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で、Web小説って、結局どこで発表すればいいんだっけ?
Web上でライトノベル風味を意識した小説を発表していくことに決めた。2025年に向けての活動方針だ。
少なくとも一年は活動を続けてみたい。というか、一年活動を続けられるだけのネタはすでにあるんだ。あとはより多くの人に読まれるだけだ(単純)。
35万文字の大長編を、AIに手伝ってもらい、ラノベ風に書き直す。いきなり大仕事に取り組むのはツライので、これまた日の目を見てない短編を改稿してみた。
短編というのは、数ヶ月だけ通ってた小説教室に提出するために書いたものだった。10,000文字だ。
でもその前に別の作品を提出した時、先生に、「テーマを変えた方がいい」と言われてしまった。
「ワイが本当に書きたいテーマはこれじゃい!」と腹だけは決めていたので、狼狽した。
テーマが先生のお気に召さないのであれば、しかたない。方向性の違いだ。
「もう教室には通わなくていいや。文章力は合格ライン、って言ってくれたし」
先生から見ても合格ラインに達するくらい、文章力が磨かれたのは、先生が「変えた方がいい」と言ったテーマで35万文字Word空間を埋めた経験があるからだ。
それほどの情熱、というか狂気を注げるテーマは他にない。
私が知りたいのは、多くの人が躊躇するテーマを、どう料理し、どこに置いたら見えないサイレント・マジョリティに届けることができるかだ。
そういう意味では、教室に通っていた頃の私は、表現者としてまだまだ未熟者だっただけ。「嫌」という人に無理やり食わせるわけにもいかない。淡白で飽きのこない、誰でもとりあえず食える白米みたいな小説が書きたいんじゃないんだ。
こうして私は在野の(?)クリエイターになったのだった。
荒野でうろちょろするうちに、文体はこうでなきゃいけないとか、少しでも格調高く見られたいとか、本質的でない余計なこだわりは消えた。
本当に必要なものだけが残った気がする。
与えたいのは「驚き」みたいなものだ。
「この材料で!? こんなものが作れるの!?」みたいな。
「そうなの。すごいでしょ? 楽しいでしょ!??」
このようなコミュニケーションを作り出したい。こんなふうにコミュニケーションが成立すればそれでいい。
ニンジンもバターも知ってたけど、ニンジンのグラッセを食べた時の、複雑さを増したコクと甘みに衝撃を受けるような感覚、と言えば近い(ニンジン嫌いな人いたらごめん)。
なぜ「驚き」を与えたいかといえば、最初に私を目覚めさせたのも、この「驚き」を与えてくれた人がいるからだ。
その人も、「自分がすごいんじゃなくて、ニンジンとかバターのポテンシャルがすごい」と考えるタイプだった。私もそうでありたい。
発表の場は一つに絞るのが大前提
というか今までは発表方法を真面目に考えてなかったので、露出を増やせばなんかいいことあるんじゃね? くらい雑に考えてた。もう一度言おう。雑すぎる。
もう一つの大前提として、ハイファンタジー小説を掲載するにはどの媒体が最適かという判断軸も忘れてはいけない。
いくつかある小説発表サイトのなかで、最終候補に残ったのは以下。
Nola
出勤系会社員(以前はフルリモで働いていてた)として、いつでもどこでも執筆に着手するために、オンラインで執筆作業ができるエディターツールNolaを利用している。
Nola自体も発表媒体を持っている。
Nolaで書いたものはNolaで発表する。ごく自然な流れだ。
しかしNolaノベルをチラ見したかぎりにおいて、女性向け恋愛小説が強いきがする。ファンタジー作者としていまいちピンとこない。
小説家になろう
誰もが知る王道サイト。Web小説を発表するのならば、まっさきに候補に上がるだろう。ライトノベル風に改稿したファンタジー小説ならば、健闘できるんじゃないのかという淡い期待がある。
しかしあくまで私個人の判断基準では、掲載されている既存作品にピンとくるものがない。(作品の完成度がどう、という意味ではない)
いや、「なろう系」の作品群を読み込んで深いインサイトを得た、とかいう大袈裟なものではない。トップページを開いて、適当に目についた作品を流し読みしただけだ。
なんかやっぱり、毛色が違う気がする。「なろう」がPVにおいて他の追従をゆるさないんだとしても。
あと、初めて「なろう」を使ってみた一年前にも感じたことだが、UIにもやっぱりピンとこない。上手い表現がないから誤解を恐れずに言えば、古き良き掲示板っぽい。
Pixiv
Pixivには今後もお世話になる気がする。小説をコミカライズしたら、掲載先として候補になるだろう。
しかし小説を発表する場所という意味では、これも先行作品をチラ見した程度だけれど、アダルト色が強い?
カクヨム
「小説家になろう」と「カクヨム」しか発表媒体がなかったとしたら、「なろう」に掲載を決めたとおもう。
理由は、「カクヨム」が採用しているジャンルの分類方法に、「異世界ファンタジー」「現代ファンタジー」以外のファンタジー系ジャンルがないからだ。
ノベルアップ+
今日の話はここに結論を導きたかった。
なんだかんだで、掲載媒体の決め手は「パッと読んでみた既存作品にピンとくるか」だ。出会いと直感。
多分、noteを始めたきっかけだって、noteに「私も何か書いてみようかな」と思わせられる面白い書き手がいたからなきがする。
その観点で、掲載媒体はノベルアップ+にしようかなと考えている。
なんか楽しそうだからだ。
noteは?
じゃあ、noteにファンタジー小説を掲載しないんか? と思うが、エッセイはまだしも、私の作品の熱量と、note媒体自体が持っている温度感には差がありすぎるきがする。
noteって涼しげじゃん? 涼しいところにいきなり熱いやつきたら、ヒートショックで死んじゃうじゃん。
千年王国は異世界か?
日本の物語シーンにおいて「異世界もの」と言えば異世界転生と容易に連想される。
異世界は、別次元に、現世と切り離されて浮かんでいるイメージがある。
私が追いかけている「千年王国」というテーマでは位置付けがしにくい。
世界観としては現世とは違う。でも、現世からの延長線上にある。
なんなら、一部の人々は復活という、広い意味での転生をして千年王国に置かれる。
広い枠でいえば、千年王国ファンタジーは異世界ファンタジーにくくってもいいはずだから、ジャンルは異世界ファンタジーに紐付けできる。
でもな。私の認識では「ただのハイファンタジー(さらにはSF寄り)」なんだよな。
異世界ファンタジーとして確立されたジャンルに位置付けるか。
あくまでハイファンタジーと言い張るか。
希望としては後者だけど。まだちょっとここがモヤモヤしてる。