アスペルガーっぽいところ
夫は自己愛が非常に強く、ゆるーいモラハラが定期的にある、といったタイプです。ただ、もうちょっと若いころは、モラハラという感じではなくて、どちらかというとアスペルガーっぽい感じかなと思っていました。
5年前、やはりAS(アスペルガー症候群)の奥様を持つ男性Tさんとお話をさせていただいたことがあります。
以下、当時のやりとりです。
私:「うちの夫は、普段は普通なんですけど、なぜか突然会話が通じなくなってしまったり、どうしてそういう言動をするのか!?と戸惑ってしまったりすることがあるんです。そしてそれは年齢とともに色濃くなっている気がします。どんどんひどくなるのか?と不安ではありますね」
T:「どうもASの家族や近くにいる方ほど、正体不明のこういった感覚や疑問を抱きやすいようです。私は妻と結婚して間もなく、ん?なんか違和感が・・・という感じでした。しっくりこないと言ったほうが良いかもしれませんね。で、時折話が通じない(笑)」
私:「うまく表せないんですけど、違和感なんですよね。え? って思ってしまう。伝わらない、というのが、ほかの人との会話の時とは違うんですよ。世の中いろんな文化を持ってる人、価値観を持ってる人がいて、意見が食い違うことはありますけど、それは別におかしいなと思わないでしょう?そういう考えもあるよな、って。でも、夫はそうじゃないんですよ。とにかく、そう、違和感なんですよね。しっくりこない」
T:「わかります、わかります。たとえば、私がASの方によく感じるのは、
言葉の裏が読めないこと と、 思考回路が概ねパターン化されスイッチ化されていること です。
ASの方に曖昧な表現は通じないことが多いです。
しゃべっていて頷いているかもしれませんが、
こちらの意図や気持ちは伝わっていないことも多いように思います。
そして思考にボリュームがなく、スイッチで考えます。
例えばお金を渡して「アイスを適当に買ってきて」、というとなかなかしんどいようです。なので我が家ではハッキリ注文します。
チョコ系のアイス、かき氷系、バニラ系、豪華系などなど。
「適当に」や「いい感じで」は伝わらないどころか、本人にはよくわからなくキレたりするので言わないようにしています。
こういったことがアイス程度で問題なければ良いのですが、形を変え相手の気持ちなどを察することが必要なデリケートなことだったりすると、気持ちののスレ違いやコミュニケーションの悪化をを生んでしまったりするかもしれません。特に夫婦や恋人とのコミュニケーションが悪化しやすいかもしれません。
また年齢ごとに顕著になる、というのはASの方に傾向があるようです。
色々言われているみたいですが、「パターン化され考えることが少なくなるから」というのが定説のようです。
つまり考えるというストレス要因が減ったことで、好きにやり始める、という感じかもしれませんね。我が家でも全く同じです。というか段々と本当の姿が見えてくるのかもしれません」
5年後の今、この当時のTさんの言葉を頭のなかで再現すると、今になって納得できる個所もたくさんあります。夫は年々ひどくなっていますし、自己愛特有の、「相手のせいにしてしまう」技術や、「記憶の改ざん(逃避)、捏造」もさらに強くなってきています。
ASっぽさと自己愛の両方の要素を持っていると、家族は本当に大変です。夫が意味の分からない怒りでストレスをかけるので、家族も始終イライラしてストレスフルになっています。
早く離れて、もう一度本来の自分らしさを取り戻したい。
それが今の私の切実な願いです。