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小屋入り初日

昨日、小屋入りの初日でした。

Яealityの小屋入りもこれで6回目。
6回もやっているのに、
未だに慣れないしワクワクします。

これは小劇場全般に言えることだと思うのですが
大体の劇場はただの空間です。
客席の段差があったりはしますが
とても質素な四角い空間。

そこから
大道具、照明、音響と
質素な空間が非現実的な空間に変わっていきます。

何もない空間に
自分達の世界を作る。

そんな時間がなによりも好きです。

0から100まで

舞台の本番を100とするなら
脚本は0から1を作り
役者が1から10を作り
小屋に入って100になるのだと思います。

10から100の差は歴然で
役者が音響照明に良い影響を与え与えられていることがわかります。

照明は小屋入りするまで正確にはわかりません。
その照明が入ることで
場面の様子がよくわかったり
演技に集中できたりします。

そこに10と100の大きな差があって
小屋に入ってからのとても短い期間で
芝居がどんどん良くなっていくのです。

光の幻想

演出である私も
小屋に入らないと正確な光はわかりません。

でも、昨日のシュート(光の調整をする作業)を見ていて
光というのはとても幻想的だな、と感じました。

自然界に光といえば太陽と星です。
星には様々な色がありますが
太陽は白っぽい光ですよね。

劇場では、色の照明を使います。
ネオン街が幻想的に見えるように
劇場の色のついた照明も
とても幻想的です。

自然にない色の光を使うことで
非現実的な空間を作り出します。

これが舞台の醍醐味の1つだと思うのです。

客席も非現実的世界に迷い込ませる。
光と音と演技が、
ありえない世界へと誘う。

眠らない街達が妖艶な輝きを持っているように
舞台にも不思議な魅力が満ちます。

役者の心と光がマッチした時
その空間はただの質素な空間ではなく
物語の世界の空間になるのです。

いただいたお金は!!!全て舞台裏のためのお金にします!!!!殺人鬼もびっくり☆真っ赤っかな帳簿からの脱却を目指して……!!!