アニメ「昭和元禄落語心中」にハマり、ドラマにはまりそうなのは、岡田将生のせいか知らん?
そもそもイケメンを見たら、疑いをかけてしまう。
こいつ、顔でスポイルされた嫌な奴ちゃうか・・・?
そもそも、私は、むしろブサメンと呼ばれるような、そしてできたらガタイのがっちりした、まあ、言ってみればキャッチャータイプ、あるいはアメフト選手タイプが好きである。身長もどうでもいい。
まあ、言ってみれば日本男児的ながっちりしていて、頼れるタイプが好きである。
ザ・知的エリートみたいな軟弱なタイプではなくて、ザ・日本男児が好きである。
そもそもそういう人って、女性の素晴らしさもちゃんとわかっていると思う。これ理想。
言ってみれば、『坂の上の雲』に登場した、日露の関係に大きく影響し、ロシア人に勝手に妻になられて、日露戦で戦死した後には、その勝手に妻になった女性に喪に服されるという、そういう魅力的な広瀬武夫のような人が理想的である。
成績はあまりよくなかったらしいが、情熱が勝ったのであろう。
なのに、付き合った人や、私に好意のあった様子な人たちは、全部イケメンだった。
なぜだろうか?
そもそも心ときめかないではないか・・・。
あなたたちには、私の欲しい要素が欠落しているし、あなたたちだって、横に並ぶのが私では、不足でしょう・・・。だから放っておいて・・・。
と言いながら、自称いい男の夫は、
ぼくは、ルックスで嫁を選んでないんで・・・。
と言いふらし、結構な被害に遭った。
夫がそう言っているのだからよいだろうと、これも自称美人の、夫の後輩の奥さんは、それはここでは書けないようなことをおっしゃった。
いつかそれとなく旦那さんに訴えてやろう・・・。
わたくしの人生の中で、ご自分のことを美人だと言って憚らない方とお付き合いするのも、○○という、小学校二年生ごろに習うであろう漢字を間違って書いておられるような方にお友達扱いされるのは、あの時だけでございましたわ・・・。
いやいややらんけど。そんな労力誰が使う?
いえいえ、私は漢字が書けないくらいで、人を馬鹿にするタイプではございません。誰かが漢字を一生懸命に覚えているときに、違うことを一生懸命に身に着けておられる方もおられるので。第一どこまで書けるかなんて人それぞれだし、私だって間違える。でも言いたくなるのも人情だというくらいのことは言われた。
実際、我が家の坊主は、漢字を勝手に作り出すことにた長けており、他人様のことを指摘する資格は私にはありません。
何度個人面談で小学校の先生に謝ったことだったろうか。
けども、言い返してやりたいが、相手にするのもアホらしい。
イケメン寄ってくる説を、国語好きで、今年から中学校の国語の先生になっているMちゃんが高校生の時代に話していたら、
それは、普通イケメンは周りからちやほやされるのに、先生が全然そういう風でないから、振り向かせようとしたくなるんじゃないですか・・・?
はあ、まあ、そういう説もあるわな。
相手が超絶美女でなくても、難攻不落のそうでない組女でも、ちょっと落としてみたくなるって?
でも、珍しく、イケメンに心奪われそうになっているのは、やっぱり「虎に翼」のせいである。
今日から登場した岡田将生くん・・・。
実は、数年前にアニメ版「昭和元禄落語心中」にハマり、ついでにうちのスタッフもハマり、やはり菊比古さんの色気にやられてしまったのである。
フェイスブック友達の方から、
そやけど姉さん(私はなぜか姉さんになっていた。年配の人であるが。)、ドラマの岡田君のカッコよさったら、あらしまへんで・・・。
ということで、いつかドラマを見ておきたいと思っていたが、忘れていた。
何を隠そう(隠す必要もないが。)、私はNHKオンデマンドで、好きな番組を好きな時に観るのが大好きである。
大河ドラマには過去のもので観たいものがたくさんある。
大河ではないが、その中にはもちろん『坂の上の雲』もある。
古いところで言えば、私が魅了され始めた『花神』もある。
原作を読んでいるので、余計に面白くなってしまった。
そうそうそれで、昨夜一人でNHKオンデマンドで検索し、「昭和元禄落語心中」を観ていた。
カッコいいー!岡田君!(岡田君と言えば、やっぱり演技力の素晴らしい岡田准一を指していたが。)
かつて、予備校の講師仲間に、
岡田准一って、うまいですよねえ・・・。
と言うと、
岡田君はうまい、うまいですよ・・・。
と言っていたのを真似して、ちょっと通ぶって、
岡田君・・・。
と呼んでいるが、ジャニーズは得意ではない。
でも、最近のジャニーズって、相当イケメンかつ勉強もしてきたズルーい人たちも多いのは知ってる。
目黒蓮はカッコいいと思う。
それからだれかもう一人覚えた人がいたなあ。
だれだったっけ?
で、「虎に翼」の寅子の再婚相手を、私は今までの登場人物の中でも、寅子の、真の理解者と言えるのではないか?不器用そうでありながら、本質的な彼女の幸せを見据えていつもアドバイスとしている、桂場等一郎と結婚するのではないかと思っていたのだけれど、意外や意外、どうも岡田君(純一君じゃない方ね!)と結婚するらしいと知り、
エーッ!?
いややいやや、あんな軟弱そうなひ弱そうな色の白いイケメンなんて!
と叫びたくなり、だいたい、ストーリーを予想できてなんぼの仕事をしているとも言えるので、ガックリ来た。
でもでもでも、それは岡田将生を知らないから、そんなことを言っているのかもしれない、と思い、それでは初めて(名前とあの人だろうくらいにしか知らない。)、岡田将生の出演しているドラマを見てみよう・・・、と思い立ったのである。
昨夜、深夜に、一人こっそりパソコンで(テレビではなく?)、研究してみる。
私が一番好きな八代目八雲師匠、つまりは若い頃の菊比古を演じている。
この人、うまい。
本当の落語家みたい。
大好きな菊比古の雰囲気がものすごく出ている。
それに初太郎との友情、絆、それに何とも言えない葛藤をうまく出している。
若いのにうまい。
ここはイケメンだけど許そう・・・。(いったいどこにそんな権利があるのか?)
こんな演技をするなんて、相当研究しなければできない。
なりきっているではないか。
声色って大事だと思う。
ちょっと女性的な、色気のある八雲の声色。しぐさや物腰だけでなく、やはり声色がなんとも雰囲気を出している。
そういう意味では、声優さんが尊敬され、憧れられるのもよくわかる。
造作だけで判断などできるなんてことは絶対にない。
顔つきも、言葉も、経験がにじみ出てくるし、またその人と言うものがあふれ出してくるものである。
「虎に翼」も後半戦に入った。
馴染のある話題ばかりで、惹きつけられてばかりである。
女の敵は女。
と言う表現を聞いたことがあるし、また自分も経験がないとは言えない。
でも、このドラマの不思議さと、ちゃんと世間に考える要素を与えていることの一つに、家族が助け合うことの大切さを伝えるのに、女学校時代の親友が兄嫁で、共に戦争未亡人になった今では、経済力をして支える側と、家事を担う側と、決して対立せずに互いを尊重し合って協力して生活しているということがある。
なかなかこの構図でここまでうまくは描かれないだろう。
女性の生きざまについての多様性も盛り込みつつ、決して家庭に生きる女性を否定せず、いろいろな生き方の中で男性とともに生き、女性だからの強みも発揮し始めている。
男女だから、愛し合うことはとても自然なことである。
今、夫婦の形や婚姻制度にも、あれこれ世の中の考え方が変わってきている。離婚した夫婦の年金の取り扱いもずいぶん進んだ。
女性が生きていく方途が開かれてきたと思う。
それにしても、進んできているとはいえ、この七十数年で、どれほど人の意識が変わったかということを考えるとき、この歩みは速いと言えるのかどうか?また、遅いと言っていいのかもわからない。
全く話が違うが、母校とは全く反対の、おそらくは真逆の、校則の厳しい高校で生活指導をしていた。
そのときの、生徒の意見を取り入れたい気持ちと、ただ、たった一つの校則を変えるということが、どれほど大きな影響があるのかということを考えた時に、その一つの動きの影響力に慄然としたものだった。
数年後、中学生だった生徒が高校生になって制服姿で再会したときに、彼女がカーディガンを着用していて、以前は認められていたなかったので、
ああ、変えることができたんだなあ・・・。
としみじみ思った。私が在職していた間には、変えることができなかった。
カーディガン一つは本当に大きな進歩だった。
人はそれぞれ。
考え方がたくさんある。
全く違う考え方の人に、それはそうでも仕方がないとはいえ、まったくこちらの真意を間違えて捉えられて、悲しい思いをしたこともたくさんある。
たくさんの人が集まって生きているのだから仕方がない。
私も反対にそういうことはたくさんあるだろう。
でも、そのことの根本が、男女の差に基づくものであるとき、
ああ、女性って弱い立場だと思われているんだなあ・・・。
とつくづく思ったことがあった。
本当になんとも言えない、本当にそよ風が吹くほどの感覚なんだけれど、ついこの前まで同僚として一緒に楽しく仕事をしていた人に、ただ女性だという一点だけで誤解を受ける。
私も女性扱いしていただいてるんだわ・・・。
と呆れた感想を抱くくらいに、私は仕事の場で、自分が女性であることを意識したことがなかった。女性であることを生かしはしても。
だから、今、こんなドラマがNHKで放送されていることに深い感慨を覚える。
私のように疑問をもつことができるだけ、まだ気づかされている分ましかもしれない。ママ友の中には、それを当然として、変えることのできないものとして、もっと言うなら闘う気もサラサラなくて、そのことが立派なこととして生きている人がたくさんいる。
もちろんその価値観で接してこられる。
気付かなければ楽である。
今までの価値観に呑まれて、賢く大人に生きていくことも素晴らしいことである。
「虎に翼」の花江ちゃんは、そういう賢さを持った人である。
でも、寅子の姿を見て、彼女とてあれこれ影響を受ける。
そのまま生きることの大切さ。でも、ちょっと変えていくことの大切さ。
先日、家事を手抜きさせてほしいと家族にお願いした後、
お義母さんは甘えるのが下手だったのかもしれないわね・・・。
という花江ちゃんの言葉に、お義母さんの言葉で言うなら、
女学校出た人なんですからね・・・。
ということになるのかもしれない。
長らく、女性に教育をつけると不幸せにならないかと懸念する親御さんの思いから進学できない女性がたくさんいる時代があったらしい。
私だって、父からそれに近い考えを持たれ、祖母や伯母叔母たちは、当時もっとも得する?であろう経歴で結婚した。
私たちは結構考えさせられてきた世代であると思う。
教育はつけてもらったけれど、結局は家庭に入る人が多かったように思う。家庭は素晴らしい場所である。
でも、家族の在り方を決めるのは家族である。
猪爪・佐田家は、いつも方向性をしっかり話し合い、微調整もしている。
それに、寅子は、決して自分の努力だけで今の自分があると思っているわけではない。
勉強すればわかるということすら知らない人もいる。
わが身の幸運をしっかり受け止め、そうでない人たちに心を寄せている。
そんな主人公は、これからどのような個人の幸せをつかむことになるのだろうか?
もちろん法律が大好きなのだから、それに温かい家族もいるのだから、幸せには違いない。でも、どんな家庭を築いていくのだろうか?
岡田君と?
あの超絶イケメンの岡田君演じる裁判官と、寅子はどんな家庭を築いていくのだろうか?
楽しみ。
それに、私たちの考え方にもどんどん影響して、私たちが考えるヒントをたくさん与えてくれることを大いに期待している。