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お洗濯が大好きです。だから初夏が大好きです。

この時期にお洗濯をするのが楽しいのです。
大物を毎日庭に干して、お日様のにおいを吸った寝具に包まれて眠るのが素敵です。
私の仕事、あるいは今まで受験してきた試験などで、この時期は、ほんの少しだけ余裕のある時期になります。
やはり受験期は普通の生活などできません。
身体中、湿疹だらけになり、面白いのは、生徒たちの最後の試験が終わった次の日には相当きれいになっているというものです。

そんな私が、中間考査まではかなり忙しいのですが、今は全部終わってしまったし、高校生は体育祭の準備に追われていますし、中学生は中間考査が終わって、ちょっと息抜きしたいところ。
だから、私はほんの一瞬、家事に集中します。
本を読むのは病院に行った待合の時間くらいになってしまうのを、ちょっとだけ休む前に歴史小説を読んだりしています。
哲学書は、そういえば今日、歯医者さんで1ページ読んで気が着きましたが、一週間読めていませんでした。これは自分でも呆れていました。

ブラウスだけは縫ってしまおうと思っています。
今度の水曜日から金曜日は、5月にいただかなかった分のお休みをいただきます。
その間に久しぶりに縫ってみたいと思っています。
さてさて腕は落ちているのだろうか?

そういえば先日、仕事が終わってから、本屋さんに行きました。
文具コーナーでノートが買いたかったのですが、なんと閉店セールで50パーセントオフだったのです。
閉店とは淋しいと思っていたけれど、まさか書籍のコーナーまで閉店とは思わなかったので、家に帰って調べてみて、全面的に閉店だということを知って、とことん淋しくなりました。

本は手に取って買ったものの方がありがたみがあります。
ついしっかり読んでしまうのは、ちゃんと手に取って買ったものです。

それに、自分の専門の分野の本や、受験関係、教育関係などだったら、ネットで判断してさっさと買うのですが、お料理本や掃除や収納、お洗濯の本などは手に取ってみたいというものです。

やはり本を手に取ると、まだ見ぬ世界に連れて行ってもらえるようで、楽しくなります。
まだ若かったころに買い集めたオレンジページやレタスクラブなども数冊まだ置いていて、最近購入したものも一緒に、何度も何度も見ては、お気に入りのレシピを試しています。

子育て時代、単身赴任先から帰ってくる夫と子供たちのために、あれこれおいしいお料理を作るのに精を出していました。
一冊買って一つのレシピを完璧にできたら、お料理教室に通うよりもずっとお手軽です。よく、

お料理教室開いてもらわんなん・・・。

その頃は本格的にお料理が学びたくてたまりませんでした。
というより、研究できるのがお料理やお裁縫がメインだったからです。
自分の仕事以外は夫や子供たちのために時間を使うのが当たり前でしたから、それが私の向上心を満たす唯一の方法でした。

夫が帰ってくる金曜日にはいつもよりもごちそうを作り、いつもよりも念入りに片づけ、掃除をして待っていました。玄関にも近くの素敵な花屋さんで買ってきた花を生けて飾っておきました。

寂しがり屋の夫が家に帰ってきたときに、せめて楽しい思いをしてほしくて頑張っていたものです。

ついでに、杏露酒も買っておいて、子供たちが寝静まった後で、全部の電気を消して、ダウンライトの下でいい雰囲気で飲んでいました。
そうそう飲めない私ですが、杏露酒なら、サイダー割りやお湯割りにしておいしくいただくことができたのです。

それから二日間は、どちらかが息子の野球の練習に付き添ったり、どちらかが娘とどこかに出かけたりして過ごしました。

子供たちがスポーツ少年団や部活に出掛けた後、海岸線を車を走らせ、道の駅まで行き、

できたてやよ~!

と言って持ってこられたばかりの、カマスや甘エビの棒ずしを、一つだけ買って(一つ600円だったかな?)、それを半分こして食べて、それがなんとも幸せな気分になったものでした。

月曜日は、疲れていました。
子供たちだけではなく、夫の世話があるからです。
娘が赤ちゃんの時からそうでした。
育児は基本ワンオペでした。
月曜日の疲れ方を思って、なんでこんなに疲れているのか?と思ってみたら、それは土日に夫がいるからでした。

仕事か家庭か?どちらが疲れるか?

そんな議論を、マンションに住んでいた時のお隣さんの非常勤で働いておられたお医者さんをしておられた奥様としたことがありました。

そんなの、絶対仕事の方が楽よー。身体は疲れるけど・・・。

とその方はおっしゃっていましたが、本当にそうです。


よく生徒に言ってしまいます。

あのねえ、専業主婦ほど大変な仕事はないわよ・・・。
何にも思い通りにならなくて、全部人に合わせなくちゃいけないんだよ。
仕事って、ある程度自分の思いでできるからねえ。

人に合わせ切るのは本当に大変。
結婚してしばらくは、一つ一つに不足を思っていたものですが、そばにいるときくらい、徹底的に相手のしてほしいようにやってみよう!と思ってから、本当に家事のスキルが上がったと思っています。
だいいち、相手に不足ばかり思っていても、何も変わらないものですから。

思えば新婚の、娘が赤ちゃんだった時から、主婦としての歴史が始まっていて、洗濯の物干しを購入した思い出からでも、語れるものは多いのです。

どろんこ遊びが好きで、くまのプーさんのシャツが大好きだった娘のために、とにかくどの洗剤が安くてきれいになるのかということを研究したこともありました。
その洗剤のあるドラッグストアまで、夏の暑い日、自転車に娘を乗せて行きました。ついでにお給料日には、くまのプーさんに登場するキャラクターのシャンプーがあったのを買ってあげて、そのシャンプーがとんでもなくいい香りがして、なんだか生活を楽しんでいる感じがしてうれしかったのです。

自転車に乗ってどこにでも行きました。
二人でパンを買って公園で食べていたこともあったし、遠くの公園まで出かけたこともありました。

その思い出のあたりに、私が後々仕事に通うようになった時には、不思議な気分がしたものでした。

ちょっとした憧れを持ちながら、仰ぎ見ていた予備校の看板。
大学受験の世界です。
高校教諭をして、大学受験指導もしてきたとはいえ、それほど本格的なものではなくて、予備校の講師をしていた同級生をうらやましく思っていた若い日もありました。

ちょうど最初に仕事をした予備校は、それは昔娘と、忘れ物をした娘のお帽子を取りに行った警察署のお向かいにありました。

そのテーブルと椅子が、私が働きだした頃にも、ちゃんと同じ姿でありました。
そこで出会ったおばあさんが、

ねえ、このおせんべい上げてもよろしいかしら?

と言われて、

ありがとうございます。喜んでいただきます。

とお話ししました。とても上品なおばさまでした。

最近のお母さんは、おやつの時間やお昼寝の時間をきっちり決めて・・・。そんなのかわいそうやと思うけど。自然にしていたらいいのよ。
上手に育てておられて・・・。

と言ってくださいました。
なんとなく先生かな?と思ってお尋ねしてみると、

あらやっぱりわかります?小学校で・・・。

と嬉しそうにおっしゃってしました。

私こそ、そんな、上手にと言われても、どうも周りのママ友とは違って、なんだか違和感があって、娘とあちこちで歩いていたのでした。
どこか劣等生の気分でした。(笑)

今から思えば、自分でできるのなら自分で子育てすればいいのです。
なぜ、誰かと一緒にいなければならないと思い込んでいたのか?
一緒にいたくないならそれでよかったのに・・・。

そもそも誰も知り合いのいない遠い場所で一人で子育てして、誰にも心開くことが難しかったのだと思います。
何をしても否定されているようで・・・。
今振り返ってみると、当時の若い私なりの戸惑いも、それなりの条件の悪さも配慮してやりたいなと思います。今だから言えるけど。

よその土地から来ていても、社内結婚の奥様方は、それなりに仲間意識もありましたから、もう少し周りの配慮があってもよかったよな、と思いますが、数年経てば、やっぱり誰より大きな顔をしているのは、どこに行っても同じことと言えば同じことです。(笑)

ということで、あちこちに思い出がいっぱいあります。
洗濯について考えても本当にたくさん。

それに、最近の人間関係でも、大阪から来た人認定される人に、

今さら?

という思いもしますが、少し話すと、私はここについての知識が半端なく、

○○についてはおまかせください!

と胸を張って言ってしまいます。

だって、どこに行っても、

あんた、長年ここに住んどるおわっちゃもしらんことを、よーう、知っとるねえ・・・。

と感心されてしまうからです。(笑)

それはそうでしょ。夫の会社がらみも、自分の仕事がらみも、子育てにおける人間関係も、開業に関する人間関係も、葬儀や法事も、それに今なら高齢者の生活についても、本当にあれこれ知っています。
引っ越しも13回しました。引っ越しにまつわる何が必要かということもたくさん知ってします。
その分旅行も出張もあったから、旅行するときの荷物の詰め方もあきれられます。
誰より詰める量が多く、早く詰められます。

料理も、

あんたやったらおいしいから、あんた作って・・・。

と周りから言われる始末。

などというあれこれを書き立てているのも、それが、他県の人間を受け入れないと言われた土地で、

ふーん、楽しく暮らしてるもん!

と言いたいが故です。

大阪に住まい続けていたとしたら、きっとこんなアホなこと、書き綴ったりしなかったことでしょう。

フーンだ!



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櫻井真弓/国語大好き!(&数学)
もしもサポートしていただけましたら、そのお金は文章を書いて人の役に立つための経験に使います。よろしくお願いいたします。この文章はサポートについて何も知らなかった私に、知らないうちにサポートしてくださった方のおかげで書いています。