21週と3日。
迎えた超音波検査当日。
この日は、週一回指導にいらっしゃるという、ベテランの先生による
エコー検査が始まりました。
お腹にエコーを当て始めて間もなく、
「FDかもしれません」
同席していた助産師さんが、
いつもの担当の先生に電話しています。
「〇〇さん、FDかもしれないです」
何のことを言っているのかは、緊迫した空気でわかりました。
一度ベッドから起き上がると、
先生が静かに口を開きました。
「残念ながら、赤ちゃんの心臓が動いていません」
可能性がゼロでは無いと、
覚悟はしてた事だけど、
胸が締め付けられました。
「赤ちゃんが亡くなったのは、
お母さんが何をしたからこうなったとか、
何をしなかったから、
こうなったらというものではありません。
これから原因を調べることもありますが、
殆どが偶発的なものによる結果です。
自分を責める必要はありません」
呆然とし続ける私に、
優しく話してくださいました。
いつもの担当の先生が戻ってきて、
助産師さんと夫を含め、
明日からの入院の手続きにはいりました。
21週と3日でした。