しっかりメリハリ付けて仕事をすることの大切さを知る。
先日から法事やらいろいろあって、結構家のことをやっていた。
ゴールデン・ウィークからなぜか自宅を片付け初め、そろそろ教室も本格的に片付けようと思っている。
収納のあれこれをし、大物を洗い、初夏に楽しいことをしている。
とはいえ仕事がしたいのはやまやまである。
母が来てから、人生の中でやっと思い切り仕事ができるという時期が来たと思っていたが、どうも生活を重視しなければ怒られるので、しぶしぶそっち方向に行っていたという方が正しいかもしれない。
最近、母は私が何かあっても病院に行かないことがストレスだという。
母が発症した大動脈解離にストレスは大敵なので、とうとう病院に突き出された。
それまでは風邪などひけばかかりつけの先生のところに行くけど、それ以外に何かあっても行こうとはしなかった。
頭や身体全体に受験期に湿疹ができるようになっていたけれど、皮膚科に行くということを思いつかなかった。
数年前にもあった。
耳が聞こえにくくなっていても耳鼻科に行こうとしなかった。
どうってことないことが原因だったけど、先生に注意された。
歯医者さんだけは痛くなったら仕方がないから行くけど・・・。
ということで母が来てから私は以前よりマメに病院に行くようになった。
それから、食材も宅配でお願いしていたが、母がそれでは食材がそろわない、調味料は?賞味期限は?
と神経質でなく、おおらかすぎる私にあれこれ言うので、お肉の特売のお店や、新鮮で安いものが売られているスーパーに足しげく通うようになった。
要するに外に出掛けるきっかけを作っているのである。
そもそも料理が大好きなので、そうなると俄然張り切るのは私。
お肉を買い込んで、煮込みハンバーグを作り、とんかつの衣をつけ、あるいは紅茶煮にして常備菜にし、時にはベーコンを作る。
開業してから、ずっと最重要事項は指導だった。
何があっても指導がある限り優先した。
ただ、最近、なんだか以前より疲れるようになり、指導からの喜びが弱くなっていることに気付いていた。
開校当初の方がもっと自分のメンテナンスに気を付けていた。
そもそも開校時間が遅く、それまでは自分の時間として、ときに温泉に行き、ときに睡眠不足を解消し、家の用事があればそのために走ってもいた。ひどいときには大学や専門学校に出向もしていた。
でも、それができなくなっていた。
それを、以前より予習などが必要でなくなり、感動が少なくなってきているのだと思い込んでいた。
が最近、本当にプライベートが忙しく、あっち行きこっち行き、周りからも超絶忙しそうにしていたらしい。
で仕事はしている。
が、融通を利かせている。
というのも、昨年、もう一つの仕事場のある地区で、初の班長をしたので、仕事仕事と仕事を理由に、生活をおろそかにできなくなったからである。
子どもたちが小さくて、夫が単身赴任したいたころにニュータウンの自治会を立ち上げたので、大きな意味では、もう地域社会に貢献してきたと思い込んでいた。
それに、仕事場だし、ということで逃げ切れると思っていたが、どうもそうもいかなくなった。
教室の方も同時にやらなければならないものだと思っていたが、私の状況を聞いた人が、察して班長をしなくてもよろしいということにしてくださった。
が、おいしいお料理の出る懇親会だけは行ってみたりして、ときにはカラオケまで歌わされてみたりする。(笑)
ということで年を取るにつれて人間関係は増えていく。
あれれ?
仕事オンリーで生きていくつもりだったのではないの?
という話であるが、今はうるさい人が遠くにいるのに、別のうるさい人がそばに来たので、私はまた生活を恒常的に大事にする羽目に陥っている。
それが最初は不足で仕方がなかったが、最近は、以前のように仕事に対する喜びが戻ってきた。
要するにメリハリがついてきたのである。
よく、体調を崩してみたりすると、
メリハリ付けて仕事せんと・・・。
と言われたが、そういう人に限って、ご自分のお仕事はどうなっているの?状態で、
なによー!?
と怒っていた。
忙しいのよ、私は。生徒が待ってるのよ!
というわけだった。
人にメリハリを、という人が私は嫌いである。
ところが母に言われると、まあね、母ですから・・・。
ちょっとはお休み取れないの?
どうしてこんなに仕事しているの?
と何度もたしなめられた。
最近言うことを聞き出した。
そしたら、いい効果が出てきた。
母のせいで、今年はお花見も、海にも山にもよく行った。
以前のように温泉にも行くようになった。
お買い物にもよく行く。
お洋服はもっぱらネットからだったのが、ちゃんと見て買うようになった。
先日は久しぶりに生地を見に行った。
これでいいような気がしている。
お食事も以前より楽しめている。
そして、数学や英語の指導の一つ一つに感動し、楽しくなってきた。
この時に、と思い、一瞬をより大事にできるようになってきた。
集中して指導している。
それでなくてもどちらかというとマルチタスク人間である。
その時にあれこれ一緒に集中できてしまう。
でも、その時の新鮮さや感動というのは、しっかり区切ったときに見えてくるものもある。
ちょっとうれしい日々である。
とはいうものの、また明日新しい生徒さんと対面することになっている。
やっぱり仕事は楽しい。
でも、その一瞬を大事にするために、些細なことを大事にする姿勢を忘れてはならないと思う。