【超ショートショート】(9)~いびき止めの炭酸水~
同居人がいる場合、
夜の悩み事は
「いびき」という人も少なくないだろう。
例えば、
旦那さんの、奥さんの、お父さんの、お母さんの、
兄弟姉妹の、おじいちゃんに、おばあちゃんの、
もっと言えば犬の
「いびき」がうるさいとか。
なぜ「いびき」になるのかの分析は割愛するが、
今、ここでは、「いびき」を
いかに〈静音〉にするかを調べてみた。
むかし、どこかの神社に存在したという
【いびき止めの炭酸水】。
就寝前にコップ一杯のこの炭酸水を飲むと、
あらっ!ビックリ!
「いびき」が静音に変化する。
ただし、
副作用が必ずある。
それは、
夜中に静音となった「いびき」は、
消えたのではなく、
シャボン玉のように「いびき」の音が包まれて、
夜中、空中を漂う。
それが、
朝の光によって、
「いびき」の音を包んでいたシャボン玉が、
弾(はじ)けて、
寝ている人を起こす。
また、
「いびき」の量によって音量が変化する。
例えば、
少量の「いびき」なら、
目覚まし時計くらいの音量になり、
大量の「いびき」なら、
近所迷惑な爆音になり、
ハミングのような「いびき」なら、
朝からクラシックを聴くことができる。
どんな音色になるのかは、
人それぞれだ。
また、
副作用にも利点があり、
「いびき」の量や音を計測することで、
その人の抱えている病気を発見することができる。
「いびき」をかくというのは、
いかに夜、眠れていないかという証であって、
健康的な眠りへ導くきっかけになることは、
決して軽視してはならない。
【いびき止めの炭酸水】は、
多くの人を助けて、快適な睡眠を人々に与えた。
そのお陰かどうかわからないが、
その神社には、
今も「いびき」に悩む人や病に苦しむ人が、
途切れることなく、毎日お参りに来るという。
今現在も、
◯◯神社で販売しているという。
だが、
場所は公開していない。
たどり着けるか着けないかは、
あなた次第ということになるだろう。
(制作日 2021.6.13(日))
※こちらのショートショートは、
あくまでも「フィクション」です。
今日のショートショートは、
CHAGE&ASKAからのヒントではなく、
田丸雅智さんの書籍
『たった40分で
誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座』
この書籍の【実践編】を、
実践してみました。
毎日続けるには、
短時間で書けるほうが良いと思い、
今日、初実践してみました。
このショートショートになるまでの、
解説はしません。
次のためにアイデアを温存したいので。(笑)。
もし、お話のような炭酸水があったら、
ちょっと怖いなと書きながら思いました。
笑える話のはずなんですが、
冷静に考えると、
自分が
「いびき」をしていることを知りたくないなって。
もし「いびき」していることがわかったら、
恋人がいる人は、
好きな人と一緒に寝るなんてできなくなっちゃいますね?
という、
つまらない想像も後追いでこうして出てくるので、
また、
「いびき」話を考えてもいいかなって思います。
本当は、
もう1つお話があったんですが、
まるでコントのようなネタが。(笑)。
このコント編は、いつかのお楽しみに、
自分自身したいと思います。
(ニックネーム)
ねね&杏寿
(旧ひまわり&洋ちゃん)
(Instagram)
https://www.instagram.com/himawariyangchiyan/