ワンコの手術、慎重に考えてあげませんか?その②
前回は☟、カリフォルニア大学デービス校が7月に発表した最新の研究に基づいて、避妊去勢手術と関節疾患&ガンの発症リスクについて概要と飼育頭数の多いプードルとチワワについて紹介しました。
今回は、避妊去勢手術を慎重に考えた方が安心では?と言われた代表的な犬種について紹介します。ドーベルマン、シェパード、ラブラドールとゴールデンです。これらの犬種は、避妊去勢手術(のタイミング)によっては関節疾患やガンの発症リスクが上がる可能性が指摘されています。
繰り返しになりますが、あくまで統計的分析に基づいた参考情報ではありますが、膨大な頭数のデータに基づいた科学的「ガイドライン」です。最終的に手術を受けさせるかどうかについては、もちろん飼い主さんとかかりつけ獣医さんの判断になると思います。愛犬の健康のため、慎重に検討する際の指針の1つとして参考にして頂ければと思います。
1)ドーベルマン:関節疾患やガンの発生リスクから、オスは去勢手術を行わない方が長期的な健康面では安心。行う場合はガンの発症リスクを避けるため1歳未満を勧める。メスは早期の避妊手術で尿失禁と関節疾患発症のリスク増加が見られた。2歳を超えるまで待つのが安心
2)シェパード:関節疾患のリスクを避けるため、オス・メスともに2歳を超えるまで手術を待つのが安心。メスは、それが尿失禁のリスク低減にもつながる
3)ゴールデン:関節疾患とガンのリスクを考慮して去勢手術は1歳以降が安心。メスには手術のタイミングを問わずガンの発生リスク増加が見られたため、手術を受けないことも検討に値する。手術を受ける場合は1歳まで待ち、それ以降はがんの発症に充分注意することが必要
4)ラブラドール:関節疾患の発症リスクを下げるため、オスは生後6ヶ月以降、メスは1歳以降の手術が安心
もう少し詳細を、☟以下にまとめてあります
次回は、小型犬種に関する情報を紹介します。