他人に関心がない、ということ。

例えば、自分のパートナーがイライラしていたり、しょんぼりしていたりしたら、「何かあったのかな」と考えるのが一般的だと思います。普段はもっと優しいし、笑顔も見せる人なのに、今日は言葉もきついし態度も粗い。片付けもせずお酒を飲んでいる……。

「どうしたの? 何かあった?」

一緒に住んでいれば、自然に口について出てくる言葉です。もちろん、思っていても、感じていても、「そっとしておこうかな」と考えてあえて言わない人もいると思う。

子供がいつもと様子が違ったら、やっぱり親はすぐに気づきます。
昨日も娘が帰ってきたとき、普段より「ただいま」の声が小さく、笑顔も少なかったので、私も、またそのときたまたま遊びに来ていた私の母も、すぐに「どうしたの?」という言葉が出てきました。

でも、モラ夫でイラ夫な我が家の夫は、そういう感覚がありません。

私が忙しくて心の余裕がないときも、体調が悪くて大変な時も、全く気づきませんし、配慮もしません。ストレスから難聴になったり、めまいがひどくて通院していたりする時も、なんの気遣いもなく夜の生活を求めてくるし、断ればイライラしてこの世の終わりみたいな状態になります。
大声をあげて八つ当たりをして、自室に戻っていくのです。

労る、という言葉は、主人の辞書にはないのでしょう。
自分の人生に登場する他の人間は、家族であれども完全な脇役であり、彼らにも時間が流れ、心があり、体の調子が崩れたり元気になったりするのだということが考えられません。

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