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飛行機が飛ぶのを見るのが大好きです。
初めて飛行機に乗ったのは、大学三回生の夏の終わり。
友人と北海道一周旅行に行ったときのことだった。
それから長崎・平戸に行き、新婚旅行で沖縄に行き、転勤のために乗ったり、帰省のために乗ったり、あるいは転勤先から帰って来るのに乗ったり、最近では一人で出張というのが一番多くなった。
同じ県の県庁所在地を車で走っていると、よく飛行機が飛んで行くのや空港に向かって上空からだんだんに降りて来るのを見る。
飛翔という言葉があるように、私は飛行機が大好きだ。
それに飛行機に乗ると、窓から青い空やその下に広がる雲のじゅうたんがあまりに美しくて、ずーっとずーっと見つめてしまう。写真を撮り続けてしまう。
飛ぶということが大好きである。
いつかバンジージャンプにも挑戦してみたいし、まだパラグライダーにも関心がある。
とにかく昔から高いところが好きだし、高いところから地上を見ることがめっぽう好きなのである。
それに飛行機に乗っていると、かなり下の方を、カプセルみたいな小さな物体がとんでもない速さで走っていくのを見ることになる。
とんでもなくコマコマしていて、可愛いのであるが、それは何を隠そう、他機であって、自分が乗っている飛行機と同様の大きさの飛行機であることが突然にとってもおかしくなる。
そのことを思うと、目の前にある悠々とした大きなものも、もしかしたら遠くから見たら、とんでもなく小さくて可愛い物なのかもしれないなと思わされる。
そんなものだ。
何かにそんなものなんだろうな。
世間では大人物で有名な人が、家に帰ったら可愛い旦那さんで、家族から子どもっぽい、と言われていたり、
もう、お父さんはホンマにどうしようもないんやから!
とか言われていたりする。
そつのないことを言っている女性も、家に帰ったらとんでもなくおっちょこちょいで、意外に可愛らしい面をもっている人もいるだろう。
あの飛行機の可愛い姿を見るたびに、クスッと笑いながら、私は、こういうものかもしれないなあ・・・、と思ってしまう。
何かに擬人化して見てしまう私の悪い癖かもしれないけれど、大きなたくさんの旅客を運ぶ飛行機は、大きな安定感ある姿をもちながら、上空で見たときには、タタタ―ッと走る可愛い子なのである。
そうして見てみると、こういうことって結構あるだろうと思えて来る。
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