古き良き英国文化を感じる旅【ライ(Rye)】 -前編-
【 旅する英国 】
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イギリスのみならず、私がヨーロッパが好きな理由のひとつが、昔の慣習・伝統を大切し後世に伝えていく文化が、街並みの至る所に感じられるからです。
今回の記事でご紹介する、イギリス南部の小さな街「ライ(Rye)」は、中世時代のイギリスの文化が今もなお残り、古き良き英国文化を肌で感じたい方にとって旅の目的地になること間違いなしでしょう。
私が「ライ」を訪れたのは、ちょうど3年前、薔薇が満開に咲くこの時期。待ちに待ったサマータイムが始まり、まるで夏のようなお天気と共に撮影したフィルム写真を、今回はお楽しみ下さい。
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ロンドン市内からライへ行く交通機関は、電車「National Rail」が最もポピュラー。「ライ」へ辿り着く経路はいくつかありますが、私が使った経路は、「London St. Pancras International」から「Ashford International」乗り換えの「Rye (Sussex)」。約1時間の旅路で、ロンドンから日帰りが可能。
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ちなみに、イギリス南部の観光地と言えば、「ブライトン(Brighton)」が有名。
こちらも、ロンドンからのアクセスが簡単(日帰りも可能)で、ロンドン旅行日程に余裕があればスケジュールに入れたいスポットのひとつ。また、ブライトンからはバスで行ける英国の絶景「セブンシスターズ(Seven Sisters)」は、是非一度訪れ目に焼き付けておきたいところ。
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【 ライの街並み × フィルム写真 】
中世の建物の街並みとフィルム写真の相性は抜群で、写真を眺めていると、まるでタイムスリップしたような気分になりませんか?
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この街へ訪れたら是非歩いてみたい、石畳が敷かれた「マーメイド・ストリート」。
パブ兼ホテルの「The Mermaid Inn」(写真右の建物)は、この街の象徴のひとつ。人生で一度は、このホテルのような気品あるホテルルームに宿泊してみたいものです。
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日本に限らず世界的に見ても、「ライ」の地名度は、イギリスの地方観光地「ブライトン」、「コッツウォルズ」や「マンチェスター」などに隠れ、いまひとつ低いところがあります。その分、観光客が比較的少なく、自分のペースでゆっくりと観光ができます。
日本のメディアでも、「ライ」の街を取り上げたものは少なく、そのなかでも華音チャンネルさんの動画は、この街の雰囲気・空気感を知る上で貴重な情報源のひとつです。
動画の冒頭でも紹介されていますが、「ライ」の街には、アンティークショップや雰囲気のあるカフェが点在。街をぶらり探索しながら、お気に入りのお土産や雑貨を見つけたり、歩くのに疲れたら、カフェでアメリカンコーヒーや自家製チョコレートケーキを頂いたりと、幸せな時間を過ごすことができるのです。
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古き良き英国文化を感じる旅へ。
中世の街並みとアンティーク雑貨を求め、イギリスは「ライ」の街を訪れるのはいかがでしょうか?
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【 WeekEnd like Film. 】
イギリスは「ライ」の街を訪れてから、丸3年の月日が経ちました。
ある日、富山の田園地帯をドライブしていると、あの頃にタイムスリップしたかのような小さな英国に出会いました。
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イギリスの国花は、赤い薔薇。
5月の終わり。
気品高く咲き誇る赤い薔薇の花を見かける度に、イギリスにいたあの日々を思い出します。
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次回のマガジン「WeekEnd like Film.」では、富山にいながらも、古き良き英国文化を感じる週末旅へと出かけます。
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文・写真:北条巧磨