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ウェブメディアWry Wondersの立ち上げ過程を共有していく

 「Wry Wonders(リィ・ワンダース)」というウェブメディアの立ち上げを企画している。

 本記事から、プロテスタント福音派クリスチャンである私が、どのような想いからこのサイトを構想し、どんな方向性を見据えているのか、その背景とコンセプトについて紹介していきたい。



なぜ、Wry Wondersを立ち上げるのか

 私が「Wry Wonders」を始めようと思った原動力は、「神の栄光を現すクリスチャンミニストリーを、現代的なテクノロジーを活用しながら、より多くの人に届けたい」という想いにある。

 (ミニストリーとは、キリスト教徒が宣教を目的として神と人、社会に奉仕する活動のことを言う。ボランティアだとか音楽活動だとかバイブルスタディとか、形態はさまざまある。非営利なものが多い)

 日本のクリスチャン人口は1~2%といわれている。

 一度その世界に飛び込めば、多様なクリスチャンメディアや教会コミュニティが存在していることがわかるだろう。

 しかし少なくとも日本国内においては、「クリスチャンであることを表現できる場」や「信仰を共有しながら創造性を発揮できる場」が充分に整っていないと感じている。

 整っていないばっかりに、いざ信仰に基づいて自己表現しようとすると、過剰に拒絶反応を示されることも多い。カルト宗教の信者と見分けがつかないのだ。

 また、キリスト教と聞くと「教理や説教が古めかしくて堅苦しい」という印象を持たれがちだ。

 実際には聖書には壮大な物語性や深い文学性、時の試練に耐えられるほどのストーリーとしての構造美が秘められている。

 クリスチャン信仰を軸にしながらも、読者の知的好奇心を刺激し、想像力をかきたてるコンテンツを発信することで、もっと自由で豊かなコミュニケーションの場を作れないかと考えている。



背景:文学と信仰が交わる「幻想古典」の世界

 私が特に注目しているのは、古典文学とファンタジーを融合させることだ。

 多くの古典作品が時代を超えて愛されてきた。

 そこに散りばめられた思想や物語の力は、キリスト教の文化とも深いつながりを持つ。たとえば聖書が書かれた地理的背景や歴史的背景、神学的モチーフや知的洞察は、文学の読み解きにおいても大きな糸口となる。

 そこで私は、古典のもつ深い意義を尊重しながらも、現代的で幻想的なエッセンスを加えた「ファンタニクル《幻想古典》」という独自ジャンルを築きたいと思っている。

 これは、古典文学をそのまま紹介するのではなく、新しい物語として再創造しながら、キリスト教的モチーフや神学的インスピレーションを織り交ぜる試みだ。

 こうしたアプローチは、クリスチャン、特に聖書の世界観に立ちながら、神の知識の庭で遊ぶことを歓びとする敬虔な信徒だけでなく、古典や神話に興味を持つ幅広い読者層に対して、知的でスリリングな体験を提供できると期待している。



コンセプト:神の栄光と、神に関する知識への驚き

 Wry Wondersの最終的なゴールは「神の栄光」にある。

 大袈裟な表現と思われるかもしれないが、私を含めたクリスチャン保守層が据えるゴールは、全てここに集約されていると信じている。

 手段としては、「クリスチャンコンテンツマーケティング」という手法を探求するつもりだ。

 具体的には、以下のようなコンテンツを展開していきたいと考えている。

  1. 古典文学を再解釈したファンタジー《幻想古典》
    古典に込められた意義を尊重しつつ、独自の視点や発想の転換、空想的な要素を融合し、読み手にとっての魅力を高める。勇気や希望や喜び、あるいは人間の弱さと葛藤、神の愛と義など、単なるエンターテインメントにとどまらない、深い洞察を伴う作品づくりを目指している。

  2. 信仰を深めるエッセイや考察記事
    聖書を題材に、神学的・哲学的なトピックを分かりやすく掘り下げる。プロテスタントを中心としたグローバルなクリスチャンコミュニティに向けて、信仰の学びや励まし、霊的成長のきっかけを提供したいと考えている。

  3. バイリンガル(多言語)対応
    初期段階では日本語と英語で情報を発信し、将来的にはスペイン語やポルトガル語、韓国語などにも対応するつもりだ。世界中のクリスチャンに向けて、文化と言語の壁を越えたコミュニケーションを図りたい。



目指す姿:グローバルなクリスチャン・ネットワークの形成

 Wry Wondersは、単にコンテンツを提供するだけのウェブメディアに留まるつもりはない。

 読者同士が信仰を分かち合い、学び合い、ときに古典やアートの解釈を語り合うようなネットワークを築きたいと願っている。

 創作やビジネスの視点で古典から新しい示唆を得たいという読者にも開かれたものになってほしい。

 そのために、寄付や献金という形で支援を募る仕組みを取り入れ、コミュニティを育てながらサイトを継続して運営していく予定だ。

 将来的には、出資を受ける形で事業をさらに拡大できたらいいな、というのがビジョンになる。

 オンラインイベントの開催や書籍を含めた関連グッズの制作、さらには海外の読者コミュニティとの連携まで視野に入れたい。そうすることで、より多くの人に福音の魅力を伝え、神の力を体験する喜び、神に関する知識に出会う驚きを共有できると信じている。



結びに:Wry Wondersという旅の始まり

 この「Wry Wonders」というプロジェクトは、私自身が思い描く「神の栄光を現すクリスチャンミニストリー」を具体的な形にしていく挑戦だ。

 クリスチャンの方には信仰を共有する機会を、そしてクリスチャンではない方にも、文学や神話、世界の多様な文化に興味を持ってもらうきっかけになることを願っている。

 今後は本サイトの立ち上げまでの過程や考えたこと、そして実際にどのようなコンテンツを制作していくのかを、少しずつ紹介していく予定だ。

 もし、この内容に何かピンとくるものがあれば、次回以降の連載も覗いてみてほしい。

 一緒に、新しい「幻想古典」世界の広がりを体験いただけたら嬉しい。


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