マイナポイント:補正予算に1兆8千億円! 金あっても出来ぬデジタル化
世間を騒がせているマイナンバーカード。二月末には、ポイント2万円分を巡って長蛇の列が出来て混乱した。
貰えるものは貰う!で長い行列ができて申請届を途中で打ち切る事態に。
しかし金で一部の国民を釣ったものの、まさにこの世が金次第、という政策で、あまりに浅ましく、行政手法としても幼稚そのもの。
貧しい国民の足元を見透かしたような、本当を言えば、国民を愚弄する以外の何物でもない。
これまで政策のスタートから何年経っても捗らない。
申請者が少ないと困り、多すぎると対処できない。
この国の政策実現手法は明らかに異様である。政治・行政の無能さを金を使って補おう…という愚策である。
このような大規模な制度を実現するには、制度設計とこれを実現するシステムを練りに練ったうえで開始すべきである。
初期開始前にどれだけ検討・注力したかでその後の成否が決まると言っても過言ではない。
想像するに、概念的な大枠を作った後は業者の言い値で『丸投げ』だろう、きっと。持ちつ持たれつ…
出すほうも受ける方もキチンとした仕様など決めないままで業者選定・発注がなされるのだろう。
デジタル庁ができた際に、民間から肝いりで集められた人達はどのように貢献できたのだろう。
全貌も分からなければ細部についても不明。
申請者を集めれば集めるほどシステムの欠陥が浮き彫りになる。
丸投げ・・と言うのは、日本では、段階が増えれば当然、下流に行くに従い作業者に流れる情報も殆どなく、作業の意味・意義も分からないまま、とにかく早くこなす…これがコストに直接寄与する。
要は作業者が正しいのか間違えているのか判断できない日本のシステムなのである。
日本の場合、最下流の作業者が疑問を持ってもそのレベルでは答えられる監督者もいないのが通常。例え、その上流の業者の担当者に聞いても、適当にやって欲しい…である。
要は、直接契約業者から下流に向かって『良きに計らえ』程度の支持なのであると想像する。
省庁の具体的にシステムの設計など経験したことのない官僚たちは全く無力でなすがまま。
業者選定できるほどの実力もないから(学歴社会と同じく)ブランドで発注する。
まぁ、国のやることは兎に角質が悪い。質(たち)も悪い。
毎日のように永田町で言い訳しているだけで、大臣も含めて実態は理解していないことは確実。勉強すらしてないように見受けられる。
誰も責任を取らずに、数だけを集めようという、愚策になんと、
★ポイント予算が1兆8千億!!
になっている。
しかし、残念ながらシステムの欠陥はポイント付与では全く解決せずに、欠陥が勢いよく炙り出されるだけという皮肉な状況。
頼れるのが金(しかも税金)という他力本願で日本のデジタル化が進むというのは国策としてあまりにも貧困である。