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これは、ただのポケモンの新作ではないぞ。スカーレット/バイオレットレビュー

※少しのネタバレ含む

ポケモンSVは、私が今後の人生で引用するゲームの一つになる!!

アローラ~~♪ルビサファからほぼ全作ポケモントレーナーをしている、どろ(姉)です。
スカバイのストーリーのクオリティに感動してぶっとんだので思いの丈をかきます。
作品の感想を言語化するのはひさしぶり。そのぐらい書きたくなっちゃった!!

パルデアの新ポケだけの旅パ(全員メス)

ポケモン本編の歴史を2分するタイトル

おおげさだけど、私は、ポケモンはスカバイ以後と以前にわかれる、と言ってもいいと思ったよ。

今までのポケモンは、キャラクターの魅力に大部分を頼っていた。と私はみてる。
(もちろん!トレーナーも魅力的。ポケマスというトレーナーに特化したゲームが何年も続いているし)
でも……RPGとしてはどうか?
だるい強制戦闘、一本道の進行、わずらわしい野生エンカウント。
ポケモンが、なにか別のモンスターだったら……国民的タイトルではなかったかも。

かわいかったり、変だったりするポケモンたちの人々を魅了する能力が尋常じゃなく強いことは、
派生作品であるポケモンGOやポケカが、それだけでいちコンテンツとして成立するほどの大人気を博しているのを見ても、実感できる。

逆説的に言えば、ポケモンというタイトルは、ポケモンを出すだけで、そこそこの支持は獲得することができる。


私の推しはニン&リーちゃん。ユナイトにリーフィア参戦まだ??

***

私が気づくずっと前から、任天堂とゲームフリークは、「ポケモンはキャラゲーに終始してはいけない」という思いを持っていたと思う。

剣盾では、これまではほとんど「人とポケモン」にしか当たっていなかった関係性のフォーカスを、「人と人」にも当てた。ホップくんやビートくん、マリィちゃん、セイボリーと交流、思い出に残った。内面描写が増やされていたから。
ジムリーダーのキャラクターデザインを大幅に強化したこと。
そして何より、剣盾をプレイした人なら誰の胸にも残る、ジム戦の盛り上がり。観衆の声。
剣盾はポケモンバトルを、人と人の心が触れ合う競技として、スポーツとして、ポケモン世界に息づくものにした。

レジェンズアルセウスでは、野生ポケモンが画面の中で、すぐそこに生きているという実感を生み出した。
逃げるポケモン、襲うポケモン、寝るポケモン、群れるポケモン。
きのみを食べるポケモン。
手元で愛し、ともにバトルするだけではない、野生動物としてのポケモンが目の前に現れた。図鑑説明よりも鮮明に。SMまでの野生ポケモンはヌシや群れバトルぐらいしか特筆することがなく、それらは生きてる感には寄与しなかった(少なくとも私の感覚では)。剣盾のポケモンは、シンボルエンカウントだけど、意思を持たずに突撃してくるだけ。
アルセウスで、手持ちのポケモンだけから得られていた喜びが、野生ポケモンからも感じられた。
ポケモンスナップの生態調査というゲーム性を逆輸入したのかなと私は思ってるよ。

それで、
スカバイはそれらのノウハウを完璧に使いつつ、ゲームでしかできない体験を提供するってことをやった(後述)。
おまけにクリア後のお楽しみまで強化されています。

今までのはエポックメイキングとまではいかなかったよ。
でもこれからの株ポケは歴史に残る!!!!

ペパ先と私

***

それと、新ポケモンのデザインが物足りない(私は好き)なのはわざとかも
キャラゲーと言われがちのタイトル。あえてポケモンのデザインに全力をつくさなくて、他の部分で何処までやれるかを試したんじゃないかな?
モブトレーナーの手を抜いたのも正解だと思う。開発リソースにも限りがあるし。

次の作品は、スカバイでリソースを割けなかった部分(新ポケのデザイン、モブトレのデザイン、着せ替え)をある程度本気でやるのでは……と予想しています。

ゲーム体験と、ゲームであるということ

スカバイはゲームという作品の様式を余すことなく生かしてる。

オープンワールドが神っていうのは省略するね。
ハイラルを生きた私はパルデアに転生した。

そして……ゲームの様式を活かすとはどういうことか?
一番わかりやすい部分として、パッケージ伝説にかかわるイベントバトルの演出がいいの!
motherを彷彿とさせる……といえばピンと来てもらえるかな?
あの場面でね、「やばい!!ゲーム様式のストーリーテリング、一流!!」って思ったよ。
アンダーテールプレイした時並に感動したかも

もっと詳しく。内容に言及するけど、あなた(プレイヤー)は、アカデミーの課外授業として宝探しをすることになる。
その宝探しは、あなたのゲーム体験そのもの。
財宝じゃない、ラスボスじゃない、レアポケモンじゃない。
私のゲーム体験が、実を結んでいく展開。これはゲームじゃないとできないよ!

本(ゲームブックなどを除く)、漫画、映画とゲームの決定的な違い、それは「私」の介入。(とはいえ、ゲームじゃないのに第四の壁を破ってくる作品も中にはある……)
ゲーム世界と「私」の間にはインタラクトがある
でも、一本道ゲームでは、映像作品とそんなに変わらない。
映像作品にミニゲームが付属してるイメージかな??

パルデアでは、あなたのその操作ひとつひとつが物語になるんだよ。

平沢・進・クラベル先生~~


後記

私のプクリンちゃんがかわいいとか、キラフロルが美しすぎるとか、
授業内容が大学教育みたいで最高とか、
細かいよかったところ・物足りないところはたくさんあるけど、決定的なのはこの記事で書いたこと。

ポケモンは、毎回、バージョン違い商法をしているけど、
初めて両方のバージョンをプレイしようかと思った。
それぐらい~~すごく楽しかったから。

私の大きいプクリンちゃん


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