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一人で行っても怖くない

「小劇場ってコアなファンが多そう……。」
そういうイメージってちょっとありますよね。

地下アイドルの追っかけと似た雰囲気があるような無いような。。。
新規参入には少し怖いというのが本音だと思います。

そのイメージ、間違ってはいません。
けど、そればっかりでもない。

小劇場の観客ってどんな人が多いの!?

一番は「役者の友人

恐らく、劇団にお客様があまり付いていなくて
役者の集客力に頼っている劇団はこれが多い。

小劇場では劇団に付いているお客様の数は
本当に団体によって様々なのです。

私の肌感としては、100人以上のキャパシティで公演できる劇団は
劇団を応援しているファンが多いかな、という印象。
しかしこれも全てに当てはまる訳ではないです。

多くの小劇団がチケットを売るために採用している仕組みとして
チケットノルマ」というものがあります。

チケットノルマとは、
役者に対して「あなたは◯円分チケットを売ってください」
というものです。
このノルマが達成できないと、役者が自腹を切ることもしばしば。。。

少ないところで20枚程度が一般的のようです。
でも、20人のお客様に2000円も3000円も
もしかしたらそれ以上のチケットを売るのって大変ですよね。

今はSNSもありますが、SNSを見てチケットを買ってくれるお客様なんて滅多にいません。
それは劇団や役者の情報不足だったり、クオリティに対する不安からだったりします。

そこで、役者が一番に売るのは
役者の仲の良い友達」になります。

友達ならなんか色々あっても許してくれそうですよね。
もちろん友達ばかりの公演でも良い舞台はたくさんありますが、
それだと
「どうだった?」「すごく面白かった!」
という会話ばかりになって、
結果作品としてのクオリティが何回公演しても上がらない、
ということになりかねないと私は危惧しています。

友達に次いで多いのが演劇関係者。
これはお互いの公演を観に行きあってチケットノルマを消費する関係です。

そして、最後は役者や劇団を応援してくれている方。
この方達だけ、純粋なお客様です。

正直、ふらっと劇場に入るみたいなのはあまり無いかと思います。

「役者の友達だからお付き合いで来ている」
「自分の公演にも来て欲しいから役者仲間の公演にいく」
「劇団や役者のファン」
の三種類のお客様の中で、
「劇団や役者のファン」が少ないことが問題なのです。

これが変わらないことには、
演劇は衰退の一途をたどるのみ……!!!

やっぱり行きにくいんじゃん!

いいえ、そうとは限りません。

劇団・役者側としては
新しいお客様ウェルカム!

小劇場の良いところとしては
・出演者に終演後声をかけられる場合がある
・お花渡せたりする
・アンケートに回答すると、次回公演のお誘いが来たりする(追っかけやすい)
・好きな劇団が見つかったらTwitterをフォローすると情報が網羅できる

などがあります。

内輪のお客様ばかりなのはかなり問題。
でも、「私以外全員が知り合い!」
ということはありません。

一人で行っても大丈夫。
むしろ一人で行った方がお芝居の余韻に浸れたりして私は好きです。

でも、小劇場って閉ざされすぎていてルールとかわからない!
と思う方も多いかと思います。

なので、このマガジンで
「小劇場を観劇するのに知っておいた方が良いこと」
を、次回以降取り上げていきます。

ラインナップとしては
・予約ってどうすればいいの?
・差し入れしたいんだけどどうしたらいいの?
・終演後声をかけたい!
・開演前にしておきたいことは?

を予定しています。

上記以外に知りたいことがある場合は、
コメントかLINE@で教えてください!

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香西姫乃|合同会社舞台裏代表
いただいたお金は!!!全て舞台裏のためのお金にします!!!!殺人鬼もびっくり☆真っ赤っかな帳簿からの脱却を目指して……!!!