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名刺ポケットを広げられないワケ
ハイモジモジの松岡です。
「WORKERS'BOX」のB4サイズをつくろうプロジェクト、前回は試作第1号が届きました。
A4サイズのデザインを踏襲しつつ、とびらに指をひっかけられる切り込みを入れ、バインダーにはさんだ紙が落ちないための書類受けをなくす変化を加えてみました。
そこで「書類受けをなくすなら名刺ポケットを広げればいいのでは」という話になりました。
こんなイメージでしょうか。
ただ、私たちとしては「横に広げるのは難しい」と考えています。
もしも広げると、どうなるか。順を追って説明していきますね。
(1)紙の反発が強く、糊がはがれるおそれがある
「WORKERS'BOX」に使用している紙は持ち運びにも耐えうるように、一定の厚みをもたせています。こぶしで叩くとコンコンと小気味いい音が鳴るくらいです。
それくらい厚い紙を折っていますので、折ると反発します。糊の粘着力に逆らって、もとに戻ろうとする力が働きます。
もちろん糊付けはしっかり行っていますが、紙が厚いために力が強く、接着部分がはがれてしまう可能性があるんですね。
じゃあ、なぜバインダーのところははがれないかと言うと、紙を折る部分の面積を減らして「反発力」を軽減しているからです。
▲A4サイズのときに何度も試作を重ねて最適サイズを導き出しました
(2)穴をあけると名刺が落ちてしまう
じゃあ「名刺ポケットも同じ構造を採用すればいいんじゃないか」と、普通は思いますよね。
わたしたちもそう思ってました。
ただ、そうすると名刺が落ちてしまうんです。
穴を空けることになりますので、名刺や領収書といった小さい紙ものをしっかり受け止めることができないんですね。
▲穴からするっと抜け落ちるおそれがあります
ということで、現時点で有力視しているのは
・名刺ポケット自体は採用す
・ただし横には広げない
・書類受けをなくす(お悩み中)
という構造なのでした。
「WORKERS'BOX」は印刷や紙のカットこそ機械が行っているものの、仕上げはすべて手作業で行われており、バインダーや名刺ポケットは人の手によって糊付けされています。
創意工夫と人力によって成立しているプロダクトなのですが、より良くなるアイデアがあればこれからも積極的に取り入れたいと思っています。
なにかご意見ありましたら、ぜひぜひお寄せください。
さて、次回はとびらや背表紙のデザインについてお話していきますね。
つづく。
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