう事だろうと考えた時、あそこに毎日のように散歩に行けなくなるということかぁ、とふと思いました。
また休みの日に散歩しに行くね。
スクワット
休職したての頃って普通は沢山寝るらしいんですが、わたしはあんまり眠れませんでした。
仕事をしていた時って心はすり減るわりに体はずっと座っているだけで動かなくて。心と体の疲れ具合がアンバランスになってしまっていたんですよね。
だから身体を心と同じくらい疲れさせたくて、結構序盤から散歩をしたりプランクしたりしてました。
スクワットもその一環としてやってました!
太ももの内側とか股関節近くの筋肉に効くの気持ちいいね。
利他
これは休職前から若松英輔さんの本とかで学んでいましたが。
休職前は自分のことしか考えられてなかったんですよね。怖い思いをするのが怖いなぁとか、将来一体どうなるんだろうとか。
だから復職したらちょっと視点を変えて、自分のしたことで誰かが(もしかすると、顔も知らない、これまでもこれからも会うことのないような誰かが)幸せになってくれたら嬉しいな、みたいな利他の気持ちをもって仕事をしたいと思っています。
復職、頑張りすぎないようにねってよく言っていただくのですが、
以前頑張りすぎたことは勿論緩めて、逆に気が回らなかった部分はこれまで以上に頑張ってみたいな…!と思っています。
少女終末旅行
思えば11月上旬くらいまではあんまり本も漫画も読めなかった気がする。頭が疲れていたんだなぁきっと。
社会の複雑さに適応できなくなったわたしにとって、社会の崩壊した終末世界をただ生きる為に生きるチトとユーリの物語はとても優しいものでした。
ちなみに「少女終末旅行でチトとユーリが食べてたものを食べてみた」というふざけた記事も書いています。
アニメのOPの「動く、動く」じゃないですが、わたしもそんな感じのテンションでそろそろ動き出したいと思います。
発達障害
たまたま出現して思いのほか向き合うことになったもの、発達障害。
今は神経発達症とも言うそうですね。
元々は2021年の11月ごろ(社会人1年目)には発達障害の診断を受けていたんですよね。
ただ、この時の診断結果がいまいちしっくりこなくて、あまり意識せずに生活していたんです。
それで、休職に際して約1年後同じ精神科を受診したのですが、診断書を貰ったのち「ここの方がゆっくり話聞いてもらえるよ」と新しい精神科を紹介されまして。
その新しい主治医との初診で、仕事のこと、休職のことを話しつつ、他に何か気になることは?と聞かれたので、発達障害のことを試しに聞いてみたんですよね。診断結果がいまいちしっくりこないと。
そこで改めてテストを受けてみた結果、おそらく当初の診断よりASDの特性が強いのではないかと診断されまして。
その診断結果が今後の生活や働き方にも関わってくることになりました。
そしてその新しい主治医、なんとご専門が就労支援と発達障害とのことで。
以前の主治医は何かを意図してこの病院へ引き継いでくれたのか、それとも単なる偶然なのか。
病院によって診断は違うし、家族にはお前は発達障害ではないと言われるし(まぁこの人達は精神医学の知識なさそうだから…)、学業は一応ストレートで卒業しているし、でもなんか集団行動はからきしだし、仕事は若くして盛大に転んでいるし、…と自分で自分のことがよくわかりません。
まぁ、よくわからない自分をやっていこうと思います。
インチュニブ、エビリファイ、アルプラゾラム
お世話になったお薬。
エビリファイはジェネリックの名前がどうしても覚えられない。アリピプラゾールっていうんだね。アルプラゾラムは今は飲んでいません。
休職する数日前から抑うつ状態ということでエビリファイとアルプラゾラムを処方されたのですが、おかげでテレワーク中盛大に寝た記憶があります。あと食欲が増えた。
インチュニブは発達障害のお薬です。ADHDの衝動性を落ち着かせる効果があるとか。ASD・ADHD併発の人にも効く事例があるとのことで処方してもらうことになりました。
薬局
お薬を飲んでいたので薬局にもよく行きました。
・以前の精神科の近くの薬局
・最寄り駅の近くにある行きつけの薬局
・明日香村旅行(後述)の帰りに寄った薬局
・行きつけのところが閉まっていたので利用した最寄り駅の近くの薬局Part2
・実家近くの薬局
これだけのところにお世話になりました。
薬剤師さんの「お薬変わりましたが体調はいかがですか」とかの一言が嬉しかったです。
あと行きつけの薬局、普段はインチュニブを常備していないようなんですが、わたしのために置いてくれるようになったらしい。有難い。
月曜日が怖くない日曜日
これ。有難すぎる。
無限の時間があるので深く深く深いところまで思考に沈むことができました。
時間って本当は沢山あるはずなのに、7日間で区切られているとなんか窮屈だなぁと思います。
太った、そしてダイエット
「今日まで、そして明日から」みたいな。
休職前は痩せてしまっていたのですが、休職して食欲が戻ってからは太りました。時間もあるし毎日が休日だからついうまいもんを食べ過ぎました…。
ということでダイエット中です。
食事管理したり筋トレしたりしてます。
明日香
明日香村へ一人旅行に行ってきました。
プライベートな1人旅はこれが初めてでした。
1日目は明日香村でサイクリングして太ももがぷるぷるするくらいいろんなところに行って、2日目は東大寺とか奈良公園で鹿と戯れていました。
宿の朝ごはん、特別なものってわけじゃないんですが、素朴でおいしくてご飯をおかわりしました。炊き立てのお米ってだけでおいしい。
東大寺の方は定期的に行ってるんですが、明日香は15年前に家族旅行で訪れて以来だったのでこの機会に行けて良かったです。
ネスタリゾート神戸
スカイイーグルというアトラクションをCMで見て、よっしゃ乗ったろ!と思って行ってきたネスタリゾート神戸。
ここ行った時はまだ睡眠が安定しなくて、睡眠時間2時間とかの状態でアスレチックで遊んだ記憶があります。よい子は真似しちゃだめだよ。
スクワットの章で「こころと同じくらい身体を疲れさせたい」と書いたんですが、おそらくその一環だったと思います。
唐揚げ
近所の唐揚げ屋さんに何度か行きました。実は一昨日も。
2か月ぶり2回目に来店した時既に「以前もいらっしゃいましたよね?いつもありがとうございます」と言われてしまったお店。
恥ずかしい。でもおいしいのでまた買いにいく。
メゾンカイザーのスコーン
休職が決まった夜に放心しながら食べた記憶があります。
その後もたびたび食べていてこんな記事も書いている。
サンドイッチ
コーヒー牛乳と甘いパンを一緒に食べるのが好きです。
働いていた時は週末だけと決めていたんですが、休職してからはパンを食べる頻度が増えて見事に太りましてね。
それで、甘いパンの頻度はなるべく少なめにして、どうしてもパンが食べたくなったらサンドイッチを食べることにしたんです。野菜やお肉がとれるから菓子パンよりはいいかと思って。
そんなわけで12月後半~1月前半の思い出はサンドイッチと共にある。
図書館
これも大きな出会い。
時間があったので、自分の住む街の図書館へ初めて行きました。
本を読むって、どんな場所にいても自分だけの世界に入れる行為なんだな~と改めて思い出しました。なんて素晴らしいんだ。
仕事をしている時は、そういった孤独な、自分の頭をゆっくり回転させて深いところまで潜る時間を持てていなかったなぁと思います。わたしにとって一番大切な「考える」という行為を二の次にしてしまっていました。
読書はこれからも続けていきたいです。
若松英輔さんと池田晶子さんをよく読んでました!
今後は鷲田清一とかヘーゲルとかユングとかも読んでみたい。
タローちゃん
深く眠れない時期は4時5時に起きて6時から散歩しに外へ出るような生活してたんですが、そんな感じで眠れない早朝に散歩してた時、同じく散歩中のタローちゃんという黒い柴犬に出会ったことをふと思い出しました。
確か上記の図書館へ行く道の途中だったと思う。
資格のお勉強
そろそろ復職かなと考えだした時期、復職に向けて負荷のかかる活動をやってみましょうと主治医から言われ、とりあえず資格勉強を始めました。お仕事に関わるやつです。
仕事の場で実践しつつ学んでいこうとしても、なんというか、新しく得た知識をどの引き出しに入れておけばいいかが分からず頭がとっ散らかっちゃうんですよね。
だから知識を保存する大まかな構造を作っておくためにも資格の勉強は有効かなと思いまして…。ニュアンス伝わるでしょうか…。
なんで休職したの?
なんども考えてる!
けどわからん!
こころのナース夜野さん
休職中たまたま会話の中で話題が出て、今読んでおいた方がいい気がするなぁと思って一気読みしました。
水谷緑さんのことは「精神科ナースになったわけ」から知っています。
「絶望の先があるって教えてくれてありがとう」「私たちの中には絶対回復力があるから」という言葉が印象的でした。
思えば休職はまさに「絶望の先」の生活だったなぁ。そしてまた絶望の先にある社会復帰に向けてわたしは歩いていきます。
脱サラちゃんは癒されたい
女の子の胸を強調した絵柄はあまり好みではないのですが、脱サラちゃんの最終回は復職直前の自分と状況が似ていて、いろいろ感じるものがありました。
「必死に自分の心を守ってた暗い場所より 光のある方へ行きたいって望んでるやろ?」というのもすごくわかる。
無名人インタビュー
これも楽しい出会いでした!
出会ったその日に応募して、次の日には日程決めて、数日後にはインタビューされていた記憶がある。
今何をしている人ですか?と言われて、あれっそういえば何してるんだろうよくわかんないなと思って「今休職中です」と答えてましたね。
これはもう何度も言ってますがわたしという人間をこんな風に客観的に見て記事にしてくれてもうメチャクチャ嬉しいし楽しいです。
わたしは常々「わたしとは何者か」ということを考えていて、あらゆる角度からの回答を探しているので、なるほど、ある人から見たわたしってこんな感じなのね、と分かる瞬間って本当に楽しいんです。
哲学ってなに?
なぜか哲学というものをすごく知りたくて本を読んでみたんですが、もしかするとわたしが考えたいことについて考えているのはどちらかというと心理学かもしれない。ユングとか読んでみようかな。
今までは哲学書の解説本みたいなものをよく読んでいたけれど、わかんなくていいから哲学書を読んでみようかなと思った。
なんていうか、わかるために読むんじゃなくて、まずはわからないことをわかるために読んでみようと思ったんです。
全て理解しなければと気負わずに、理解できなくていいからまずは文章をリズムよく読んでみようかな~なんて思っています。
新しいメンタルクリニック、主治医
発達障害の項目で詳しく書いたんですが、今のクリニックと主治医に出会ったのもすごく不思議で意味のある出会いだなぁと思っています。
夜
上手く言えないんですが、寝れない時間が多くて、夜と友達になった感覚がある。
復職に向けて
こんだけ項目があってこれ今日中に書き終わるのかなと思っていたけど書き終わった!
いずれはまた働かないといけないよねという気持ちもあり、また働くのは怖いという気持ちもありだったのですが、
回復していくにつれて、心の中の一番前向きな部分がそろそろ新しいことを初めて大丈夫と言っているように感じて、そうなったらもうその心に従うほかないなと思って、このタイミングで復職することに決めました。
緊張も怖さももちろんあるけれど、そんな気持ちも一緒に新しいこと初めていこうと思います。
あぁ書いていて緊張してきた。
復職したいと思っていても不安は残っているし、でも不安がありながらも新しいことに挑戦すると決めたのです。
だから、もしこの文章を読んでいる方がいたら、わたしに向かってほんの少しでもいいから健やかに生きていけるための念を送ってくれたら嬉しいです。
おやすみなさい!
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