ジョジョミュ観劇感想~ディオが最高だった
マモ・ブランドー爆誕。
宮野さんのディオの世界から抜け出せないまま、この感想文を書いてます。
とうとう宮野さんのFCにも入会してしまったよ!!!
ディオが良すぎたせいだよ!!
帝劇のジョジョの奇妙な冒険のミュージカル、ジョジョミュの初日、千秋楽含め5回観劇しました。
1回で足りると思っていたのに!!
宮野ディオを堪能するためには1回では全く足りなかった。
見た後はね、楽しかった~満足満足とか思ってたんだけど、やっぱりもう一回見たいな……って思ってチケット探し、追加すること4回。
追加しすぎやろ!!!
結局5回見に行きました。
それでも見足りないので、配信も買います。
北海道も検討しましたが、他の観劇予定などが詰まっており、行けそうにないです。
そんなわけで全キャスト制覇!
初日といっての本来の初日ではない。
7公演も運営の都合で中止になってしまったジョジョミュ。
幕が上がった日、運よく手持ちのチケットがある日で、初日になってしまったわけです。
中止が出た時点の運営のお詫び文の書き方で、中止が伸びると思っていて、手持ちの12日が初日になるか、消えるか、際どいと思っていたが、残ったので行けた。
見れなかった原作ファンの皆様やキャストや、ミュージカルファンの皆様が気の毒過ぎるよ……配信と生の舞台は全然違うからさ。
ミュージカルをほぼ見たことない夫が(過去に見たことあるのは四季のキャッツ、宝塚星組、宙組、ムーラン・ルージュ程度)、
「ジョジョは好きなので見てみたい」
と言ったので、A席で二枚チケット購入しておいたんですよね。
ちょっとお得なエポトクのやつ。
商品券1000円もらえるやつ。
私はと言うと、ジョジョはちゃんと原作の漫画やアニメを見たことがなく、アニメをちらっと見た程度。
しかも、夫がアニメを見てた時にちらっと見ただけなので、全話見たわけじゃない。
でも、
・宮野さんが久しぶりに帝劇の舞台に立つ
・最近良いと思っていた有澤さんがジョジョ役
・曲が好きな作曲家であるドーヴ・アチア氏
となると……行くしかない。
宮野さんがドーヴ・アチア氏のフレンチでロックな曲を歌うんだぞ!?
そんなん、行くしかないやん。
前回帝劇で見た宮野さんは、王家の紋章ミュージカルで、イズミル王子役でロックな楽曲を歌っていた。
あれもめちゃ格好良かった。
格好良すぎて当時、浦井さんのFCに入会したし(宮野さんじゃないんかい)フォトブックまで買った。
もちろん円盤も買った。
今回のジョジョミュの演出は知らない方だったのでどうなるんだろうとは思っていた。
私は、原作がある舞台であっても予習はしない派(原作が漫画などでもしない)なので、予習をしないでジョジョミュへ。
私が行った初日はソワレで、キャストは有澤さんと東山さん。
東山さんは最近別の舞台でも見ていて、お芝居とか歌とかダンスが好きなので東山さんを選び、有澤さんを見たかったので有澤さんのジョジョを選んだ結果が、12日ソワレだった。
他に見た組み合わせは松下さんと東山さん、有澤さんと廣瀬さん。松下&廣瀬の組み合わせは見てない。
舞台を観ると、演出がなかなか通常の帝劇ではやらないようなことが多くて、だから時間が足りなくなり幕が上がらなかったのかと思ってしまった……
舞台のセットの移動とかも大変そうなタイプ。
本当に見れなかった人が気の毒すぎる。
演出家があれもこれもと詰め込み過ぎた感じがあるというか。
舞台でセット組んでからじゃないとできないんではそのお稽古……とか、それちょっとでも位置ずれたらだめなんでは……とか、それはちゃんと危険が無いか点検に時間を要するね……本当に危険だもの……とか、
遅れた理由は……舞台を見て察しました……もっとシンプルでもええやんけ……
※注意
ここから先は演出・内容についてのネタバレが大いに含まれるので、見たくない方は引き返してください。
まず、舞台のセット。
中央に階段があって円形のドーナツ状のスロープのようなセット。
いくつか段差がある。
奥の方が高くて手前に来るほど床につくような、滑り台みたいな感じというか。
結構高さがあるし、盆が回ると、そのスロープを歩いて登っていく形にもなる。
高低差がある、盆で回る舞台って、私は帝劇では見たことない形だった。
舞台キングダムは、高低差のあるセットがあったものの、盆はなかったので回らなかったし。
過去に明治座で見たエニシングゴーズは、高低差があって、盆が回って階段を上ったり下りたりできるタイプだったなぁ。
照明もいっぱいついていて、中央の天井に、スロープセットと同じように円形に並んでついている。
外側には両サイドから、丸みの帯びた自動ドアのように幕の代わりになるものがある。
形のイメージとしては、国際フォーラムのⅮホールの自動ドア(わかる人にしかわからん例え)。
これがかなり高さがある舞台なのに加え、斜めってんのよ。
歩く部分がさ、水平じゃないの。
内側に向かって傾斜がある。
アリジゴクみたいな感じ。
フチに何もないので、足滑らせたら怖いなぁって思いながら見ていたよ。
この舞台セットは、パーツがばらせるようになっていて、他の場面では違う形にしたりもしてた。
プロローグは年老いたスピードワゴンが説明してくれる。
説明長い。
石仮面の説明が終わると、アステカの場面。
アステカの、石仮面を所有していた部族が、勢揃いで中央階段に並び立ち、客席に背を向けて、シコを踏むように脚を開いて腰を落とし、つま先立ちで、踵は上げ下げして、怪しげな音楽と歌と踊りを繰り出す。
ここは結構尺が長い!
アンサンブルキャストが総出。
上からつるされる生贄の女性も。
そして、スピードワゴンがまた出てきて(今度は若い)ラップでこの時代の説明をする。
スピードワゴンのキャストについて調べてなかったので、いきなりラップが始まってびっくりした。
ミュージカルってあんまりラップパートないんだよね。
ミュージカル俳優でラップができる人少なそうだし。
平間壮一さんなら行けるかも。
アンサンブルも歌って加速するーとか歌ったあと、めちゃドーヴ・アチアっぽい曲歌う。
どこかで聞いた気がする曲だけどいいんだよ。
ドーヴ・アチア氏の曲はメロディがどれも似てるから、聞いた気がするのは通常運転だよ!
覚えやすいメロディで好き。
アンサンブルのダンスは普通のダンスっぽい感じじゃなくて、曲の音に合わせて足で踏み込んで合わせて音出す感じ。
音にハメる系。
あんまり動きなし。
全体的にダンスっぽいダンスがないんだわ……ダンス欲しいよ。
アンサンブルの人数多いのだし。
派手なダンスが欲しいんだ!
アンサンブルシーンが終わって盆が回ると、スロープ舞台の下の空間部分に壊れた馬車と人が。
ダリオが酒場女と一緒に、崖から転落したジョースター卿の馬車を見つけて、金目のものを漁る。
箱に入った石仮面も発見するが、金にならなそうだと箱を閉じた。
ここでダリオが石仮面盗んで、どこかに売り飛ばせば……この後の悲劇が起きなかったんではと思わなくもない。
ダリオですらいらないと思った石仮面を、なぜジョジョの母がお土産に買ったのかは謎である。
原作読んでもわからなかったし、原作知ってる夫に聞いてもわからなかった。
お母さまは考古学に興味があったのかなぁ?
盗みを働こうとしてたのに、ジョースター卿に恩人だと勘違いされるダリオ。
雷のようなドラムの音で場面が切り替わり、
ディオが舞台中央のスロープ舞台奥の、高い位置から登場。上手側スロープを降りてきて、途中、他の子どもに父親の居酒屋が潰れたことなどをからかわれる。
クズ過ぎる父親とディオのシーンがあり、ジョースター卿とのことを教え、この手紙を出せとダリオはディオに手紙を渡す。
クズなのに、一応息子の将来を案じ、自分が死にそうだからとジョースター卿を頼るように言うわけ。
しかも、この手紙、すでに切手を貼ってあるから、本当に出すだけっていうね。
用意周到。
こんな時だけ気がきくダリオ。
そのあと、宮野ディオによるソロ。
これがね、バラードの曲なんだよ。
ロックじゃないのかよ!?
ディオって悪役でしょ!?
なんでそんな切ないバラードを歌っちゃってんの宮野さんよ!?
何で一曲目のソロから観客泣かせに来てんだよ!!
期待してたのと違い過ぎるよ……っ
……違う……聞きたいのはロックであって...…
これじゃない...…泣くって……これ
泣いた。
ねぇ ディオのところは母親のセリフだからか、母親が言うように声色を変えていた宮野さん。
芸が細かい。
「あっけなく」はセリフで言うように。歌ではなく。
とも歌ってるんだけどさ、一幕最後の方でディオが人間やめるときの歌「生まれついての悪」で、
って歌ってんのよ……そこにつながるの……
それで欲しい物を手に入れるためには人間を辞めちゃうのかディオ。
ラストは泣き声を押し殺すかのように歌いきる……切ない……
盆が回ってスロープを下手に向かって歩いて登りながら、「ディオ」を歌う宮野ディオ。
歩いて上るときも、途中何度か右脚を大きく前に出し、縦に脚を開いたポーズで立ち止まって、……って感じ。
スロープが微妙に段差ついてて、階段ぽくなってるところが数か所あるのよね。
そこに来たら立ち止まって歌っていた。
そうだろう ジョースターの後は泣き声を嚙み殺すかのように……ディオ泣いてるじゃん!
ディオってこんな不憫でかわいそうな子なんでしたっけ???
生まれついての悪じゃないじゃん!!!!
お母さん出てくる場面では背中さすったりして優しいし、お母さんのことは大好きじゃん……
このソロですでに泣いちゃう……
いい曲なんだよ……
このディオの「ディオ」という曲が良すぎて、期待してたものと違ったがこの歌が一番好きかもしれない。
悪役にこんな切ないバラード歌わせるとは思わなかったわ。
少年時代のディオの衣装も、色が綺麗で、シンプルなのに似合ってて、この衣装が一番好きかもしれないな。
赤紫のスボンにサスペンダーがついていて、胸元には黒っぽい色のリボンタイ、白い少しゆったりしているシャツに黒っぽいブーツ。
色の配色完璧です。
ジョジョの方はというと、エリナが男の子たちに帽子を取られて、いじめられてるところを助けに入るが、喧嘩が弱いジョジョ。
原作だと男の子に取られるのが人形なんだけど、帽子になっている。
ジョジョはハンカチを使ったときに、それに書いてある名前でジョナサン・ジョースターだといじめっ子たちにばれてさらに殴られる。
殴られ方が上手い有澤ジョジョ。
有澤さんって細かいお芝居や表情、発声の仕方が好き。
ついでに脚が長くてスタイル良すぎるので、何やっても綺麗。
有澤ジョジョの少年時代の衣装はズボンが黒っぽくて、ブーツが黄土色っぽい茶色というか。サスペンダーも黒だったかな。
有澤ジョジョは、弱くても芯は強くて信念を曲げないまっすぐとした心の強さを感じる。
松下さんのジョジョは少年時代がかなりヘナチョコって感じの、お芝居も子どもっぽさを全面に出してる感じで弱いイメージ。
でもそこから成長していくジョジョって感じがする松下ジョジョ。
どちらのジョジョも良かった!
最後は愛犬のダニーも出てきて可愛い。
ダニーは工藤さんがパペットを操っているんだけど、尻尾の動かし方や、ダニーの頭の動かし方、
表情の作り方とか凄く上手だった。
ジョジョはエリナに対してツンツン塩対応。
ダニーと去るが、ハンカチはエリナに拾われる。
ここのハンカチが、なんと、ジョジョミュグッズになっている。
ちゃんと名前の刺繡が入っていて、ディオのハンカチとセットで買えるという素晴らしさ。
私は買ったぞ!
タグにディオの方は「貧弱!貧弱ゥ!」とセリフが入ってて、ジョジョの方には「僕は本当の紳士をめざしている」とさりげなく書いてあるのが良い。
見た目には普通の無地のタオルハンカチなので、会社でも使いやすくて気に入っている。
立派な馬車が出てきて、ディオが馬車からシャン!と降りるシーン、舞台観た後に原作読んだら、あそこ、完全に原作の再現なんだねw
バンッとトランクを先に地面に投げ出してから、宮野ディオが左足を蹴り上げるようにしてからの、独特のポーズでシャン!と地面に馬車から降り立つ。
目を離さず見てないと一瞬で終わるので注意が必要である。
ここ面白いし格好良い宮野さんw
原作を読む前に舞台で観たときは、なんだか格好をつけた独特の降り方をするなぁと思っていたが。
再現率凄い。
ディオじゃん。
普通に考えたらなんでトランクを投げ捨てるんだよとか、ツッコミどころしかないが。
あと、ここの馬車、馬もついてて、それいるかなぁって思ってたのね。
舞台で馬車が出てくるときって、ほぼ馬はいないじゃん。
どうしても馬が必要な理由は、二幕見て気づいたけど。
寄って来た犬のダニーを、思いっきりディオが膝蹴りするところとか、ジョジョがディオの荷物を運んであげようとしたとき、ジョジョに「勝手に触るな」と、ディオがジョジョの腕をねじ上げ肘鉄くらわすところとか、去り際にディオが「僕は犬が嫌いだ」とすごんだ声で言いつつ、ジョースター卿には声色を180度変えて、「今行きます」と態度が変わるのも良い。
ジョースター卿にはばれないように、いい子を演じるのがうまい。
ディオが「ぼくは何でも一番が好きだ 。ナンバー1だ!」と言うときに、右手で人差し指を天井に向けつつ言うんだけど、立ち方がすっとしていて綺麗なんだよね。ここの宮野さん。
立ち方にもこだわりを感じる。
このあたりもそうだったと思うけど、ディオの方がジョジョより強くて、二人の絡みがあるところは、有澤さんは少し身長が低くなるように、膝を折っているのもいいなと思った。
ディオの方を目立たせるようにしてるというか。
有澤さんはそういう細かい見せ方がうまい。
ディオの方が強いと見せる技術も凄い!
ディオの魅力を存分に引き出しているのが有澤ジョジョって感じあった。
宮野さんは声優をしているだけあって、声の出し方のバリエーションがかなり多いと感じる。
それに加えてお芝居自体も上手いし、見せ方も上手いので飽きない。
ジョジョに対する態度と、そのほかの人に対する態度が声も違いすぎて面白い。
ジョースター邸で、歌に合わせて2人が勉強や食事をする場面も好き。
勉強はジョジョはミスばかりで、ディオは完璧。
宮野ディオはペンを持って答えを書くときのポーズが、体をそらせたりしていて面白い。
近くにいる使用人の女性に花瓶の花を渡したりして、キザなこともするディオ。
こうして自分の味方を増やしていくのかな。
食事する場面は、宮野ディオの表情が好きすぎる。
宮野ディオ、フォークで食べるときに、気取った表情で少しスローモーションのようにゆっくり食べて、曲に合わせてまた動き出す、みたいなところも面白いし好き。
ジョジョは食事のマナーがなってないと怒られちゃう。
ナプキンも使用人につけてもらうのがかわいいジョジョ。
宮野ディオの表情が面白すぎるので、ジョジョの方をちゃんとみたの初日だけかもしれないレベルだよ。
手持ちも追加分も後方の席だったので、オペラグラスを使うと片方しか表情が見れなかったんだ……
こういう時、ちょうどいい前方席だとオペラもいらないから、細かいところも観察できていいんだよね。
一度くらい前方狙うべきだったか。
しかし、ダリオほどじゃないけど金がないので、安い席で複数回見たい。
一番聞きたいのは宮野ディオの歌声なので、前方行くくらいなら後方で複数回を選ぶ。
マナーや勉強での差を見せつけられ、さらに外でも友達を奪われちゃうかわいそうなジョジョ。
貧民街出身なのに、ディオがマナーや勉強を身に着けることができたのか謎だ。
ボクシングの場面も結構好き。
まず、ディオの衣装が良い!
少年時代の服装の、リボンタイを外しただけなんだが、胸元がちらっと見えるので色気駄々洩れ。
萌える。
ジョジョのボクシングのグローブは白で、上手側からぽいっと投げられて、それを付ける。
ディオのグローブは人から渡される黒いやつ。
最初は違う人とジョジョがボクシングをしていて、その試合の後にディオが割り込んでくる。
ロープの下をくぐるように、中腰で腰を落として、左足を横に延ばして格好良くスライディングしてくるというか。
とにかく、どの場面でも登場の仕方が、いちいち格好つけるのよ、宮野ディオは!
ボクシングはダンスをしているかのような、華麗な宮野ディオのステップが最高。
リングはアンサンブルのメンバーがロープを張って作っている。
有澤ジョジョとのボクシングが上手い。
宮野ディオが来いよ、と言うように右手をくいくいっと動かしてジョジョを煽り、華麗にジョジョのパンチをかわしてから、自分のパンチを食らわすのも上手い。
パンチに速さと鋭さがあるので、本当にボクシングをしているじゃんと錯覚する。
貧民街で生きてきたディオは、ボクシングも当然強いんだが(貧乏だからこういうのでお金かけて稼いでいた可能性あるかも)、わざとジョジョの左目に親指が入るように顔面パンチを喰らわす意地の悪さよ。
痛がってうずくまるジョジョを気にする人は誰ももおらず、ディオのことをすごいとみんなが持ち上げる。
ジョジョ、人望が無い……貴族の友達とかいないのか?
ディオは親指が入ってしまったから僕の反則負けだと自己申告するが、盛り上がったジョジョの友達を全員連れて正面の舞台奥へ行ってしまう。
ジョジョから全てを奪い孤独へ追い込むディオ。
やり方が汚いぞ!
でも、ボクシングが強くて、かっこいいディオにみんなが夢中になるのもわかる。
だってかっこいいんだもん。
めちゃ好きですここ。
毎回食い入るように宮野ディオの動きを見ていた。
孤独を感じるジョジョだけど、エリナとジョジョは仲良しに。
エリナがジョジョにくれる、差し入れのバスケットの中にはリンゴとぶどうが入っている。
エリナがリンゴを犬のダニーにあげるとき、「ちゃんと芯をよけて食べるのね」とダニーの賢さに感心する。
初日の舞台観たときは何とも思ってなかったんだけど、原作だとブドウなんだね。ぶどうは犬にあげたら毒で危険なので、舞台版では変更したのかもしれない。
かごの中にはブドウも一応入ってはいた。
その辺は原作に寄せるんだね。
原作だと種と皮をよけてブドウを食べるダニーになっていた。
「エリナ ジョジョ~♪」と歌う二人がかわいい。
特にエリナ役の清水さんが歌上手いんだわ。
エリナが歌うときに歌詞に「いけない人~」とかも入ってて、ちゃんと原作からセリフを歌詞に取り入れていた。
しかし、この後、ディオの魔の手がエリナに……
中央の上の方からディオと手下?が登場。
宮野ディオが「エリナ・ペンドルトン…だよね。ジョジョと仲がいいみたいだね」とセリフを言いつつ(一言一句あっているか自信がない)、一人でいるエリナのもとに、スロープを下りながら近づいてくる。
ここの宮野ディオと手下の動きが好き。
あと音もいい。
歌とかが無い場面でも、ディオにいい感じの効果音みたいなのがついてたりするんだよね。
ギターの。何て言うんだろう、ここのBGMも好き。
少し腰を落として重心低め、上下に体を揺らすように、体を横向きにしながら、最初は体を舞台内側にむけ、次は外側、また内側にしてサイドステップみたいな感じで降りてくるというか。
説明が難しいのだが、ゆっくりとエリナに近づいてきて、動きだけで柄の悪さがわかる感じ。
この後、ディオがエリナにキス!
あの有名なズキュゥゥゥンという擬音のついているキスシーン。
あまりに有名過ぎて、原作読む前の私も知ってたレベル。
世界一有名なキスの擬音。
ここの音はギターで完全再現していた。
あの技術すごい。
「さすがディオ!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ
そこにシビれる!あこがれるゥ!」
この有名なセリフは、手下全員で揃えて言ってたw
「もうジョジョとキスはしたのか?まだだよな」
「初めての相手はこのディオだ」
などとディオがエリナを見つつ言い放ち、エリナの顎あたりに指をそわせたりもして、ちょっとエロい。
結構がっつりと、長い時間キスしてた気がする。
千秋楽は特に。
ちゃんとこの後は、泥水で口を洗うエリナ(原作通り)。
この後、ディオがエリナを殴って、手下どもがドン引きしてディオを見つめ、ディオ自身もダリオと同じことをしてしまったと驚きつつ、ダリオとの回想シーンに。
ダリオが結構出てくるんだよね。
ディオ~ディオ~って歌が頭に残る。
ここでお母さんも出てきたかな。
ディオの過去回想多すぎてお母さん出てきたのどこだったか曖昧。
千秋楽は特に、母さん、母さんと繰り返しながら、必死にお母さんの背中を擦ってあげてて可哀そうだった……
ジョジョがエリナに起こったことを知り、ディオに対して怒りをあらわにするところもあったり。
ジョジョとディオの喧嘩のところでは、ディオがナイフを背中に隠し持ち、刺そうとしていたが、ジョースター卿に喧嘩が見つかりとめられ、さっとナイフをズボンのポケットにしまったり。
エリナは結局親の仕事の都合で居なくなってしまう。
ジョジョは
「なんてみじめで苦しくて こんな気持ちははじめてだ」
と言って落ち込んでしまう。
このジョジョの七五調のセリフ好き。
追い打ちをかけるように、ダニーも燃やされてしまって死んでしまう。
ダニーが萌えちゃう演出が、本当に燃やして花火みたいな感じ。
高いところに吊り下げられて燃えちゃう……
ジョジョが可哀そうすぎる……
ダニーが死んだときに、後ろからディオが、ジョジョを慰めるように肩を掴むように手を置くが、お前がやったんだろー!って言いたくなってしまう。
でも、証拠もないのでそのままに。
舞台版だと、ジョジョはディオが犯人だと思ってないと思う……
成長した二人がラグビーで、ジョジョからディオにパスを通して点数とって優勝するところも、ディオは猫をかぶっているのでジョジョと仲が良く見える。
ディオがアンサンブルのメンバーにリフトされたりして、少し目立たせる演出もあり。
ジョジョは、ディオに友情を感じることはできないと心情を歌で語るがそりゃそうだろ……
ジョジョってかわいそうな場面が多いからか、暗めの曲ばっかりなのよね……ソロが特に。
ディオと二人で歌うところとか、エリナとの歌は良い歌もあるんだけど、ソロはあんまりいい歌がない気がする。
君は本当に主人公なのか?ってくらい一幕は良いところ全部ディオが持っていくので、一幕の主役はもはやディオです。
このころ、ジョースター卿は病気になってしまっていて、原因はディオが薬と毒薬をすり替えていたせいなのだが。
ジョジョが偶然見つけたダリオ・ブランドーの手紙から、悪事がばれてしまってピンチになるディオ。
ジョジョは食屍鬼街(オウガーストリート)へ赴き薬の売人を探しに。
ここで登場するのがスピードワゴン。(正確には最初から登場しているがジョジョの前に現れるのは初めて)
治安が悪い貧民街なので、オウガ―ストリートの住人達に絡まれてしまうジョジョ。
スピードワゴンは帽子を投げ、ジョジョに向かってくるくる回転する帽子にスポットライトが当たる。
コマ送りのように次の場所の帽子にもライトが。
有澤ジョジョ、背中に隠して帽子を持っていて、最後は有澤ジョジョが帽子を出して自分に当たったように見せかけていたw
その前から見えてたけど!
帽子投げがスピードワゴンの必殺技っぽいけど、帽子なのに殺傷能力あるの????
戦ってる最中、
と歌いながら戦っていたジョジョ。
他にも「例えこの右手を失っても」とかさらに物騒なフレーズもあったりする。
指だけじゃないんかい。
割と物騒な内容なのだけど、1回目はスルーしていた。
のちに、原作を読んでから観劇したら、この歌詞は同じセリフが原作にあったのに気づいて、歌の中に原作のセリフが結構入っているのかって驚いた。
ジョジョから足技での攻撃受けて、スピードワゴンがふっとばされるときの歌詞も面白い。
たぶん内容こんな感じ!
でもラップ速いから良くわからねぇ……
絶対言ってたのはタフガイ!
ここは自信あるぞ私!
なんとかを告げるカウントダウン3,2,1も合ってると思う。
正解を知りたい。
ラップはその時は聞き取れてる気がするんだけど、単語しか記憶に残らなくて良くわからない。
カウントとって3,2,1で吹っ飛ぶのが面白かったw
しかも自分でカウントとってるんだもん。
スローモーションみたいになってるのね、ここは。
ラップの歌詞って覚えるの難しくない?
ジョジョが本気で蹴らなかったことに気づいたスピードワゴンは、その理由を聞いて、「あんたのことが気に入った」とか言い出し、あっさり売人を教えてくれる。
スピードワゴンめちゃいいやつ。
ディオの方は、
「酒、飲まずにはいられないッ」
とか言いながら酒をあおる。
ダリオと同じじゃん!
さすが親子だよ!
そこで二人の男に絡まれて、石仮面使ったりして、石仮面の秘密を知る。
ここで絡んできた浮浪者だかに石仮面を使い、石仮面がつけた人間を吸血鬼にして、さらにその吸血鬼になった元人間が血を吸い取ると若返る。
宮野ディオが「若返った!?」と言うところがあるんだけど、ここのセリフを私は初見の時忘れていて、ツェペリの回想でツェペリ父が、石仮面で吸血鬼になってしまったときの場面、石仮面を取ったお父さん役のアンサンブルキャストさんの顔を見て若いなぁと思っていた。
昔の話だから若くていいのかなって思ってたんだけど、これって石仮面の力でそのツェペリのお父さんの顔も若返ってたんかい!?
この回想シーンが二幕なのですっかり頭から抜け落ちてたんだよ。
いよいよ証拠になる薬の売人、ワンチェンが警察に捕まりジョースター邸へ。
警察勢ぞろいで追いつめられるディオ。
ワンチェンが「奴は捕まりゃせんよ そういう星のもとに生まれておる」みたいなセリフを言ってた。
最初は何を言い出すんだワンチェン。
そんな預言者みたいな...…とか思ってたんだが、原作だとディオとワンチェンが最初に会ってるときに、ディオの三つ並んだ耳のほくろを見て運命占ってる描写があるんだよね。
舞台版ではいきなりジョースター邸で言い出すから、どういうキャラなんよ?お前は!とか思っちゃった。
ディオがジョジョを刺そうとしたら、ジョースター卿が庇って死んじゃう場面などあり。
「おれは人間をやめるぞ!ジョジョーーッ!!」
ここはセリフじゃなくてディオが歌で歌う。
実際にはおれは……の後少しためて(泣いてる感じ)、人間を やめるぞって歌い上げる感じ。
ここで、千秋楽、変えてきました宮野ディオ。
「おれは……母さん……っ……人間を……やめるぞーーー」
って。
母さんって泣きながら……母さん!!!!
こんなんこっちも泣くわ。
本当に初日と千秋楽、だいぶ違った。
この後、石仮面をつけて階段を上り、吸血鬼となったディオとのバトル。
人間を辞めたディオは壁も歩く。
歩くというか、ワイヤーで吊り下げられて、縦にくるりと一回転する宮野ディオ。
UUURRRRYYY!!
吸血鬼になったディオが割とこれ言う。
アンサンブルの吸血鬼も言ってたかな?
警察官たちもゾンビみたいに吸血鬼になっちゃう。
戦闘シーンがどれがどこだったか記憶が……曖昧。
ジョジョは槍で戦ったりするんだけど、この槍、ディオに
「貧弱!貧弱ゥ!」
と言われて曲げられて壊されちゃう。
そういうギミックがあるので、元から貧弱な槍なのか、ディオに曲げられる前から曲がりやすそうというか弱そうな槍なのが気になったw
一生懸命曲がらないように、先端近くを持って戦ってたジョジョw
ディオが死なないし、強すぎるので、屋敷に火をつけるジョジョ。
プロジェクションマッピングを使って炎に包まれるジョースター邸。
スロープ舞台セットの外側にも、左右からとじる、幕替わりのセットがあるのだが、このさらに前に布がざっと上から降りてきてそれにも炎を映していた。
このあたりかなり音楽も盛り上がってるし、派手だし、もうここで一幕終わりでもいいんじゃないか?と思ったけど、ここからも少し長い。
裏で舞台セットの転換とかで大変なんだろう……
最後は慈愛の女神像に体を貫かれるディオ。
ここもワイヤーアクションで吊り下げられる宮野ディオ。
そして、ディオがワイヤーで吊るされ、空中であおむけで、背中から女神像に刺ささったまま、静かに暗転……
...…...…。
...…え?
ここで一幕終わるの?
屋敷が燃えたところの方が盛り上がった感じあるよ!?
初日はみんな戸惑って、拍手がまばらだったw
1時間半長い。
ここで終わってもいいのではと思うくらいなんだけど。
二幕も1時間半あるわけで。
休憩込みで3時間半長いって...…。
というか、感想文というよりここが好きってひたすら言ってるだけの文章になってるんだが、まだ二幕これから感想書くんだけど、長くてすみません。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
幕間。
終わって二幕。
歳をとってるバーションのスピードワゴンの、客席へのアドリブから始まる。
ちゃんと休憩できたか?は毎回聞いてたと思う。
アドリブなので毎回違うこと言ってたよ。
宝塚だと日替わりアドリブのまとめみたいなのが回ってきたりするが、ジョジョミュはまとめてる人いるのかな……
ジョジョミュは皆さまネタバレに配慮しているせいか、あまりレポがなくて少し寂しい。
それでも検索して感想読んだりはしている。
ただ、あまり感想読み過ぎちゃうと自分の感想書くのが面倒になるので、これ書き終わったら感想探したいと思う。
二幕はワンチェンが凄い動きを披露する。
石仮面見つけて、手に取ろうとするが舞台セットの隙間から腕が伸びてきて、血を吸われちゃう感じ。
ディオにやられちゃうワンチェン。
手しか出てこないディオに、セットの隙間の地面に引きずり込まれる。
これでワンチェンも吸血鬼に仲間入り。
ジョジョは腕を骨折などして入院中。
スピードワゴンがお見舞いに行き、
「こんな俺でもよ、少しでもジョースターさんを元気づけてやれたらなって」
独り言を言いつつ、病室に入ろうとしたスピードワゴンは、エリナに追い出されてしまう。
スピードワゴンいいやつなのに可哀そう……
目を覚まして、エリナと再会するジョジョ。
ずっと献身的に、ジョジョの看護を続けていたエリナがふらついたところをジョジョが支えて、良い雰囲気の二人。
ここの場面は一度だけ見た松下さんのジョジョが最高だった。
イケメンな松下ジョジョとエリナが甘い雰囲気が最高で。ときめいた。
松下ジョジョには甘さがあるんだよね。
王子様ぽいかも?
有澤ジョジョだともう少し初々しい感じかな?
松下ジョジョは歌がとにかく良くて、高音の出し方とか好き。
場面切り替わり、切り裂きジャックがでてきて、女を殺すジャック。
そんなジャックをスカウトする、車イスに乗ってワンチェンを従えたディオ。
一幕でディオずっと出てたし、歌いまくってたから、二幕はそんなに出ないんだろうなと思っていたらそんなことなかった。
ジャックとも歌うじゃん!
車イスに乗って歌うんだけど、ここの低音の歌詞が聞き取れない。
ジョジョの方は杖を使って歩いていると、ツェペリが登場。
ジョジョの骨折した腕を波紋の力で治してくれちゃう。
ツェペリの波紋の歌がアップテンポなジャズっぽい曲調で楽しい。
スーハーってところもあるから、この曲聞いた後ずっとスーハーしたくなる。
メメタァ!
が歌詞に入っているのも面白過ぎた!
初日はここが私の中で1番盛り上がった。
一緒にメメタァ!
って歌いたくなる。
だが、原作知らない人だと何が起こったかわかりづらかったかも……
いきなりツェペリがカエルにパンチするからね。
波紋の表現は、アンサンブルの衣装が波紋の模様の全身タイツを着て動いて表現。
メメタァを歌詞に入れるという発想はなかったわ。
初日の東山ツェペリは、あまりダンスって感じではなかったが、別の日で見た時はダンスっぽく仕上がっていて良かった!
ダンサーさんなので踊りたいのを我慢してそう。
このあとレペゼン裏社会AKスピードワゴンによる、ウインドナイツロットの詳細な紹介が始まる。
もちろんラップ。
スピードワゴンが色々調べてきてディオのアジトを突き止めたことに対してお礼をいうジョジョ。
ラップでもアジトとかアギトとか出てきていた。
ラップがあるので、最後に馬車に乗り込んだスピードワゴン。
すると、御者がいきなり倒れて、その背中にはナイフらしきものが無数に刺さっていた。
この後、馬がなぜ必要だったかがわかる場面が。
馬の腹を切り裂いて、中から吸血鬼になった切り裂きジャックが登場。
意味が分からない。
でもこのシーン何かで見たような気がする……
原作とかだと不気味で迫力のある、絵が映える場面なんだが、舞台だと切り裂くのは自分が着ていた馬の着ぐるみって感じなので、ファンシー。
ちょっと笑いそうになってしまった。
再現しようと頑張ったのはわかるけど、着ぐるみだとやっぱりなぁ。
「陽は落ちた……貴様の命も没するときだ!!」
ディオのセリフがあったと思うがこの場面だったか自信がない。
二幕戦闘ばっかりで感想の順番あってるかな?
ディオの世界という曲を歌うときの宮野ディオは全身緑の衣装。
もふもふした羽?とかファーが襟のあたりや、袖口についている。
ディオの世界の歌は、もはやライブって感じがした。
二幕になってからの宮野ディオは、声の出し方もすごい。
ビブラートを利かせたような、震わせてる声出したりしてる。
最初マイクでそう言う調整してるのかと思ったがおそらく自前でやってるよね。
声だけでなく、関節の動かし方も人外っぽい動かし方が上手い。
二幕は本当に戦闘が多い。
ツェペリの腕がディオに凍らされるところは、LEDライトみたいなのが服についてて、それで表現していた。
騎士から託された剣でもジョジョは戦ったりするのだが、それもライトセーバーみたいに光ったりした。
二人の騎士のところで、大きな白いねぶたが出てくるんだけど、わざわざ騎士の表情をプロジェクションマッピングで投影したりしていた……
大きくてすごいし、本物のねぶた職人さんが作ったらしいけど、それ必要かなとも思った。
二人の騎士の役者さんはいらっしゃったしね。
二人の騎士のところ長くってちょっと疲れちゃった。
戦闘シーンで面白かったのはジョジョの必殺技。波紋の力を使ってパンチを繰り出すときに、腕が伸びるんだけど、波紋衣装のアンサンブルさんたちが繋がって、波紋の人たちがパンチを繰り出していたw
やっと決着がついたのかと思える死闘のあと、エリナとジョジョが結婚。
新婚旅行で船旅……ここでなんとジョジョが船上でワンチェンを発見。
エリナに客室から出ないように言った後、ディオとの決戦。
ディオは生首状態に見せるため、ライトを顔の方だけに当てて演出していたが、ここ原作知らないとわかりづらいかもしれない。
ディオのセリフで我がボディだのなんだの言うからそれで察せるかな?
瀕死になっちゃうジョジョのところで、有澤さんも松下さんもお芝居上手いから泣いちゃう。
最後の力を振り絞って、ジョジョがこと切れる前に現れたディオにナイフで切りつけ、しっかりとジョジョはディオの頭を抱えて死ぬ。
最後はキャストが順番に出てきて、ディオとジョジョは手をつないで、ジョジョが手を引くように舞台奥に消えて終わる。
まさかの仲直りエンドなの!?
船でエリナは母親が殺されてしまった子どもを抱っこしていた。
この後、原作ではおなかの中にいる子と、この時助けて引き取った子が結婚してその子供、つまり、エリナとジョジョの孫が2部の主人公になるらしい。
正直、ジョジョミュは一幕が詰め込まれ過ぎてて面白かったのだけど、二幕は少し長いなと思う場面もあり、戦いのシーンは少し飽きてしまう。
歌詞をなかなか覚えられなかったので、配信で歌詞を覚えたい。
ジョジョミュはいつもの帝劇と違う客層が多かった印象。
海外から来たと思われる人も多かったし、土日のマチネは小学生くらいのお客様も割といた。
中学生くらいの男子達も見た。
舞台が終わった後、またやるなら行きたいと話している男性2人組もいた。
私も再演があれば行きたいが、宮野さんのディオが良すぎたので、違う方になった場合行かないかもしれない。
二幕は一幕ほどではないにせよ、宮野さんの出る場面もそこそこあったので、これをシングルキャストでやってのけるとは凄すぎた。
最後の大千穐楽まで完走できることを祈ります!
最後まで読んでくださった方ありがとうございました!