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余命数時間の子猫

お疲れさまです、猫田三奈です

今回はこちらの記事の続きになります↓

8月7日にやってきた子猫の獅子郎君
初めは元気だったのに、嘔吐を繰り返し、次第に弱々しくなっていきました

そして、
8月10日の夜中12:30頃、獅子郎の唸り声で飛び起きます
猫の声とは思えない奇声を発していました
嘔吐だけでなく、ヨダレも出てていて、尋常じゃない姿

車で10分圏内に夜間救急病院があるのですぐに連れて行きました
これは今考えると、不幸中の幸いだった

すぐに対処してもらい厳しい説明を受けます

アンモニアの数値が400以上
(高くても90前後が正常値らしいです)
「高アンモニア血症」と診断
→何らかの原因で毒素になるアンモニアを排出できず体に循環して、嘔吐などを引き起こす
数値を下げる点滴をするが効果は不透明
体が未発達の子猫にはかなり危険な状態である

悲しいより信じられない気持ちでした
数日前までは群を抜いて活発だったのに、、、

できることはそばで見守るだけ

発作はおさまっても苦しそうな様子
時間が経つにつれて、動きもなくなり、ぐったり寝ているだけの状態になってしまいました

先生と話し合い、私と主人は一旦帰宅して、6時頃獅子郎を迎えに行くことになりました

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仮眠をとろうとしても気になって眠れない

5:30頃携帯が鳴りました
お迎えは6時だったはず、、、
嫌な予感がしたまま電話にでました

「獅子郎ちゃんですが、点滴の効果がなく反応も徐々に悪くなっていて、、、数時間もつかどうか、、、このまま亡くなってしまうかもしれません」

聞きたくない話でした

病院に駆けつけた時には、半目で一点を見つめたまま、体の動きは全く無し
「しーちゃん」って何度呼んでも微動だにせず、状況がかなり悪いことを察しました

薬を変えてもダメでした

そして眼瞼反射もなくなり昏睡状態に極めて近い状態に陥りました

小さな体をこれ以上頑張らせていいのか、楽にしてあげた方がいいのか、でも諦めたくない、、、
どうしてあげたらいいのかわかりません

先生と話し合ってる間も、獅子郎がどんどん衰弱しているように見えました
まだ息はしてる、生きてる、それを何回も確認してた

ただ、管に繋がれた姿があまりにもかわいそうだったので、自宅に連れて帰るという苦渋の決断をしました

「生まれてわずか1か月、真夏に捨てられて、頑張ってうちに来て、獅子郎は楽しかったんだろか」
って思いました

「しーちゃんごめんね」

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帰宅のために、看護師さんが点滴を抜こうと獅子郎を持ち上げた時でした

「あれ?」って表情で私を見たので、1番悪い想像をしました

「今、少しだけピクッとした気がします、先生を呼んできます」

先生に、再度眼瞼反射などを確認してもらうと、ごくわずかだが反応があるとのこと

聞かれる前に
私は「点滴もう少し続けてください、お願いします」って言っていました

状態がかなり悪いのは変わらないと説明を受けましたが、わずかな望みをかけてお願いしました

それからは、ずっと獅子郎のそばにいました

しばらくすると、またピクッとしました

すぐに顔を近づけるとゴロゴロ喉をならしはじめて、ウソみたいでした
今までの悲しい気持ちが吹き飛んだのを覚えています

当時の病院での記録

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状態は明るいものではないものの、9時にかかりつけの病院に移ってICUで対処してもらうことに

昼には意識もはっきりして、ミルクも飲めたと聞いて、数時間前の状態が夢のように感じました

予断を許さない状態でしたが、治療の甲斐あって、2泊3日の入院で済みました

現在は、定期的な通院と朝晩の内服で経過をみているところです
原因の特定はまだできておらず、諸検査を繰り返しています

完全に安心できるには、まだ時間がかかりそうですが、今も生きていることに感謝です

獅子郎はあの時生きることを諦めてなかったんだと思うと尊いなって思います

今は活発すぎて先住ちゃん達はドン引きです
この賑やかさがすごく幸せに感じます

最後までお読みいただきありがとうございます

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