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乳がん日誌3<検査結果と入院手続>

~検査結果~

精密検査の結果を聞く日がやってきた。
健診を受けてからここまでちょうど2か月。

診察室に入り先生から検査の結果について説明を受ける。
結果は「乳がん」。
実は診察してから検査までの進み具合でなんとなく「よくないのかなー」と思っていたので、あまりショックはない。

部分的に切除するため乳頭は残せると説明されたが、不安が残る治療は受けたくない・納得して判断したいので、「先生なら乳首残しますか?」と尋ねてみた。
乳頭にまたできてしまう可能性もある、乳頭の裏側を取ってしまうので乳頭に血液が行かなくなり壊死する可能性がある、だから乳頭ごと取ってしまうほうが確実かなとの回答だった。
不安要素を残したまま過ごすよりは!と乳頭ごとの切除をお願いした。
なので私の左乳首とは再来月、5月でさよならです。

気になるステージとタイプだが、切除した細胞を病理検査しないことには確定しないということだった。
この病理検査であまりよろしくない結果だと改めて全摘の可能性もあるよ。と伝えられた。
1回で済むことを祈る。1回で済まなくてもがんばるけども。

説明の際に「ご家族は来ていないのか」と聞かれたが、説明は一人で聞いた。
父も母も高齢で、自分のことは無頓着だが人のことはやたらと気に掛けるので私よりも動揺しそうだからだ。

~入院手続~

その後、入院手続と手術スケジュールの説明を看護師さんから受ける。
治療や手術のためのきれいでわかりやすい冊子が準備されており、症例数が多い病院なんだとあらためて思う。
細かくスケジュール・プロセスが書かれた「クリニカルパス」で説明される。
「クリニカルパス」は私にとってはなじみがあるクリティカルパスに由来する医療の一連の流れ(例えば今回の場合は手術前~退院まで)を段階ごとに並べ、アクション・アクター・ツールを記載し、工程と品質を管理するものだという。
なるほど。ぐっと気持ちも引き締まる。
ただ手術をしてもらう、治療をしてもらうんじゃない。私もこの手術・治療というプロジェクトを成功に導くための一人なのだという気持ちが芽生えた。

(↑寺田病院さまの説明がすごくわかりやすかったので拝借。※私はこちらの病院にかかっているわけではありません。)

説明の中で、手術前の全身麻酔のための検査・手術の説明と同意の際には家族に同席してもらったほうがよいと優しい口調の看護師さんに割と強めに言われた。
なぜかと聞いてみると「本人ひとりだけだとどうしても聞き漏れや確認漏れが出てきてしまうので」とのこと。
確かに。私には自信がない。
病気でショックを受けていて聞き逃してしまいそう…というわけでなく、そもそも粗忽者でせっかちだからだ。
こりゃ父と母もだめだな…ということで、妹に休みを取ってもらう。
妹は家で一番のしっかりものだ。生検のときに脅された借りをここで返してもらおう。

手術まで1カ月半。
とりあえずできる範囲で体力をつけておこう。


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