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ローラ・アシュレイの恨み・・・。夫のやばい発言。(笑)

結構デートをしていた。
子どもたちを美術と野球に送り出した後、単身赴任先から帰ってきている夫の子守である。
ついでにあっちが○○(私)の子守をしていると思っている。(笑)

できて間もないショッピングセンターに一緒に行き、買い物をしてみたりする。食品部に売っているやすーいケーキを買ってみたり、二人で一本のお酒を買ってきて(カクテルとかチューハイね!)、二人のお楽しみ、みたいなことをしていた。今日のお昼の食材、などと買い物をしていた。
そんなとき、当時まだ小さかったローラ・アシュレイの専門店があった。
こういうところが私のおかしなところであるけれど、自分自身も花柄が好きで、いただきものもなぜか花柄が昔から多かった。

新卒で勤めた高校の寮には、面白い保護者の方がいらして、寮係さんと、その時住んでいた私にと言って、全員分バスタオルを買って持ってきてくださった奥様がいらした。
学園内の職員の奥さんなので、○○奥さんである。

そのときも、仲よくしていた個性的なアーバン的な友人には、シックな黒と白のような柄、ほかの寮係さんへは忘れたけれど、私には思い切り花柄だった。

なんで?

と思っていたが、自分でも花柄は好きである。
そうそう、教師席に座っているが、今着ているのも自分で選んだちょっと大きめの花束が散らされた花の柄である。
スリーブコンシャスとまではいかないが、ゆったりとした袖の女性らしいデザインである。割とこういうの好きなところもある。そう、あるにはある。

野球少年の世話をしていて、毎日どうってことないデニムにTシャツを着ていたころ、ローラ・アシュレイのお店の前を通ったとき、

いつかローラ・アシュレイの服が着れるようになりたいなあ・・・。

と話した。

○○さん?大宅政子?


と言った。
○○さんと言うのは、札幌時代の夫の取引先の奥様だった。
お目にかかったことはないが、どうもふんわりとした独特の個性のあるお洋服のセンスらしく、そのことは話題に上っていた。
地元に帰ってきてからも、北海道のご自分で作られたジャガイモや玉ねぎと一緒に、当時はこちらでは手に入らないような、札幌にあるお菓子を子どもたちにと送ってくださった。
そのたびに、お礼のお電話をしたら、あれこれのお話の後、

でも奥様、旦那様偉いですよね。奥様の自己実現のために努力なさって。
こちらにいらしたときに、奥様が採用試験を受験されるときに、お子様を○○プールに連れて行ってるんです、とお聞きした時に、素晴らしいなと思ってて。今もそうして奥様がお働きになるのをお許しになって・・・。


と教頭夫人に言われた。
いえ、稼ぎが少ないわけで、とは言えなかった。

当時、夫の会社はちょっと危ない状況にあったらしい。
というのも、ある秋の連休明け、一緒に集合住宅に住んでいるみんなが暗いので、

どうしたーん?


と聞いたら、

あの件だよ。〇ちゃん(私のニックネーム)、えらい落ち着いてるよね!


とのことだった。

ごめんなさい。
夫の会社に愛社精神も何か恩恵も被っている気のない私は、それにそこ出身でもないので、いつもありがたみが分かっていなかった。全然。
それにリストラにあったわけじゃなし、ボーナスが半分になるくらい我慢しなくちゃ。そもそも家は贅沢など一切しておらず、その他のお家とお付き合いできるような話題をするような生活をしていなかった。
皆様が、ボーナスをもらったら、中心街にあるデパートのお買い物に行かれるが、そんなことは我が家には、

ない!


婚家でもその集合住宅でも、私は着た切りスズメで有名であった。(笑)

できたら本を買う余裕があるといいけど、そもそも服を買いたいタイプではないし。(笑)

だから、夫からもらう生活費に影響などないし、どこかで夫のお金の問題であって、そもそもそんなことはわからない。
それに、もしかしたら自分が外で働けるようになるかもしれない。
ちょっとしたミニコミ誌の編集の仕事を、ボランティアでやっていた。

同窓会の時に、先輩が絡んでおられた学校に、非常勤講師のための履歴書を送るよう言われてもいた。


夫が仕事に出てもいいと言い出し、ある学校に勤めだした。
仲良くなった先生に内情をあれこれ聞いてしまった。(笑)
こういうところ、結構人間関係を作って、あれこれやってしまうのは、いつものことである。(笑)
その学校から集合住宅に帰ってくると、まるで別世界だった。

その採用試験は、夫が札幌に家を建てて、永住しようかな説があったせいで受験することになった。
私とはそうなっていたが、外で、

私の自己実現のため


になっていると知ってびっくりした。
その当時、昔の先輩から、

旦那さんが単身赴任すると聞いても、奥さんが単身赴任するなんて聞いたことがない!


と怒られもした。
合格したらどうなるんだ?と思われて、怒られた。
だって、専業主婦をしていて、そういうことに踏み出そうとしたら、結構悩むことがあって、ちょっと相談したくなるものだと思わない?

それからめでたく、心配していた彼が、どうも大栄転らしく、地元に帰ることになったときには、

家族全員、一緒に連れて帰る!


と言い出した。

その後、地元に帰り、家を建てた。
そして数年後、ホームパーティの折、息子が友人のピアノの先生に、

ママが働いてるのは、自己実現のためやよ!


と言った。
その時にはもう、そう思わせておこうと思っていた。ボーナスが四分の一になって、その頃は相当苦しくなっていた。があまりわかっていなかった。支店長さんから、電話が掛かってきて、

声が明るいから安心した。

何かあったんですか?

いやさ、ボーナス減ったやろ?

と言われて、

ああ、ああ。

と言ってしまう私。

奥さんによう言わん家もあるがやよ。


と言われ、

そうか、家とは違うねんな。

と思ったものだ。

だって、そんなことで謝ったり、申し訳なく思ったりなど絶対にしない。そういう家である。

そういうときにはお嫁さんがちゃんとしっかりお金を貯めておくもんや。

で終わる。

言ってみれば、給料安いのもお嫁さんのせい、とでもいうようなもので、そんなこと言いだしたら、それはポストが赤いのも嫁のせいと同じくらいな話で、自分の首を絞めるだけ。もしもやれることがあるとしたら、自分のお給料を上げるにはどうしたらいいか?ということだけである。

よそ様はどうもお給料が下がったら、奥様に頭が上がらなくなるらしい。
おお、おお、ずっとリベラルではないか?いや、言葉の使い方間違ってる?

そうそうホームパーティの話。
でも、すかさず友人が息子に言ってくれた。

違うよ。お母さんが働いているのは、みんなのおやつ買ったり、鉛筆買ったり、全部家族のためなんやよ。


と言ってくれた。
涙が出た。
そうなんだ。それなんだよな。

自己実現で思い出してしまったが、そうそうローラ・アシュレイのお洋服。

私が着たら、○○さんか、大宅政子になるという。
お世話になった方のことを失礼である。
その方と電話で話すと、毎年きっかり50分くらい話している。
ちょっと計測してみたりして・・・。(笑)

新築祝いには、もう関係なくなっているのに、クリスタルの花瓶を贈ってくださった。


私は、人知れず逆襲していることがある。
新婚の頃、大根を、

次からはこう切って・・・。


と言われたので、別居した時には、実家でそうしてきたように、お月さんみたいに切った。
それから我が家の煮物はお月様の形。

仕事を始めて、初めてあるところの部長?になったとき(そう、一瞬部長?だった。(笑))、私はローラ・アシュレイのお洋服を二枚買った。
もちろんローラ・アシュレイのお洋服だとバレるような色やデザインのものではなくて、紺色と白がメインの、一枚は水玉、もう一枚はちょっとモダンな柄だった。
白いスカートによく合って、紺色のジャケットを着ればそれらしくなった。

ジャケットは、コムサで見ていたけれど、どうもカジュアルになるので、どうってことない婦人服売り場の、いかにも主婦的なジャケットに収まったが素材がどうも気に入らなかったので、色褪せと共に捨てた。

その、ローラ・アシュレイのお洋服については、誰にもローラ・アシュレイだとは言っていない。
わからないデザインだし。(笑)

でも、夫が思い描いたような感じではなく、ローラ・アシュレイを着てやった。(笑)

どーだ!


それも仕事着だ!

私の時代よ!ねえ、先輩!(笑)


ここに、素敵な恋人でも作る、とかいう要素があればもっと面白いけれど、先日からの考察で、どうも私は男性が好きになれない。
いや、腹いせにやったるか!?
経営者と愛人?
考えただけでも面倒くさいが。
ときどき息子ぐらいの年齢の人に素敵な人は現れるが、その瞬間ちょっと遊んで終わり。そのやり取りは大阪のおばちゃんそのものである。
勉強するのに使えるか、あるいは仕事で使えるか?という基準でしかものを考えられない。これは昔から。
というより、若い男性を顎で使いたい説は温存している。
これだけは捨てられない夢かなあ・・・。(笑)



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櫻井真弓/国語大好き!(&数学)
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