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活躍広がる「ふりかけ」と世界に広がる「FURIKAKE」

  子どものご飯が進まないとき、おかずが少ないとき、ちょっと別の味を楽しみたいとき、「ふりかけ」は強い味方です。が最近、「ふりかけ」はそれだけにとどまらない活躍を見せています。
 オリジン東秀は、カップ焼きそば“ペヤング”とコラボ。「キッチンオリジン」「オリジン弁当」などの店舗で、店の人気メニューに特製ペヤングソースとスパイス風味のふりかけを組み合わせた“そばめし おにぎり ペヤングソースやきそば味”などを展開。エースコックは、関西と関東の味わいを一気に楽しめるカップ麺“超大盛りスーパーカップ2.0倍 豚骨醤油ラーメン 関西風から関東風”を発売しました。食べ始めは、“関西風のトンコツしょうゆ味”、別添の味変用ふりかけを加えると、“魚介強めな関東風のトンコツしょうゆスープ”に変化します。
 スイーツ用ふりかけに力を入れているのは、ナショナルデパートです。スイーツふりかけ&珍味ブランド「ふりちん」を立ち上げ、アイスやトースト、ヨーグルトにかけるユニークな風味のふりかけ、豆腐をスイーツにしてしまうふりかけなどを次々に開発しています。一方、サプリメントブランドを展開するサンセリテ札幌が提案しているのは、だしに含まれる各種栄養素に注目した“KAKEDASHI”。そばやうどん、鍋料理や鉄板料理、ご飯にかけたり混ぜたりするだけで、だしに含まれるミネラルやタンパク質が摂取でき、料理のうま味もぐんと上がります。もともとふりかけは、大正時代初期に熊本県の薬剤師がカルシウム不足を補うために考案したそう。
 近年、海外でも「FURIKAKE」への関心が高まっていて、オーストラリアではカフェのメニューになったり、米国ではトレーダー・ジョーズが自社ブランドの「furikake」を販売したり。フランスでは、国内産の無添加ふりかけブランド「FURIFURI(フリィフリィ)」が話題になりました。
 海外にも「seasoning(シーズニング)」と呼ばれる、複数のスパイスやハーブ、塩、調味エキスなどが配合された、粉末タイプの調味料があります。「FURIKAKE」は、「seasoning」とは別の存在として、その認知が広がっています。

【食のトレンド情報  vol.1002 2025年2月3日配信分】


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