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daily:熱海 伊豆多賀の家

熱海にある
吉村順三設計の別荘 伊豆多賀の家


日本のジーンズブランド
Tu es mon Tresor(トゥエモントレゾア)
のポップアップイベント
1977- Summer Garden and Shopが、
ここ伊豆多賀の家で開かれるということで
行ってきました。

急勾配の屋根が、熱海の山々を表しているそうです

元々個人の別荘だった建物。
限りなくオリジナルに近い形で改修されていました。
延床100坪という大きな建物にもかかわらず
豪邸!というふうに見えない素朴で品のある佇まい。

家具はこの建物の建築年1977年と同時期に
活躍されたデザイナーたちの家具でまとめられていました

規模の大小に関わらず、変わらない個々のスケール感が
安心感を与えてくれて、吉村順三の設計は本当にすごいなぁと思います。。


建築時に庭に植えられたという1本の大きなけやきの木が
47年の月日を経てさらに大きく育ち、
建物の屋根を覆うまでにもなっていて。

このけやきの木がつくってくれる影が
熱海の真夏の強い日差しを遮り
暑さを忘れるようなちょうど良い空間を
つくっているようでした。

大きなけやきの幹。こんなに大きくなるのは珍しいとこのこと。
熱海の火山灰土壌と雨の多い環境がその背景にあるようです。
下に生えているのはヘゴ。温暖な地域の植物。
小屋裏部屋から
トップライト
けやきの枝葉がかぶさるようにのぞいていました。


冒頭でも書いたように、今回のこのイベントは
ジーンズブランド、トゥエモントレゾアの展示販売会。

今回のためにつくられた熱海の地の土でつくられた焼き物や染め物…オリジナルのものも多くありました。

わたしはこのブランドのメインであるジーンズを
記念につれて帰りたいなと
と思っていたところ、

いらしたスタッフさんにほんの一瞬で
このパンツがいいと思う!
と、それを渡されて試着をしました。

はいてみるとぴったり。。
形も履き心地も文句なしで、
私はその道のプロの洞察力に
一瞬にして心を奪われて…
気づいた時には購入していました。

帰りの道中に調べて分かったことは、
そのスタッフさんはトゥエモントレゾアを
立ち上げたデザイナーの佐原愛美さんだったこと。。


彼女のこれまでの蓄積が集約されたような接客に
心が動いた瞬間でした。
とてもかっこよかったです。

この時の感情を忘れないように…
記録しておきたいと思います。

建築ことやインテリアのこと、
そしてブランドのことを
ゆったりとした時間のなかで知ることができた1日となりました。

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