
ちょっと余裕の出てきた春です。
結局朝から仕事をしているのだけれど、受験期に比べると、春は春らしくなっている。
受験期には生活が呑まれてしまって、指導以外のことに気持ちが向いていく余裕がないけれども、そろそろ、違う方面にも気持ちをもっていくことができそうである。
この時期、いつも、教室の○○を○○したいなあ・・・、などと考える。
移転も何度か話に出ては来るものの、いつも、ここがいい・・・、という生徒の言葉にストップとなる。
ならば、居心地よくしたいのが教師の気持ち・・・。
昨年、ほかのスタッフとニトリに行った。
一緒にカートを押しながら歩いていると、あちこちで若いカップルが同じような会話をしていた。
懐かしく思い出していた。
新しく生活を始めるときに、男女がしがちなことなんだな・・・、と思った。ずいぶん相方に不足を思ったのも思い出した。
私たちは、カーテンと玄関マットだった。
私は明るい色のカーテンが欲しかったし、素敵な玄関マットが気に入った。新居のそばの忘れもしないジャスコで。
絶対に私の言うことなど聞いてもらえなかった。結局チューリップの柄のグレーのカーテンになり、レースもなし。よそのお宅は、奥様の好みで、カーテンが明るくゆらゆら揺れていた。
その時代のやり取りを思い出しながら、私は、教室に置くためのグッズを選定していた。
そしたら、若い男性スタッフは、
エッ!?これ、教室に置くんですか?正直、必要性、全然感じないんですけど・・・。
と言われ、憮然とする私・・・。
これでは、周りの若いカップルと、それにかつて私が新婚の頃にした会話と、何ら変わらないではないか・・・。
少々の不機嫌な気持ちを抱えつつ、そう、私は少しでもあなたたちが楽しく過ごせるように教室を整えたいと思っているのに、そういうこと言うのね!とふてくされていた。
要するに、男性と女性がそれぞれどういうところに重きを置くか・・・?ということだろうと思う。
みんな夢をもって、新しい生活を目指すんだな。
一緒に暮らす家が、過ごしやすい場所になるよう、精いっぱい努力する。でも、それは、どうしたって相手に伝わらない場合もある。
仕方のないことなのかもしれないな、と思いながら、それでも、少しでも居心地の良い場所になるように、時間のある間にあれこれ工夫してみたいと思っているのである。
それは、家もそうだけれど、それよりもまだ教室は余計に思う。
できることは限られてはいるけれど・・・。
でも、こんな時に、思い出すなんて。
とんでもなく可笑しかった。
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