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桜田通くんのファンになった話

昨年10月末、私は桜田通くんのファンクラブに入った。人生で初めてのファンクラブだ。

2020年を振り返る記事を書いていたら、この通くんのファンになった経緯が、やたらと長くなってしまったので、別記事として書くことにした。この記事では、ファンになった経緯と、通くんの魅力について書いていきたい。

始めは『コーヒー&バニラ』

転職活動で落ちまくり、さほど行きたい会社もなくて気分が落ちていた10月中旬、ドラマ『コーヒー&バニラ』に出会った。

イケメン社長・深見さんと、恋愛初心者の大学生女子・リサの激甘ラブストーリー。クサいセリフに笑っちゃうし、ベタベタしすぎて普通に考えたら気持ちが悪い。なのに、この人にはなぜか不快感がなかった。キュンキュンどころか、ドキドキしていた。

恋愛ドラマや映画が好きで、これまでも数々の映像作品を観てきたが、なかでもこのドラマは二人きりのシーンが圧倒的に多い。ライバルが現れたりお互いの勘違いがあったりするのは、恋愛ドラマの典型で同じだが、多少すれ違ってもすぐに元通りになるし、二人の愛と絆が強すぎて、他の邪魔者はすぐに去っていく。二人はずっとベタベタしているので、気持ち悪くて観ていられない人もいるかもしれない笑

そしてこの深見さん、よくあるクールキャラの中でもとにかく優しい。俺様キャラで女の子を見下したりするドSクールキャラは多いが、深見さんはそんなことはしない。リサをとても大切にし、守り、女の子を「お前」と呼ぶこともない。大企業の社長で立派な人だけど、リサのことを第一に考え、俺様というキャラでもない。ドSはドSだが、どこまでも優しいドS。守られすぎて、観ているこっちまで幸せになる。

私はこの深見さんを演じることのできる俳優が気になってしまった。リサを見つめる視線、リサの肩を抱く手先まで、すべてに深見さんの愛と優しさが溢れていて、少女漫画から飛び出てきたかの如く、自然に演じる彼。自然だから不快感がなかったのかもしれない。こんな役を演じられる桜田通という人は一体どんな人なんだろうと、なぜか知りたくてたまらなくなった。

ドラマを観てかっこいいと思い、好きになったわけではない。このドラマはあくまでも、彼を知りたいと思うようになったきっかけだった。

ラジオを聴きたくてファンクラブに入った

知りたいと思った私は、まず彼のSNSを見てみた。第一印象ではギラギラしていてチャラいのかな、あんまり好きな系統じゃないなと思った。試しに彼の歌う音楽を聴いてみても、同じ印象だった。音楽もファッションも、私にはどこかチャラく感じた。

でも、なぜか彼を知りたい衝動が抑えられなかった。ドラマでは少女漫画から飛び出てきたような感じだったけど、実際はどうなんだろう。Instagramを見ると、すごくナルシストっぽく見えるけど、本当はどうなんだろう。素顔を知りたかった。

人の本質が出やすいから、ラジオを聴いてみたいと思った。過去の配信ラジオを聴くにはファンクラブ「Sakura da Space Society」に入会しなければならない。その時点で私は完全なファンではなかった。70%ファンくらいの段階だった。でもラジオを聴きたいと思い、嫌になったらすぐに辞めればいいやという気持ちで、10月末に入会してしまった。あのドラマを観てから2週間くらいしか経っていない、スピード入会だった。

ファンクラブは、宇宙がモチーフで、通くんとファンが住む居住空間となっている。よくあるファンクラブ同様に、イベントのチケットを先行で取れるだけでなく、通くんの日々の呟きを見られたり、会員がそこにコメントしたり、会員限定の映像、ラジオ、レポートを見たり聴いたりできる。

こんなにサービスが充実しているのに、料金はたったの月660円(税込)。通くん自身が1000円以内に抑えたいということで、設定された。なんて良心的なんだろう。

生き方、思考、人間性に惚れる

私はこの宇宙で、70%ファンから100%ファンになった。宇宙での彼の呟きやラジオで、生き方、思考、内面を知って、好きを確信した。通くんは思慮深くて、熱い心を秘めている。自分に特別に自信があるわけではないけど、自分にできることで人生を全うしようと懸命に生きている。

彼のラジオには、毎回何かに精通した素敵なゲストが登場し、深い話をしていてためになる。彼から溢れ出る言葉、考え方、人間性が好きだと思った。

SNSを見て、始めチャラいと思っていたのも、ナルシストだと思っていたのも、まったくの見当違いだった。Instagramはキメキメの写真ばかり投稿しているが、普段はもっと笑うし、ふざけたことも言う。カメラを向けられると、顔つきが一変するなと思う。そのギャップもファンを虜にしている。

SNSはやはりその人の一部しか見えないから、人間性や内面を知るには、宇宙がとても良いコンテンツになっていると思う。

通くんとファンの絆

宇宙に入って知ったのは、通くんの人間性だけではなかった。ファンである宇宙民の優しさと温かさ。そして、通くんと宇宙民、互いの強い愛と絆だった。

通くんはファンに対する想いが人一倍強い。私らファンにとってはありがたいくらいに、ファンのことを大切に想い、大事にしてくれている。通くんのファンは強い絆で結ばれているように感じる。通くんがファンに対して一途で誠実、全力で向き合ってくれるから、ファンも温かく優しくなれる。

この関係性がとても心地いい。ファンってずっと片想いのままで寂しいものだと思っていたけど、通くんに対してはそう感じない。通くんも想いを言葉にして私たちに伝えてくれるし、外の世界より宇宙が好きだ、落ち着くと言って、宇宙民を贔屓にしてくれる。

2020年12月に行われたバースデーイベントなんて、会場にいるファン一人一人の顔をじっくりと眺め回していた。こんな俳優、他にいる笑?

ファンも素敵な方々ばかりだと思う。ラジオでファンの方々のメッセージを聴いても、自分らしく素敵に生きていると思う方々ばかり。通くんの考え方に影響されている人が多いのだろうな。

インスタライブで通くんが「SNSに投稿しないで」と言えば投稿する人はほとんどいない。当たり前のことなのかもしれないけど、芸能人のインスタライブを無断で投稿している人はかなり多いと思う。でも通くんのファンはちゃんと約束を守っている。信頼関係ができている。素晴らしい関係性だと思う。

作品に溶け込むような演技

通くんのファンになってから、たくさんの出演作を追っている。彼は作品によって顔つきも目つきも、漂う雰囲気ですら変わる。物語の世界に溶け込んだような演技をする。

『グッドモーニングコール』の大地は、面倒見のいい優しいお兄ちゃんのような幼馴染。『クズの本懐』の麦は、目の奥に影があるような雰囲気を醸し出していた。『パーフェクトクライム』の東雲は謎を秘めた冷徹な男。『数学女子学園』では、女子の尻に叱れる情けない男の子・佐藤一樹をコミカルに演じていた。

『コーヒーアンドバニラ』の深見さんは、まず普段と声が違う。普段よりも低めに設定しているようで、私は通くんの素の声を聴いて、深見さんの時と声が違うなと感じていた。

『今際の国のアリス』のニラギは今までにない悪役。陰湿で攻撃的で残虐的。ゲームの世界に生きるみんなを打ちのめし、主人公のアリスやウサギに嫌なことをして陥れていく。見ていて嫌になるほど人として酷い男で、通くんの新境地だと思った。

みんな全然違う性格で、違う人間。全部同じ人とは思えない。役の幅が広くて、振り幅がすごい笑  それらを見事に演じ分けているから、次はどんなお姿を見せてくれるのか、今後の活躍に目が離せない。

通くん自身も「その作品の世界観に合うような役者でいたい」みたいなことを話していたが、本当にその通りになっていると思う。

映像作品に原作がある場合は、原作の世界観を壊さないように、その原作に近い形で演じることを心がけているようだ。例えば、彼は左利きだが、原作の人物が右利きであれば、右利きとして演じている。『クズの本懐』では、器用に右手でお箸を使っていて、何の違和感もなかった。

ちなみに私の特におすすめは『EVEN〜君に贈る歌〜』

これは通くんが主役で、彼が歌うシーンの尺も長いので、ファンにはたまらない作品。人気歌手のRINが交通事故によって、売れないバンドEVENのボーカル・武人に憑依してしまう物語である。

彼女に伝えたい思いを届けるために、RINはEVENとして音楽活動をする。想いが伝わらないのが切なくて、歌の歌詞が胸に刺さって、観ながら聴きながら涙が溢れてきた。悲しいけど前向きなラストも良かった。

あとは、『グッドモーニングコール』
通くんのファンになる前に観ていた時から、私は大ちゃん派だった。

優しくて頼りになるお兄ちゃん的存在。こんなに一途で優しいんだから、大ちゃんと付き合えばいいのにと思いながら、歯痒い気持ちで観ていた。大ちゃんは原作にはいない、ドラマオリジナルのキャラクターだ。だから通くんも左利きのまま演じている。大ちゃんは左利きの方が合うような気もする。

歌詞が刺さる音楽

通くんは音楽活動も行っている。年に一回、『Sakura da Festa』(通称サクフェス)という音楽ライブを開催している。もちろん作詞や作曲も手掛ける。彼の音楽を聴いて、第一印象はチャラいと思った私だったが、聴くうちに音楽も好きになった。

彼の紡いだ言葉、歌詞はスッと胸に落ちていくというか、うんうん頷ける。転職活動に落ちまくり、将来に悩み、不安を抱えているなかで、通くんの生き方や音楽にたくさん勇気をもらった。自分も頑張ろうと思えた。

サクフェスは通くんにとって、”一番素の自分でいられる場所”だという。音楽で自分の伝えたいことを表現し、ファンと共有する場所。

歌っている時の通くんは最高にかっこいい。通くん関係者はみんな、「通が出てきた途端に会場の皆さんの目がハートになる」と言っている。すごいわかる、その気持ち笑 私はまだサクフェスに参戦したことはないけど、歌う姿に吸い寄せられていくんだろうね。

このサクフェス  ダイジェストは何度も観ている。

ファンになって

そうやって私は次第に通くんを好きになっていった。久しぶりに恋のような感覚に陥った。通くんが私のコメントを読んでくれたり、宇宙の投稿で「いいね」をくれたり(宇宙の「いいね」はりんご。通くんからの「いいね」は通くんの愛犬・ファンタとりんごのマーク。ファンタがりんごを運んでくれるという設定)すると、嬉しくてドキッとする。その感覚は恋のそれと変わらないと感じる。

私はもともと羽生結弦選手のファンだった。彼もまた内面と人間性から好きになった。通くんはなんと羽生くんと誕生日が一緒だった。さらには血液型まで同じらしい。熱い心を秘めていて、思慮深くて、一生懸命で、感謝の心を常に持っていて、トークが上手で、音楽が好きで、アニメが好きで… 多くの共通点が見つかって、結局私はこういう人が好きなんだなと思った。


死ぬ最後の瞬間まで、自分が「桜田通で良かった」と思えるように生きたいと、通くんは話す。そうした考えは歌詞にも表れている。

歌詞が特に好きな『限りある日々』

最後の日 眠りにつく前に思い出すことは
目を閉じる最後の1秒まで
忘れたくないこの日々と 君を
俺らの命はいつか終わる
一瞬も永遠もここにはあって
死ぬも生きるも自由の命を
いつからか誰かとROCKに使って

『あの空へ』にも似たような言葉がある。

同じ夢を見た今日から 
いつか目を閉じるその日まで
諦めないで 俺たちなら辿り着けるから
あの空へ


私も通くんのように、死ぬ瞬間まで自分で良かったと思えるような生き方をしたいと思う。

将来に悩みや不安を抱えているなかで、通くんを好きになって良かったなと思っている。通くんはこれからもずっと私たちファンを守り、導き、未来を明るく照らし続けてくれることと思う。私も彼の活躍を見守り、彼に倣って人生を生きていきたい。

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