経営者が金儲け目的だった放デイの職員でした。 (1)
5年ほど放課後等デイサービス、児童発達支援を兼ねた多機能型施設に勤務していました。まだ法改定前で、児童デイは乱立状態。立ち上げ時から勤務することになりました。
当時私は「保育を回す」ことに疲れ、療育・支援を丁寧に行いたいという思いから保育園から転職を希望しました。
立ち上げ当時の給料は手取りで月に11万。新規の施設のため、利用する子どもが少ないからだと説明されてはいましたが生活もままならず、安定するまではという思いでアルバイトも隠れて行っていました。保育園勤務時も給料が低いところがあったため、今思うと給料が低いことに少し慣れてしまっていたように思います。
施設オープン前、職員と経営者と今後の話し合いをしたのですが、特に経営者からは理念や方向性、ヴィジョンについては話されず「自分は素人だから施設を運営する職員たちで決めてほしい」と言われました。なぜこの施設を素人ながら作ろうと思ったのか、そんな説明なくそう言われました。
さすがの私も疑問符が浮かび、実際にどのようなスケジュールで動くべきか考えたりしようと提案し、時間も限られているため沈黙を無駄にしない様にしたのを覚えています。そして、自分以外の職員は全て老人福祉介護施設出身で役職の付いた職員もなんのイメージも抱いていませんでした。一番年下で経験の浅い私が、保育園ではどんなことをしているかなどを一通り説明し、以前勤めていた障害児保育を行っている園の取り組みを参考にどのように動いていくかを決めました。その中で、理念を考え出していきました。先行きの不安に自分を含めた職員たちが不穏な空気に包まれて話し合いが終わりました。準備するものも全くわからない経営者。「コンサルがついているから、その人に何でも聞けばわかるから」と決まり文句のようにそれを言う頼りなさから徐々に決めたことを報告するような形になっていったのです。
請求業務を教えてもらうため、コンサルの方が来ました。なんと、採用面接を行った方でした。
採用面接時、マイルドヤンキーなドクロおじさんが面接管だったため、採用を断ろうか悩んだのでしたが実際に施設へ足を運んだ際にはそこにドクロおじさんがいなかったため採用結果を受理しました。
ドクロおじさんは請求業務など手際よく教えて下さるのですが、やはり身なり・話し方などトータルしても施設で勤務している職員とは思えませんでした。
経営者に確認したところ、そのコンサル会社は大本が第一産業会社で児童デイを初めてから軌道に乗り、コンサルも始めたとのことでした。私が勤めていたデイの経営者は広告代理店で、その仕事関連で知り合った第一産業会社の経営者と意気投合し児童デイを立ち上げた、ということだったようです。
私の気持ちはげんなりしました。
しかし、この時点ですでにオープンと同時に利用する児童2人契約を決めており、子どもの顔を知ってしまったからには引き下がれなくなってしまっている自分がいました。
続きは近日中に…
現在も福祉に大きな利潤を求める企業が存在しています。戦っている職員、諦めている職員、様々な状態にある現状を知ってほしいです。ここのコメント欄では個人を特定するものや誹謗中傷でなければ子どもに関わるお仕事の方のために使っていただけたらと思っています。