📖犬坊里美の冒険📖
2023年7月19日(水)読了
お祭りの最中に突如現れ、そして突如として消えた腐乱死体。
犯人としてホームレスの男が逮捕され、司法修習生となった犬坊里美がたまたま配属された先の法律事務所の先生が国選弁護士となった。
事件の背景がほとんどわからないまま逮捕された男の自白で裁かれる流れになったいったとき、何か違和感を感じていた犬坊里美が自ら動き、同僚たちの助けをもらいながら、事件解決に挑む。
主人公の犬坊里美は、御手洗潔シリーズの「龍臥亭事件」で登場します。
御手洗潔シリーズになっていますが、この作品では石岡さんが電話での会話で少し登場するだけで、御手洗潔も出てきていません。
犬坊里美が助言を受けながら、自立していく姿が描かれています。
石岡さんの「涙を力に変えていく」というような言葉が印象的でした。
以前に一度読んだことがあったのですが、物語自体もすごく読みやすく(その前に少し難解な麻耶雄嵩さんの本を読んでいたこともあって・・・)、あぁ島田荘司ワールドだなと思ってしまいました。
御手洗潔が大活躍する「占星術殺人事件」とか「暗闇坂の人喰いの木」とか、そろそろ読み返してみたいな。