オッズ理論別項①消しチャリ


 現在私が競輪に利用しているロジックに更なる肉付けや、ブラッシュアップをする為に別項を設け、言語化し最終的に1つとします。

 今回別項①として消しチャリと言うものを解説します。

 「消しチャリ」とは私が勝手に付けた名称で、その名の通りレースにおいて、消す事の出来る車を指しています。消しチャリはオッズゲームにおいて、買い目の設定や展開予想よりも重要です。勝つ事を目標とした場合には最も重要な要素と言っても過言ではありません。

 では、何故消しチャリがそこまで重要かということを解説したいと思います。競輪は主に7車、9車立てでレースが構成されています。この車はほぼ来ないという車を特定できれば単純に当たる確率は高くなりますよね。

 例えば7車で3連単の全通り数は210通り。2車削る事が出来れば60通りに減ります。極端な話4車削る事が出来たら100%当たります。これは車が多ければ多い程消せる車も多く、消した時の確率圧縮につながります。ですので、最終的な回収率に対する寄与度も高いのは必然ですね。私が9車をメインにしているのもこれが理由です。

 では消しチャリの対象となる要素、これが本題です。以下に3大要素として提示します。上から順に重要度が高いです。

①:純粋な能力不足。
 レースと言うものは常にそのレース参加者における力量の相対的な能力比較をしている行為です。その中の相対的な力関係において、著しく能力が劣後している車は落車やそれに近い事故やアクシデントがない限り3着に入る事が確率的に低く、外れ車券となる可能性が高くなる車です。

②:展開不利。
 その名の通り展開上ほぼ不利を受ける可能性の高い車です。分かりやすい例で言うと、圧倒的に力差のある自力を持った4車ライン内枠先行があったとして、捲り3番手とかは展開不利と明確に言えるでしょう。しかし、展開が絞り込める場合でないと競輪においてはなかなか展開不利で消すということが出来ないので優先順位は落としています。能力が無くても展開が向けば頭をとれてしまうのも競輪なので①②を複合的に考える必要があります。

③:直近の著しい点数(成績)と実力の乖離。
 これは消しチャリにおいても、逆に軸とする場合においても両方に使う要素ですね。私は基本選手の評価を数値で判断します。選手の直近レースにおける数値はその選手の調子の良し悪しを平均して客観した指標であるからです。しかし、それ故にその数値の直近著しい乖離を見落とすと軸ごと崩壊してしまいます。逆に言えば、点数やネームバリューでオッズが簡単に集中してしまうのなので直近の乖離を見抜くことによって思わぬお宝オッズを見つける事もあります。

 消しチャリとして提唱する定義は以上の①②③となります。そんな当たり前のこと書くなよという意見も受け止めます。しかし一度文字として認識し、言語化したことがある人は少数なのではないでしょうか?
 自分の車券の組み立ての礎となるロジックは一度言語化することをお勧めします。

確率論から見た消しチャリの有効性
7車の場合
消しチャリ無し→210通り
消しチャリ1→120通り
消しチャリ2→60通り
消しチャリ3→24通り

9車の場合
消しチャリなし→504通り
消しチャリ1→336通り
消しチャリ2→210通り
消しチャリ3→120通り

 現実的には普段私が意識してやっていても7車多くて2、9車で3程度です。
また、この消しチャリはどんなレースでも使える訳ではありません。それは先述した「レースと言うものは常にそのレース参加者における力量の相対的な能力比較をしている行為」これがもとになっています。レース参加者に著しい能力不足がいない場合は使えません。その最たるレース種別はA級チャレンジ戦ではないでしょうか。正直似たり寄ったりな能力の選手が多いと思います。

 逆に威力が高いケースの例も挙げます。実力が横並びのレース、自力差が小さい細切れ戦等は所謂混戦とよばれるレースになります。実力上位3名の能力差が殆どない場合かなりの混戦と思われます。更に上位5名以上の実力差が無い場合難解レースとされるでしょう。こういった難解レースにおいては競馬も競輪もレース結果となる払い戻し倍率が著しく高くなる傾向にあります。しかしその反面まともに予想をして的中させることも困難となります。
 では、そういったレースで上位5~6名の実力は拮抗しているが3名明らかに能力不足又は明確な展開不利、直近の能力低下の要素があり買えない理由を満たした者がいた場合どうなるでしょうか?一見超難解レースに見えるレースが急に6車立てに変更されます。そして高配当が出る事が著しく高いレースに変わります。でたらめに見えるレースが急にクリアになるはずです。
 例えば2軸マルチで攻める場合◎ー○ー△△△△これで残された6車全網羅していることになります。この手法によって1000倍超え配当を過去何度か手にしています。

 何故か私は7車より9車の方が的中率回収率共に高いという少しトリッキーな人間なのですが、このロジックを言語化する前から自然と取り入れていたことが起因していると思います。

 消しチャリというものはこれ単体で勝ちに行くのは難しいのですが、レースの選別、難解レースの的中率の上昇等様々なものに貢献できると思っています。あくまで複数使うロジックの中で重要性の高いものには間違いありません。

 今後別項として使っているロジックをかみ砕いて言語化して、オッズ理論記事に追加していきますので興味のある方はご拝読下さい。

 貴重なお時間を使ってここまで読んで頂いてありがとうございます。
 読んで頂いた全ての方に感謝致します。


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