適応障害になった新卒が7か月で会社を辞めた話
私は2度、適応障害を経験しています。
そのなかでも今回は、一度目の適応障害により新卒で入社した会社を短期離職した時のお話をします。
この記事をご覧になっている方の中には、「仕事が辛くて今すぐに辞めたい」と思っている方もいるでしょう。
そんな方に、当時の私の状況や症状、退職して感じたことなどをお伝えできればと思います。
何が辛かった?
私が新卒で入社したのは、貿易関係の会社でした。
当時の私は「企画・広報」の仕事を希望していたのですが、実際に配属されたのは物流の部署。
望んでいた仕事とは全く異なる部署に配属され、この時点で私のやる気はみるみる下がっていきました。(今思えば、広報の仕事もあまり私に向いていませんが笑)
ですが、これは遊びではなく仕事。置かれた場所で咲くべきだと思った私は、与えられた仕事を成し遂げようと頑張りました。というよりも、頑張りすぎてしまいました。
その職場や仕事が、私には合っていないものだったのにも関わらず。
具体的にどんなことが辛かったというと
詳しい説明は省きますが、とにかく会社にいることさえも苦痛で、それでも頑張って会社に行っているうちに、とうとう限界を迎えてしまいました。
どんな症状があった?
適応障害を発症した時の私の症状は以下のものでした。
この症状が出る前から「会社に行きたくないな~」とは思っていました。
そんななか、徐々に上記の症状が表れ始め、ある時を境に「行かないといけないのに体が動かない」という状態になってしまいました。
そして退職へ…
どうしても出勤ができなかった私は、その日の会社をお休みし、心療内科を受診しました。
そしてついた診断名は「適応障害」。
昔からメンタルは弱めだったものの、心療内科に訪れるのが初めてだったこともあり、診断名がついたことにショックを受けました。
それに今後への不安。
普通ならここで休職を選択する方が多いので、そこまで悲観的にならなくてもいいのですが、私が当時所属していた会社では、休職も部署異動もできませんでした。
冷たい言い方をすると「今働けないなら辞めてくれ」のスタンスだったわけです。
休職であれば1年半は傷病手当金を受け取れるし、療養後の復職も可能。
しかし、退職となれば失業手当は三か月分のみで、期間中に病気を治し、転職活動をする必要があります。
それができなかった場合も、何とかしてお金を捻出しなければなりません。
会社に行かなくていいのは良かったのですが、適応障害を発症しているなかで今後の生活のことを考えるのは、本当に大変でした。
あの時退職していて良かった
結局、退職後に次の会社に入社するまでに1年かかってしまったのですが、「あの時会社を辞めて本当に良かった」と今では思います。
というか、辞めざるを得なかったんですけどね。会社に行けないのだから。
金銭的には苦労しましたが、お金はまだどうにでもなります。
ですが、無理して会社に行って、自ら命を落としてしまったら取り返しがつきません。
適応障害を発症しやすいのは、自責の念が強く、努力家の方だとよく聞きます。
「家族を養わないといけない」「親に心配をかけたくない」「私が抜けたら職場に迷惑がかかる」…そんな風に考えて無理をしてしまう人もいるのではないでしょうか。
ですが、人の命ほど価値のあるものはありません。
今は一度休んで、お金や生活のことを考えるのはそれからでもいいのではないでしょうか。
あの時退職を余儀なくされ、パニックになった私にも、そう伝えてあげたいです。
病院にはすぐ行こう!
最後に…先ほど私がお伝えした症状や、ネットでよく見る適応障害・鬱などの症状に少しでも当てはまると感じた方は、すぐに心療内科を受診しましょう!!
メンタル不調の時に心療内科というハードルの高いところに行くのはかなり辛いとは思いますが…それでも行くべきです。
なかには「もっと辛い人もいるだろうに、私なんかが行ってもいいのかな…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな心配はご無用。
心療内科は心が辛いときに訪れる場所。
「辛い」の尺度なんて人それぞれなのですから、自分が辛いと感じた時に受診すればいいのです。
2年前、適応障害になり職も失った私は過呼吸になりましたが…今も何とか生きています。
ちょっとくらい休んでいても人生は終わりません。
元々頑張り屋さんなのだから、休んだらまた頑張れるはず。
適応障害になってこれからが不安な方々に、そんな自信を持ってほしいと思います。