前例のない病気を 発病した話をここに記す わたしは 昔から外で遊ぶのが大好きな田舎っ子 田んぼでザリガニやカエルと遊んだり 家の近所では夏虫取りなんかもしていた程 とにもかくにも野生児。 たまには女の子っぽく流行りに乗って 通学路でローラースケートで スイスイ滑ってた 靴の底に小さいローラーが 4つくらい付いてる靴 あれ同じ学区の子みんな持ってた チャリンコで爆速してみたり。 エピソードを掘り返しても どちらにせよ外にいるじゃねえか クラスの中ではスクールカ
まるで本当にヒーローのようなお医者さんが この原因不明の病をオペ出来ると現れた そうとなればその先生がいる大学病院に 即救急搬送された 見事あっという間に転院 そこでわたし達家族に 放ったドクターたちの言葉は 『私達チームがついてるので安心してください』 母はいつまで経っても このフレーズを自慢げに話していた どん底の海底から空の光が見えるところまで 一気に上がってきたかのような気分だった あんな思いをしていても 病院を嫌いにならなかったのは ヒーローみたい
検査の繰り返し 出血の原因は肺 レントゲンで写るのは肺が真っ白になった様子 酸素も血も足りなくなる 指先でずっと付きっぱなしの酸素濃度計 数値が低下する度に酸素マスク 腕には輸血 看護師さんとお医者さんがひたすら バタバタと行ったり来たりしていた どうやら、結核やありとあらゆる 色んな病気を疑われ あれは無菌室だったようだ 何をしても分からない状況で 母の気持ちを考えるとどうしても いたたまれない、じっとしていられない 一番辛いのは周りで心配する人たちなの
そんな意味のわからない病と 闘ったのはわたしではなく 実際、母だったのかもしれない・・・ 中学生にあがったばかりの娘が 吐血し、即入院 それを受け止めバタバタと動いてくれたであろう 誰よりも心配してたのは母だった わたしなんかよりもよっぽど 向き合い必死だったのは確実に母なのだ 学校から連れ出され救急外来だったか 市内の日赤病院ですぐに診察され もう記憶にないほど レントゲン撮ったり色々な検査を受けた 何が原因だか分からないと処置の仕様がない わたしは即日“検